warning
error
success
information
鮮やかなブルーや紫の花が咲く「ブルーサルビア(サルビア・ファリナセア)」は、シソ科サルビア属の一年草です。ブルーサルビアの花は長い間咲き続けるので、街の花壇にもよく植えられています。また、寄せ植えとしても使われることが多く、お庭やベランダを彩ります。
ブルーサルビアは一年草ではありますが、ほかのサルビアの仲間のように上手に冬越しができれば翌年以降も花を咲かせることができます。
今回は、ブルーサルビアの育て方についてご紹介します。
ブルーサルビアは、日当たりの良い場所を好みます。
夏の暑さには強いのですが、寒さには弱いので、気温が低くなってきたら室内にいれるか、カバーで覆うようにします。特に路地植えは霜がつくと冬越しできなくなるので、カバーをかけるか土の部分を枯れ葉で覆ってください。
ブルーサルビアを育てるときは、たっぷりと水やりをします。
鉢植えの場合は土の状態を見て乾いてきたら、水やりをするようにしてください。土がカラカラに乾くまで放っておくと今度は葉が枯れてしまったり、病気にかかることもあります。
ブルーサルビを育てるときは、緩効性肥料もしくは液体化成肥料を定期的に与えます。肥料与え過ぎは病気の原因にもなるので、量を守ることも大事になります。特に液体の肥料は濃度に注意しましょう。
ブルーサルビアは市販のハーブ用培養土や草花用培養土で十分育てられます。
自分で育てるときは、赤玉土と腐葉土を6:4の割合でブレンドをします。水はけと保湿性のよい土を使うというのがポイントになります。
ブルーサルビアは種から育てる場合には、4月〜6月頃が種まきの適期となります。苗の植え付けや植え替えをする時期は、5月〜7月頃が適期です。
種まきで育てるときは、苗用のポットに入れて発芽するまではしっかりと水やりをします。茎が伸びてきたら大きめの鉢に植え替えるか、そのまま路地に植え付けましょう。
苗を植え付けるときは鉢から取りだし、土を落としてから植え付けをします。鉢植えをする時は、最初に入っていたものよりも一回り大きな鉢に植えます。鉢の底には、水はけをよくする鉢底石を入れるのも忘れないようにしてください。
ブルーサルビアはオセアニアを除く地域で栽培されており、改良種も多い品種です。冬越しをさせて翌年以降も花を咲かせたいというのであれば、北米が原産の品種等寒さに強い物を選んでください。
ホームセンターや園芸店で苗を購入するときは、茎がしっかりしていて葉がキレイなものを選ぶようにしましょう。
ブルーサルビアは1年草なので、植え替えは基本的に不要です。ただし、鉢植えで育てて冬越しをさせたものは根が張っていることもあるので、植え替えをしたほうがよいでしょう。
ブルーサルビアの増やし方には、「種まき」「挿し芽」といった方法があります。
種まきの場合は、植え付けのときと同様に苗用のポットに入れて育てます。こぼれ種がそのまま成長をすることもあり、雑草に紛れ込むということも多いので路地植えで育てる場合は交雑に注意しましょう。
簡単に増やすなら挿し芽がおすすめです。切り戻しをした茎の切り口の部分を1〜2時間位水に付けてから、土に植え付けをします。株がしっかり根付けば新芽が出てくるので増やしやすくなります。
ブルーサルビアの手入れでは、花が咲き終わったら花がらを摘み取るようにします。新芽を出やすくするためにも茎が伸びてきたら切り戻しをしましょう。茎が伸び過ぎると湿気がこもります。
夏の終わりに一度茎を短く剪定してあげると秋以降も新しい花が付きやすくなります。
冬越しをさせるときは、最後の花が終わったタイミングで剪定をします。脇芽の部分を残すと翌年以降も花が咲きます。
ブルーサルビアを育てるときは、アブラムシやハダニに注意しましょう。
ブルーサルビアは病気や害虫に強いことで知られていますが、日照不足だったり、水やりが少ないと弱っていきます。肥料の与え過ぎや株が弱っているとアブラムシやハダニがついて葉が食べられたり、排泄物がついて病気にかかることもあります。
ブルーサルビアの花の開花時期は5月頃から11月頃までで、比較的長い間咲き続けます。
ブルーサルビアの花言葉は「尊敬」「知恵」「永遠にあなたのもの」です。
ブルーサルビアの学名は「サルビア・ファナリセア」、英語では「メアリーセージ」といいます。
学名についている「サルビア」はラテン語が語源です。これが、英語圏の国に渡り「セージ」と呼ばれるようになりました。セージには「賢者」という意味があります。ブルーサルビアや青系の花が咲くサルビアの種類には「賢者」をイメージする「尊敬」や「知恵」という言葉が花言葉についています。
中世のヨーロッパでは、サルビアの花が将来の結婚相手を教えてくれるといわれていました。ブルーサルビアの花言葉の「永遠にあなたのもの」とあるのは、こうした古くからの言い伝えもあるのかもしれません。
西洋では「サムシングブルー」といい結婚式に青い色のものを身につけると幸せな結婚生活ができるといわれています。ブルーや紫色の花を咲かせるブルーサルビアは、幸せを呼ぶ花ともいえるでしょう。
庭の軒先に植えれば鮮やかなブルーが目につくブルーサルビアは、水やりをしっかりすれば比較的育てやすいハーブといえます。寄せ植えにしてもきれいな花が楽しめますし、アレンジメントやブーケにしてプレゼントをしても喜ばれるでしょう。
※トップ画像はちーこさん@GreenSnap
GreenSnap編集部