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勤労感謝の日などに親に対して贈られることが多いバーベナ。カラーバリエーションの豊富な花です。魅力的な花を咲かせます。花色によって花言葉の意味が変わるバーベナの育て方についてご紹介します。初心者にも育てやすい園芸植物です。
バーベ
ナは、一年草タイプと宿根草タイプの2種類に分けられますが、基本的には日当たりの良いところを好みます。
一年草タイプは、夏の暑さを弱点としますので明るい日陰に移動させて育てましょう。冬も耐寒性が強くないため、日当たりの良い室内に置くかベランダにしてください。
宿根草は、一年を通して日の良く当たる環境で育てましょう。
バーベナの一年草タイプは、鉢で育てるのが適している植物です。春と秋の期間は屋外に置くようにしてください。
耐暑性はあまりないので、夏は風通しの良い場所が最適です。冬場は、霜や冷たい風に当たらないように注意してください。
暖地であれば外でも冬を越すことができます。暖地とは、南九州よりも南の地域を指します。
宿根草タイプであれば、暑さ・寒さともに強いので風通しに気をつけていれば問題ありません。露地植えにもできるでしょう。
土が乾いてから与えるようにしてください。バーベナは、土の湿り気があることはあまり良くありません。
また、夏の間は水が蒸発することがよくあります。毎日朝方と夕方の2回に分けて、水やりを行いましょう。日中は蒸発のスピードが早いので、朝にたっぷりあげていても夕方には乾いていることが多いです。
冬は、からっからに乾燥しないように注意して育てましょう。水やりのタイミングとして、土の表面が乾いたら与えるイメージです。
露地植えにしているのであれば、植え付けるときに与えるだけで、その後は必要なくなります。ただし、非常に土が乾いていると思ったら水分をかけてあげてください。
バーベナの花を長くきれいに鑑賞するためにも、肥料は欠かせません。
まず、植え付けるときに緩効性化成肥料を用土に混ぜておきましょう。春と秋に1か月に1度撒いておきます。夏に肥料をあげると弱ってしまうこともあるので、注意しましょう。
定期的に置き肥を行うか、液体肥料を用いるようにしましょう。液体肥料を使うのであれば、2週間に1度のペース配分にして与えてください。
露地植えであれば、1平方メートルに対して100gの化成肥料を施肥します。
バーベナはポット苗を購入したら、すぐに植え付けを行ってください。鉢で植え付けるのであれば、切り戻しを行っておきます。
わき芽が伸びてきたら丁寧に鉢から取り出して、根をほぐしてから植え替えましょう。
地植えしているときは、定植するとその後は植え替える必要がないです。作業が少なくなるのは、露地植えでの育て方ですね。
バーベナは、自分で育てた花から種子を採取することができます。
種を蒔く時期は、3月の中頃〜4月下旬と9月の中頃か10月が適しています。種を蒔くときは、発芽させるために物質や汚れている部分を取り除く作業を行いましょう。
取り除くには、ぬるま湯に一晩浸けてからしっかり洗います。種を蒔いていくにあたって必要なものは、種まき用ポットやトレーなどを準備する必要があり、トレーなどの育苗箱に種が被らないようにして蒔いてください。
上に薄く土で覆ったら、種を流さないようにゆっくり水を与えます。20日程度経てば芽が出てきます。本場が4枚ぐらい付いてきたら仮植えをしてもう少しそこで育てます。
葉がしっかりと育って根が十分に這ってきたら、各々の育てたい場所に植え替えましょう。種まきから育てることができるのは、一年草タイプのバーベナです。
バーベナの増やし方には、「挿し木」という方法があります。一年草タイプのバーベナは種子から増やすことが多く、挿し木では宿根草タイプの品種になります。挿し木で増やす品種のバーベナには、栄養繁殖系品種として出回り品種名とラベルがついています。
挿し木の適期は4月または5月、9月のいずれかに行いましょう。挿し穂を作るために5cm〜6cmに切り分けます。切り口を約30分水に浸しておきます。
