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ハツユキソウは、白い斑が雪のように美しい夏の花です。暑さに強く、花壇や寄せ植えを爽やかに彩るハツユキソウの育て方のをご紹介します。
漢字では「初雪草」と表記されるハツユキソウは、正式な学名は「ユーフォルビア・マルギナタ」です。北アメリカが原産地となっていて、トウダイグサ科のユーフォルビア属に分類されています。
ハツユキソウは名前のイメージから冬の草花であると誤解される方も多いようですが、実は夏の花壇を美しく彩ってくれるカラーリーフです。真夏の暑い時期の直射日光にも負けない強さを持ちます。
またハツユキソウは本来は多年草に分類されていますが、日本の寒さでは冬には枯れてしまうため、一年草として園芸上では扱われています。
ハツユキソウの種まき時期は、4月下旬〜5月頃が適期となっています。発芽に適した気温は20〜25℃と高いため、必ず暖かい季節になってから蒔くようにしましょう。
ハツユキソウは、直根性があるので移植を嫌う性質を持っています。根を傷つけてしますと、その後は根付きにくいため、鉢や庭に直まきにするか、ポットまきで行うようにします。2〜3粒づつ種まきをしたあとは、1cm程度の土を被せます。
発芽したあとに間引き作業を行います。そして本葉が6〜8枚くらいになったら、定植を行います。もしくは 苗がまだ小さな間に植え付けを行うようにします。
| 日当たり | 日光を好むため、室内よりも屋外で管理する方がより向いています。 |
| 水やり | 庭に地植えする場合には、降雨任せで大丈夫です。雨が降らない日が続く場合のみ、適宜水をあげましょう。 プランターや鉢植えの場合には、土の表面が乾いてから水やりする程度で大丈夫です。 |
| 肥料 | 庭に地植えする場合には、完熟堆肥や腐葉土を元肥として用土の中にすき込んでおくようにして下さい。
ハツユキソウは7〜8月の夏の時期になると葉が色づき始めます。その頃を見計らって、少量でいいので即効性の化成肥料を追肥として施すようにしましょう。 プランターや鉢植えの場合には、本葉が出始めてきたら、これも少量でいいので緩行性の化成肥料を定期的に施すようにしてください。 いずれの場合であっても、肥料のやり過ぎ(多肥)は、草丈が大きくなってしまい倒れやすくなる原因となるので、様子をよく観察しながら適宜調整するようにすると良いでしょう。 |
| 用土 | 水はけの良い土を用いましょう。園芸店で売られている草花用の培養土を用いる、または「赤玉土7:腐葉土3」の割合で配合した土を使うようにします。 |
| 敵芯 | 苗が小さいうちは、定期的に摘心を行って枝数を増やしていくように管理します。摘心を行わないと草丈が大きくなり過ぎて、草姿が悪くなる原因となります。摘心は5〜7月頃に2回くらいを目安に行うようにしましょう。
摘心をしても強風などで傾いてしまった場合には、株元に土を寄せるようにするか、支柱を立ててあげるようにします。 |
| 病気・害虫 | 発生しやすい病気としては、ウドンコ病が知られています。
ウドンコ病というのは、葉の部分にうどんの粉のような白いものが付きます。これはカビです。これに覆われてしまうと、弱って枯れてしまいますので、できるだけ早めの対処が必要となります。 またハツユキソウには、ハダニも付きやすいです。ハダニは、気温が高くてかつ乾燥した環境下になると発生しやすくなり、葉の裏側に付いて吸汁する性質があります。こちらも発見次第これも早めに薬剤を使って、駆除を行うようにします。 |
ハツユキソウの花は、夏の時期になると葉っぱの先端部分に白色の小さな花をつけますが、あまり目立つような花ではありません。
ハツユキソウは晩秋〜冬には枯れてしまうため、一度植え付けを行ったあとは植え替えを行う必要はありません。ただし、どうしても植え替えをしないといけないときには、土はあまりいじらず、新しい鉢にそっと置き、その上に土を流し込むようにします。
ハツユキソウの品種でよく知られているのは、「氷河」と「黄河」です。
「氷河」は、葉の部分に白色をした覆輪が入るのが特徴です。「黄河」は、葉の部分が秋になると黄色から紅色へと変わるのが特徴となっています。
今回は、夏の花壇に涼し気な雰囲気を与えてくれるハツユキソウの育て方についてご紹介してきました。そんなハツユキ層の増やし方は、種まきが一般的です。花後に種を採取するほか、こぼれ種でも発芽することがあるため、翌年も花をたのしめるでしょう。
夏によく生育し、美しく特徴的な葉姿を楽しませてくれるので、夏のガーデニングや寄せ植えのアクセント、切り花としてもとてもおすすめです。
夏らしい明るい色味のお花も素敵ですが、ハツユキソウもとても存在感がありますので、ぜひ一度この記事を参考にして育ててみて欲しい植物です。

GreenSnap編集部