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ローゼルはアフリカ西部を原産とするアオイ科フヨウ属の多年草で、ハイビスカスに似た花を咲かせます。花は1日で萎んでしましますが、花後には光沢のある深紅の果実をつけ、ハイビスカスティーの原料となります。
今回はローゼルの育て方から収穫まで紹介します。
ローゼルの種まき時期は4〜5月で、発芽温度は20℃前後です。気温が寒いと発芽しないので、十分に気温が上がってから種まきしましょう。
種まきの方法はポットに種をまいて、種が隠れるように薄く覆土したら、発芽まで水切れしないように管理します。1〜2週間で発芽するので、そのまま育ててポットに根が回ってきたら定植します。
ローゼルの植え付け時期は5〜6月です。夏にかけて育ち、秋に花を咲かせて果実を実らせます。株間は60cmほどあけて植え付けてください。
ローゼルは水はけのよい土を好みます。一般的な草花用の用土でも十分育ちます。
ローゼルは日当たりのいい場所で育てましょう。日照時間が足りていないと、花を咲かせないことやつぼみが落ちてしまうことがあります。鉢植えでも日中は外に出すなどして、できるだけ太陽の光を当てるようにしましょう。
ローデルの水やりは、基本的に土の表面が乾燥したらたっぷり水やりします。
冬はローゼルの休眠期にあたり、開花や果実が終わり枯れてしまうことがほとんどです。本来は多年草ですが、耐寒性は低いので冬越しは難しく、一年草として扱われます。
ローゼルは生育が旺盛な植物なので、肥料切れに注意しましょう。元肥として用土に腐葉土や堆肥を混ぜておき、生育期である6〜11月にかけて緩効性肥料を月に1回追肥します。
アブラムシやハダニなどの害虫がつくことがあります。見つけたらすぐに駆除しましょう。
ローゼルの増やし方は「種まき」が一般的です。
多年草の植物ですが、耐寒性が低く日本で冬越しは難しいので、果実ができた後の種を春先から初夏に植え付けて発芽させることで新しい株を増やします。
ローゼルは短日植物なので、日照時間が短くなっていいくことで花芽を作る性質があります。花をかせるために、夜は暗い場所に置いたり、短日処理をする必要があります。
夜に電柱の明かりや照明が当たるとまだ昼だとローゼルが勘違いしてしまい、なかなか花芽をつけないこともあるので注意してください。
ローゼルの収穫時期は12月頃です。花が咲き終わったあとに果実をつけるので、ぷっくりと膨らんで熟したらできます。ローゼルを収穫して乾燥させると、ハーブティーやジャムとして活用することができます。
ローゼルの育て方は比較的簡単で、初心者でも育てることができますが、短日植物なので、秋になったら日照時間の変化には気をつけましょう。
上手く花をつければ果実もできるので、種を採取しておいて、翌年も種まきから育てて収穫を楽しみましょう。

GreenSnap編集部