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黄色やオレンジの花を咲かせるベニバナを乾燥させることで、紅色の塗料に変身するありふれた植物です。また乾燥させると血行促進作用がありとされ養命酒などに含有されています。塗料や生薬など色々な用途がある、ベニバナの育て方についてご紹介します。
ベニバナは日光を好みます。日当たりは良い方がすくすくと育ちます。
ベニバナは風がよく通る環境で育てましょう。乾燥には強く、高温多湿を嫌います。やや低温にも耐えることができ、雪や霜に当たっても枯れない頑丈さがあります。
真冬は流石に耐えられない時期でもありますので、敷きワラなどを株元へ覆ってあげましょう。
ベニバナは過湿の環境を苦手とするので、乾燥気味に育てましょう。土の表面が乾いていたら水を与えます。
夏場は葉に水がかかると炭そ病を引き起こす可能性があるので、株元にそっと水やりを施します。
地植えの場合は、植え付けをしたあと当分は乾燥させないように水やりをしましょう。そのほかは降雨の力でほとんど生育します。雨がなかなか降らないときのみ、水やりを行いましょう。
冬は乾燥気味に管理することを心がけましょう。鉢植えでは、土の表面が乾いてから水やりをします。水分を与えすぎると根腐れの原因に繋がりますので注意が必要です。
ベニバナは肥料の与え過ぎによって、バランスが悪くなり茎が伸びすぎてしまいます。
鉢植えの場合、肥料は植え付けの際に緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきましょう。その後、追肥を施す必要はありません。育ち方に合わせて1か月に1回、液体肥料を与えても構いません。
地植えで育てているのであれば、耕した土に腐葉土か堆肥を多く混合させておきます。そして、ゆっくり効く化成肥料を施しておきましょう。追肥は行いません。
ベニバナを育てるときは、排水性のある土を用いましょう。有機物が多く含んだ土も適合しています。
ベニバナは酸性の土ではあまり育たないので、石灰を用いて弱酸性寄りに変更させておきましょう。地植えの場合はこの条件の土を用意します。
鉢植えで育てていく場合、小粒の赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜ込んだものに苦土石灰を少し含ませておきましょう。苦土とは酸化マグネシウムのことです。
ベニバナは花が咲いたあと、実を結んだら枯れてしまうので植え替え作業はしません。基本的に植え付け時期は暖かくなる3月〜4月に行います。
植え付けのときは、購入してきたまたは育てた育苗ポットから取り出します。取り出すときに根についた土をほぐしてはいけません。鉢の目安として5号鉢か6号鉢を用意しましょう。
1つの鉢に1つの株を植え付けます。プランターに植えるのであれば15cm以上20cm以下の間隔を空けておきます。地植えでは20cm〜30cmが良いでしょう。
ベニバナは「種まき」で増やします。種まきは関東地方より南の暖地であれば、10月から11月でも撒くことは可能です。
育苗ポットに小粒の赤玉土やバーミキュライトなどを単体で入れたり、種まき用の土を入れます。ポットの中心に指などで窪みを作ったらそこにベニバナの種を2・3粒蒔きます。発芽確認までは土を乾燥させないよう水やりを欠かさず行いましょう。
本葉が5、6枚付き始め根もしっかりしたら植え替えます。春に蒔くと7月に花を咲かせますが、雨に当たる時期が多いのでカビが生えやすくなります。できれば秋蒔きをおすすめします。
ベニバナの病気には、炭そ病にかかることがあります。雨で泥はねして寄生したり土の中に潜んでいることが多いです。株元に注ぐように水やりして泥はねをなくしましょう。
害虫には、アブラムシやハモグリバエなどに気をつけましょう。
ベニバナは20度前後が生育適温となっています。高温多湿の環境にならないように注意して育てましょう。
ベニバナの花言葉には、「特別な人・包容力・愛する力・化粧・装い」という意味が込められています。
歴史的草花であるベニバナの育て方をご紹介しました。さまざまな用途に使えるベニバナは非常に色の濃い花を咲かせます。
ぽんぽんのようにまん丸とした花が可愛らしいので是非育ててみてください。
GreenSnap編集部