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山椒は食物繊維やカルシウム、鉄、ビタミンB1・B2を含み、他にもいろんな栄養が豊富に入っている食材です。自分で栽培すれば無農薬栽培もでき、安心して食べられるので、育てた後食べる楽しみもあります。
サンショウは日当たりがいい場所を好みますが、半日陰の場所でも育ちます。鉢植えよりは地植えの方が、半日陰でも育てやすいです。
ただし、少し湿っている土の方が良いので、日当たりが良くて乾燥し過ぎの場所だと、うまく育たないことがあります。そのため直射日光のきつい、西日が差し込む窓際やお庭などは、育てる環境に適しません。
冬の寒い気温に対しては強いので、防寒対策をしなくても育ちます。
サンショウの水やりには、気を使う必要があります。
夏の季節はすぐ水が切れますので、用土が乾いていないか注意して下さい。特に鉢植えはすぐ水が乾くので、乾燥してきたことが確認できたら、たっぷり水を与えてあげましょう。梅雨の季節は、水がたまり、水はけも悪くなってくるので、湿度が高くならないように気を付けて下さい。
サンショウの実を翌年もつけてほしいのであれば、収穫後に株が弱っている場合は有機質肥料の油かすなどを与えるといいでしょう。冬の季節は落葉期になりますので、この時期も弱ってくるかもしれません。そのため、追肥として1~2月にも油かすを与えて下さい。
鉢植えで育てる場合は、園芸店などで販売している草花用培養土で育てても大丈夫です。自分で用土を配合したい場合は、赤玉土の小粒タイプ:5、腐葉土:4、川砂:1かパーライト:1、を混ぜて使うといいでしょう。
地植えで育てたいのであれば、穴を掘って腐葉土を3割ほど混ぜて植えて下さい。
アゲハチョウの幼虫が葉っぱにつき、葉を食べますので、見つけましたら手で取り除いて、駆除するようにして下さい。触ったり駆除が苦手な場合は、最初に防虫ネットを張って、アゲハチョウが葉に卵を産みつけるのを防ぐといいでしょう。
かかる病気としては、白絹病があります。白カビが株元に生えてきて、枯れる原因になります。湿度が高すぎることにより、発生した病気ですが治療が難しいため、切ってしまうのは残念ですが、株を処分する方法で対応して下さい。
サンショウの根は繊細で弱いので、植え替えはおすすめではありません。どうしても植え替えたいのであれば、最適な時期としては12月~3月になります。この時期は葉が落葉して、休眠期に入っていますので、根もあまり成長しません。そっと植え替えするには最適です。
地植えの場合は、根の土を崩さないで堀上げた状態をそのまま維持して、ほかの場所へ移動させましょう。根を動かさないことで、枯れるのを防ぐことができます。鉢植えは鉢底石を敷き、用土を入れて植え替えます。
サンショウは、「挿し木」や「種まき」で増やすことができます。
挿し木で増やす場合は、最適な季節は6月・9月・10月頃となります。若い枝を10~15cm程切って、枝を水に挿し、上の方の葉3枚ぐらい残してほかは全部取り除きます。1時間ぐらい吸水させた後、小粒タイプの赤玉土か、バーミキュライトに挿し植えて下さい。用土は乾かさず、日陰で育てましょう。新芽が出てきたら、6号鉢ぐらいに植え替えます。
種まきで増やす場合は、最適な季節は春か秋頃になります。サンショウは雄株と雌株があり、花の形が違いますので見分けることができます。実をつけるのは雌株になります。
サンショウの葉の落葉時期に剪定をするといいです。季節としては、冬の12月~春の3月頃になります。
伸びすぎたり、混みあってきた枝を剪定するといいでしょう。生長期に伸びた枝はまだ長さが短く、花を咲かせる枝になりますので、剪定を行わないようにして下さい。
サンショウは日当たりと水やりにさえ気をつければ、実をならせることができます。実がなると栄養不足になるため、肥料を与えてあげましょう。伸びすぎの枝は剪定した方がいいですが、花が咲いている枝は切らないように、日頃より注意して観察しておくといいでしょう。
サンショウの実は6月~7月に収穫します。サンショウの実がなると皮が固くなりはじめるので、早めに収穫しましょう。収穫するときは、トゲや手の痺れ防止のため、手袋をしておくと良いでしょう。
サンショウを育てる目的としては、花の観賞より実を収穫することの方が多いでしょう。実を多くつけさせるためには、剪定がポイントとなります。花が咲いている枝を切らないように注意しましょう。
雄株と雌株どちらも必要ですが、朝倉山椒は雌雄同株で、1本だけでも実が収穫できます。
実をならせるためには、雄株と雌株どちらも必要ですが、朝倉山椒は雌雄同株なので、1本だけでも実が収穫できます。どの種類のサンショウを育てるか、選んでもいいですし何種類か育てるのもいいでしょう。
※トップ画像はricoさん@GreenSnap
GreenSnap編集部