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クコの育て方|植え付けや実がなる時期は?種からも栽培できる?

  • ナス科
  • クコ属

クコはかわいらしい赤い実が特徴の落葉広葉低木です。杏仁豆腐の上に乗っている赤い実は、このクコの実なんです。日本全土で見られ、川の土手などに自生、実が付き始める秋頃は特に見る人の目を楽しませてくれます。このページではそんなクコの育て方についてご紹介します。

クコの栽培場所

クコは日の光を好むので、1年を通して日当たりの良い場所で育てましょう。

また、土手や荒地などの痩せた土地でも育ち、土壌を選びません。生命力が強くよく芽吹き、刈り取ってもすぐに復活する強者です。そのため、環境が適しているとどんどん増えます。

クコの水やり

クコは水を好む木ではありますが、多湿を嫌います。また、成木のクコは、水をやりすぎると根腐れの恐れがあるので、水のやりすぎには注意しましょう。

一方、クコがまだ若い時期や夏の間は、たっぷりと水をやる必要があります。春の芽吹きの時期は1日1、2回、夏は1日に2、3回、冬は2、3日に1回を目安にし、表土が乾いたらたっぷりと水をやるようにしましょう。

クコの肥料

クコは丈夫な木なので、肥料は必要ありません。ただし、クコの実を収穫したい場合は、年に1回、腐葉土を土に混ぜ込むとよいでしょう。

また、春に肥料を施すと枝枯れしにくくなります。クコの生育が悪いと感じたら、2月頃に油かすや鶏糞などの有機肥料を少し与えると持ち直すことがあります。

クコの土

クコは用土は特に選びません。ただし酸性の土壌では育たないので、そこだけ注意してください。水はけがよい土や砂だとなお良いでしょう。

クコの植え付け・植え替え

クコの植え付け・植え替えは、3月頃から6月頃の春先に行いましょう。鉢植えでも地植えでも問題ありません。鉢植えの場合は、根詰まりの有無を確認しながら、1、2年に1回の間隔で植え替えをしましょう。

クコの増やし方

クコの増やし方には「挿し木」や「株分け」「種まき」などの方法があります。

挿し木

秋頃に育ちの良い枝を15cmほどに切り、挿し木します。

株分け

クコは植えると横へ茎を伸ばし、発根してどんどん株が大きくなっていきます。そのまま自然と株を作って増えていくので、分かれた株を株分けしてください。

種まき

クコは種からも発芽させることができます。種まきから1ヵ月ほどで発芽します。若いうちは水をたっぷり与えて育てましょう。

クコの手入れ・剪定

クコの木の風通しや日当たりを良くするため、適宜剪定をしましょう。花芽が付く前の6月、あるいは芽出し前の2月から3月上旬ころにおこないます。剪定するときは、邪魔な枝を落とす程度で、切りすぎないようにしましょう。

クコの育て方で注意すべき病気・害虫

かかりやすい病気

うどんこ病は、葉が白くなる植物の病気で、カビが原因で発症します。症状が軽いうちは、発症した葉だけを切除して対処します。もし窒素肥料を使用している場合は使用を控えましょう。

症状が広がった場合は、うどんこ病用の農薬を使用してください。実を食用にする場合や農薬をあまり使用したくない場合は、木酢液や重曹を散布すると症状が改善することがあります。

つきやすい虫

アブラムシのほか、トウムシダマシなどのが発生することがあります。専用の駆除剤で駆除しましょう。化学薬品の使用を控えたい場合は、脂肪分が多めの牛乳を水で薄めたものをスプレーすると良いでしょう。
また、ハダニが付いた場合は水を撒くことで対処できます。発生しても枯れることはありませんが見つけ次第なるべく早く駆除しておきましょう。

クコの実

クコの実は、杏仁豆腐などの上に乗っていることでも知られる果実で、秋頃に収穫できます。クコの実にはビタミンやカルシウムなどの栄養素が豊富に含まれているとして、スーパーフードとしても人気となっています。

クコの実を栽培してみよう!

クコは土壌を選ばず、害虫にも強い、大変育てやすい初心者向けの植物です。栄養状態が良いと実をつけてくれるので、育てがいもありますね。鉢やプランター栽培もできますので、「初めての木」としてもおすすめです。トゲがあるので、小さいお子様などは気を付けてくださいね。

※トップ画像はずっかさん@GreenSnap

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クコの基本情報

ジャンル
草花
形態
低木
学名
Lycium chinense
別名
原産地
東アジア

クコの性質

栽培難易度
やや易しい
耐寒性
やや強い
耐暑性
やや強い
耐陰性

時期

植え付け・植え替え
3月 、4月、5月、6月、9月、10月、11月

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