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ジニア(百日草)の育て方と、こぼれ種での増やし方

  • キク科
  • ジニア属

ジニアは、初夏から秋まで長く花を咲かせるキク科の一年草で、別名を「百日草(ひゃくにちそう)」といいます。暑さに強く、花色や咲き方も豊富で、花壇や寄せ植えに人気です。この記事では、ジニアの種まきや植え付け、水やりなどの育て方と、こぼれ種や挿し芽での増やし方を紹介します。

主な作業の時期は次のとおりです。地域や気温によって前後します。

作業 時期の目安 ポイント
種まき 4月中旬〜5月 発芽温度は20〜25℃と高め
苗の植え付け 4月下旬〜7月、9月 直根性なので根鉢を崩さない
開花 初夏〜秋 環境によっては11月上旬まで咲く
追肥 開花期間中 液体肥料を7〜10日に1回
切り戻し 梅雨〜夏 上から2節目の葉の上で切る

ジニア(百日草)とは

ピンク色のジニアの花

ジニアは、メキシコが原産のキク科ジニア属の花です。日本には江戸時代後期に伝わり、開花期が長いことから「長久草(ちょうきゅうそう)」と呼ばれて親しまれてきました。現在は、100日間楽しめるほど長く花が咲き続けることから、「百日草(ひゃくにちそう)」という別名で広く知られています。春に種をまいて秋に枯れる一年草で、多年草ではありません。

また、ジニア(Zinnia)の学名は、18世紀に活躍したドイツ人医師、植物学者である「ヨハン・ゴットフリート・ツィン(Johann Gottfried Zinn)」の名前にちなんでいます。

ジニアは、品種改良によって様々な品種が生まれ、草丈や花びらの大きさ、そして咲き方や色など多種多様な品種があります。赤やピンク、黄色やオレンジなどのビビットな色はもちろん、複色などのシックな色味の品種も存在しています。

種まきの時期と方法

ジニアの種まきは、4月中旬~5月頃が最適の時期です。ジニアは種まきからでも簡単に育てることができます。

ただし、発芽温度は約20~25度ほどと高く、気温が低い場合は芽が出にくくなるので注意しましょう。発芽温度が適していれば、種まきから1週間ほどで芽が出ます。

ジニアは品種によって異なりますが、発芽率は90%くらいと言われています。古い種はそれよりも発芽率が下がるので注意しましょう。

藤原 正昭

市販の種の裏に賞味期限みたいな書き方で記載されていたり、発芽率も記載されています。育てる前にチェックしてみてくださいね。

種まきの方法

ジニアの種は、他の植物と比べると大きめで種まきがしやすいことが特徴です。ジニアは、育苗ポットに種まきを行い、植え付け苗を育てていきましょう。

気温が安定した5月以降であれば、花壇やプランターの土に直播きして育てても良いでしょう。ただし、花が育つまでは花壇が寂しい状態になってしまうので、育苗してから植え付けするのがおすすめです。

  1. 育苗ポットに用土を入れる
  2. あらかじめたっぷりと水やりをして土を湿らせておく
  3. 指で5mmほどごく浅くくぼみをつけて、1粒ずつ種まきする
  4. 種の上に5mmほど、フルイなどを使いながら土をかぶせる
  5. 発芽するまでは、明るい日陰に置いて、土が乾きすぎないように水やりするか底面給水させる
  6. 発芽して本葉が2~3枚に増えたら、植え付け苗の完成

苗の植え付け

オレンジ色の八重咲きのジニア

ジニアの苗を植える時期は、4月下旬~7月、9月頃が適しています。購入した苗から育てる方は、葉色が濃く、病班などがない、葉と葉の間隔がつまっていて徒長していない苗を選びましょう。

ジニアは直根性といって、主に1本の太い根が株全体を支えています。本来は移植を嫌うので、苗を植えるときは根を傷つけないように作業しましょう。

プランター栽培の苗の植え方

プランター栽培のジニアは、市販の草花用培養土を用意しておきましょう。自分で配合する場合は[赤玉土小粒6:腐葉土3:バーミキュライト1]の割合で混ぜて、緩効性化成肥料を足しておきます。

  1. プランターに鉢底石を底面が見えなくなるまで敷き詰める
  2. プランターの3分の1ほど、草花用培養土を入れる
  3. ポットからジニアの苗を取り出す。直根性なので、根鉢(根とまわりの土)は崩さない
  4. 苗を土の上に置いて、根鉢の肩とプランターのふちから2〜3cm下の位置がそろうように、土の量を調整する
  5. 位置調整ができたら隙間に土を入れていき、プランターのふち下2〜3cmまで土をつめる
  6. 軽く手で土を固めて、たっぷりと水やりをして完了!