その後、切り口に植物成長調整剤を塗布して、土に挿しましょう。2週間ほどで根が出てきて十分に生長したら、お好きな場所に植え替えを行ってください。
挿し木に使う土には、挿し木用培養土というものがあります。または赤玉土を単品で使用します。小さめの鉢やポットに注いで使いましょう。
バーベナは、うどんこ病と呼ばれる病気にかかる可能性があります。主に春や秋に発生する病気で、茎であったり葉っぱであったりと白い粉を覆ってしまいます。
予防としては、株を蒸らさないように風の通る環境で育てることが一番です。また、STダコニール1000やアーリーセーフなどを使うのもいいでしょう。
またバーベナには、オンシツコナジラミやハダニも湧いてくることがあります。ハダニは高温・乾燥を好む害虫です。
ハダニがつくと葉っぱがカサカサになって、白い斑点やかすったようなキズが付いてしまいます。駆除するにはテープで取り除くか、牛乳などで窒息死させるようにして駆除してください。牛乳を撒いてそのままの状態にしていると腐ります。水できれいに流しておいてください。
オンシツコナジラミは葉裏につく白く小さい害虫です。大量になるとすす病を招く恐れがあります。薬剤などを用いて駆除しましょう。
オンシツコナジラミではアクテリック乳剤やオルトラン液剤などがあります。ハダニにはベニカマイルドスプレー1000などを使うようにしてください。
農薬をできるだけ使用したくないのであれば、牛乳と水を1割ずつで割って散布しましょう。木酢液を作って吹きかけるのも効果的です。
バーベナはハーブとしても使用される植物で、お茶やアロマテラピーなどにも用いられます。ほんのりレモンの香りを漂わせることから、レモンバーベナといわれています。ランスのカフェでは定番メニューとして登場します。
バーベナは、15度〜20度の気温で発芽するようになっています。
一年草タイプのバーベナは、耐寒性・耐暑性ともに普通ぐらいの耐性を持っています。宿根草タイプであれば暑さにも寒さにも負けない強さをしています。
バーベナという植物は、北アメリや南アメリカの熱帯地域及び亜熱帯地域に自生しています。世界中には250種類程の野生種が分布しています。
日本では「クマツヅラ」という品種が自生していて、長期開花する植物で夏の暑さでも花が開いています。
日本でよく流通しているバーベナは、アメリカ産の品種を掛け合わせてできた園芸品種です。
また、「花手毬」という品種はサントリーが開発した新種となっています。そのほかにも、「テネラ」や「タピアン」などという品種も存在します。
バーベナの収穫は、5月〜7月の時期に行います。先端から2節のところをはさみでちょっきんと切ってしまいましょう。切った部分から新たな茎が生えてきて収穫する量も増加します。
バーベナは4月〜11月にかけて暑さも気にせず花が咲き誇ります。開花期間の間は肥料を切らさないようにすることが、花を咲き続けさせるコツです。
バーベナの花の色は、白やピンク、紫、赤、青、オレンジなどバリエーション豊かです。
最後の小花咲き終えたら花茎の付け根を切除しましょう。花の姿が桜のようになっており、5つの弁から成り立っています。
バーベナの全般的な花言葉として、「魔力」と「魅力」という意味があります。予言や呪術の力を高めるとされるバーベナが古代から媚薬として使われていたことに由来します。
また、花の色によっても花言葉の意味が異なります。
赤い花では「(一致)団結」、白い花には「私のために祈ってください」、ピンクの花には「家族との和合」、紫の花では「私はあなたに同情します」「後悔」という花言葉になります。
小さな花が集まって一輪の花に見えることから家族との和合や一致団結という意味となっています。
バーベナという花の育て方についてご紹介しました。
カラフルな花を咲かせるバーベナには色によって別の花言葉を持つことが知れました。育てるのもそれほど難しいというわけではありません。初心者の方も挑戦してみてください。
春から秋にかけて花を鑑賞できるのはまさに魅力的な植物ですね。
GreenSnap編集部