地植え栽培の植え方

花壇などに地植えしてジニアを育てる場合は、苗の植え付けの2週間前に土作りをしてから苗を植えましょう。苦土石灰と堆肥を準備しておいてください。

  1. 日当たりのいい場所を植え付け場所に選び、植え付け2週間前に苦土石灰を100~200g/㎡ほど、庭土に混ぜておく
  2. その1週間後、堆肥を2kg /㎡すきこんでおく
  3. さらに1週間後、土をならしたら、苗の根鉢の高さと同じ深さの植え穴を、20cm間隔でほっていく
  4. ポットからジニアの苗を取り出す。根鉢(根とまわりの土)は崩さない
  5. 植え穴に優しくいれて、隙間に土を入れて植えていく
  6. 軽く手で押さえ、たっぷり水やりをする

日々の管理

くすんだピンク色のジニアの花

日当たり・置き場所

ジニアは風通しと日当たりが良い場所で育てましょう。ジニアは日光を好み、直射日光に当たっても平気です。日光不足になると、途端に花つきが悪くなって生育が悪くなるので注意しましょう。

ジニアは長雨に当たると葉に泥がついて病気に罹りやすくなります。梅雨の時期はあまり雨に当たらせないほうがいいので、鉢植えなら軒下やベランダなど雨風が入らない場所に移動させましょう。地植えなどの移動できない場合はマルチングを行うと良いでしょう。

水やり

ジニアは水をとても好みます。鉢植えと地植えともに基本的に朝夕水やりをして、その日の土の乾き具合によって調節するとよいです。全体的に水をかけるよりも、土が跳ねないように株元に水を与えましょう。そうすることで病気の予防にもなります。

水切れすると葉がしおれて花も小さくなるので、夏はとくに水切れに注意します。

肥料

ジニアの植え付けの際に、元肥として緩効性肥料を混ぜておきます。苗がある程度育って本葉が5枚ほどになったら追肥し始めます。

花を長い期間咲かせるために、開花期間は7〜10日に1回の頻度で液体肥料を与え、肥料を切らさないようにしましょう。

病気・害虫

ジニアの病気は、うどんこ病や斑点細菌病、灰色かび病に注意します。風通しのよい場所で管理するほか、雨で跳ねた泥から細菌がつき、発病することが多いので、マルチングをして予防します。病気にかかった株はなるべく早く処分してください。ジニアのなかでもリネアリス(ホソバジニア)とよばれる系統は、うどんこ病の耐性があるためかかりにくいです。

害虫は、アブラムシやハダニに注意します。殺虫剤を散布して駆除しましょう。

花が終わったら

ジニアの花が咲き終わったら、花がらはこまめに摘むようにしましょう。咲き終わった花を早めに摘み取ることで、次の花が咲く準備が出来ます。また、花付きをよくするために、梅雨〜夏に上から2節目の葉の上部で切り戻しをしましょう。

ただし、リネアリスとプロフィージョンなどの品種は花がら摘みを行う必要はなく、切り戻すことで再び花を咲かせます。小さな手入れを心がけることで、より長く花が咲き続けますよ。

こぼれ種や挿し芽での増やし方

ジニアは、種まきや挿し芽で増やすことができます。

種は花がらから採取し、封筒などに入れて冷蔵庫で保管しておきます。春過ぎの十分に暖かくなった時期に、先に紹介した方法で種まきしましょう。また、枯れた花をそのままにしていると種をつけ、こぼれ種から翌年暖かくなると発芽して自然と増えることもあります。

挿し芽の場合は、切り戻しで切り落とした茎を水に30分ほど浸してから、土に挿します。1か月から1か月半程度で根が生えてくるので、その期間は半日陰にて管理するようにしましょう。また、土を乾かさないために定期的に水やりをしましょう。

ジニアは冬越しできる?

ジニアは一年草のため、基本的に冬越しはできません。とはいえ、環境によっては11月上旬まで咲くことがあるので、晩秋まで楽しめます。

鉢植えの場合は、室内に取り込めば冬越しできる可能性もありますが、一年草の性質上、あまり繰り返し咲く体力をためておけないので翌シーズンの花は少ないか、咲かない可能性もあります。

自然の摂理にまかせて、無理に冬越しさせないほうがいいでしょう。

寄せ植えにもおすすめ

色とりどりのジニアの寄せ植え

ジニアの寄せ植えにおすすめの植物

ジニアと相性のよい植物を選ぶポイントは、次の4つです。色や品種の異なるジニア同士の寄せ植えもおすすめですし、いろんな草花と組み合わせてみましょう。

  • 開花時期が重なるもの
  • 日当たりを好むこと
  • 病害虫の発生が少ないもの
  • 花の咲き方や付き方、花色が異なるもの

寄せ植えにおすすめの草花をいくつかご紹介します。

センニチコウ

ジニアをメインとする場合、ジニアよりも花が小さいセンニチコウはバランスが取りやすいです。メインのジニアをピンクやオレンジの鮮やかなカラーにするならば、それを引き立たせるために、少しくすんだ色合いのセンニチコウを選ぶとよいでしょう。

ペチュニア

ペチュニアは暑さに強く、日当たりのよい場所を好む草花です。開花時期も5〜9月ごろでジニアと近いので、一緒に寄せ植えをすれば長期間楽しめますよ。

ペチュニアもかなり花色が豊富なので、ジニアの色合いと合わせてチョイスしましょう。

そのほかの草花

ジニアと寄せ植えするとおすすめな植物として、葉ものとしても便利なつる性のハゴロモジャスミンや、病害虫が少なく星形とラッパ型の小花が寄り集まるように咲くペンタスなどがあげられます。

また開花時期が比較的長いジニアには、鮮やかな緑を長く楽しませるコキア、常緑のセダムなども用いるとナチュラルでシックな仕上がりになるでしょう。

ジニアの寄せ植えのポイントは?

植え付け前に配置を考える際に、正面から見て逆三角形になるように配置するときれいにまとまります。

また、手前に低い株、奥に背の高い株を配置するとバランスがよくなります。また植え付け場所はできるだけ中心をあけて、配置し、風通しを良くします。根鉢を崩さなくても無理なく入る株数を植え付けるようにしましょう。

初心者でも育てやすいジニアを楽しもう

ジニアは、一重咲きや八重咲き、絞り咲きなど、さまざまな咲き方があり、花色にもたくさんの種類があります。初夏から秋まで長い期間可愛らしい花を咲かせて楽しませてくれるので、暑い夏の時期にぴったりのお花です。

初心者の方でも育てやすい花なので、ぜひ庭先や花壇で育ててみてくださいね。

この記事を監修した人

藤原正昭

生花・ドライフラワーの花束通販、オーガニックフラワーの生産を手がける「clap,clap,claps」を運営。 自ら畑で育てた植物で花束やドライフラワー、wreathなどを製作。流通している植物とコンビネーションし、swag等も製作している。 <経歴> 東京農業大学卒業後、株式会社フラワーオークションジャパン勤務を経て、 ドイツへ留学、花店ブルーメンエルスドルファー勤務。 帰国後、大谷園芸勤務後、所沢にて畑を耕し、東京都内を中心に活動中。
WEB:https://home.tsuku2.jp/storeDetail.php?scd=0000165098
Instagram:https://www.instagram.com/clap_clap_claps/?hl=ja

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ヒャクニチソウの基本情報

ジャンル
草花
形態
一年草
学名
Zinnia elegans
別名
ジニア
原産地
メキシコ

ヒャクニチソウの性質

栽培難易度
易しい
耐寒性
強い
耐暑性
弱い
耐陰性

時期

植え付け・植え替え
5月 、6月、7月、9月
肥料
5月 、6月、7月、8月、9月、10月
開花
5月 、6月、7月、8月、9月、10月、11月、12月

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