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オキザリス・デッペイは、またの名をオキザリス・テトラフィラ、英名と、販売されるときの名は「ラッキークローバー」です。メキシコが原産地とされています。四枚の葉の中央が黒く染まり、小さな花は真っ赤です。繁殖力が高く、初心者にも育てやすいです。
そんなオキザリス・デッペイの育て方をご紹介します。
オキザリス・デッペイは、日当たりのいい場所を好みます。特に夏の間は、日にたっぷりと当てて下さい。
オキザリス・デッペイは乾燥を好むというわけではありませんが、高温多湿を嫌います。
室内ではなく屋外で育ててあげましょう。カタバミ属の例に漏れず、日の光を浴びるとぐんぐん育ち繁殖します。
日光が不足してしまうと、青々としていた葉っぱが黄色く変色してしまい、ポロポロと散ってしまいます。茎も間延びして、ヒョロヒョロとしたものになってしまうので、しっかりと日光にはあてて育てて下さい。
オキザリス・デッペイは、カタバミ科の例に漏れず、剛健な性質を持っていて、植えっぱなしでも比較的よく育ちます。葉のある時期は、土の表面が乾けば水を与える程度で大丈夫です。
水をあまり与えすぎると根腐れを起こしてしまうのでご注意ください。
オキザリス・デッペイは1年で枯れたりすることない宿年草です。冬の間は植物の地上部は枯れてしまいますが、また暖かい時期を迎えると、大きく育ち始めて、葉を広げ、花を咲かせます。
オキザリス・デッペイは加湿に弱いため、冬の間は水やりは控えめにして下さい。
オキザリス・デッペイはカタバミの仲間なので、肥料はなくとも育ちます。腐葉土や堆肥などを植え付ける際に混ぜる程度で大丈夫です。
茎などがよれて、成長具合が気になるのでしたら、葉の生育する春から夏にかけて置き肥をするか、月に何度かリンなどの入った液体肥料を与えて下さい。すると花の発色がよくなったり、花の本数が増えます。
オキザリス・デッペイは、水はけのよい土で育てましょう。
オキザリス・デッペイを鉢植えで育てるのでしたら、一般的な草花向けの、赤玉土を7、腐葉土を3の割合で混ぜて用土をつくります。居住地域の湿度や、その年は雨の多くなりそうだなと気になって、水はけのこだわるのでしたら、川砂を1割ほど混ぜてもかまいません。
土を作るのがあまり得意ではないという方は、市販の普通の園芸用草花培養土で大丈夫です。
また、地植えでも問題なく育ちます。
オキザリス・デッペイは剛健な種ですが、根はあまりふとくなく、細々としたものですので、土をあまり固めずに、空気の隙間をつくるイメージ、ふかふかの土をつくるつもりで用土を用意して下さい。
乾燥には強いですが過湿には弱いので、水はけの悪い土で育てると、根や球根が腐りやすいです。
オキザリス・デッペイの植え付け・植え替えに適した時期は、3月から4月の間です。
球根の増え方は凄まじいので、株をわけないとオキザリス・デッペイが密集してしまい、育ちが悪くなってしまいます。毎年根を傷つけずに、植え替えましょう。
オキザリス・デッペイは、自然分球する種です。しかし、自然分球に頼っていると、オキザリス・デッペイが密集してしまい過度に群生します。また、育ちも悪くなっていってしまうので、人工的に分球してあげましょう。
冬の地上部がなくなったころに土から掘り出して、親球のよこに新しく出来た子球を手でそっと分離させて、増やしていきます。このよき、根を傷つけてないよう気をつけましょう。
そして、切り離した球根は、土を払い、通気性の良い野菜や果物を持ち運びする際などに使う網のネットのなかに入れてるつるしておきます。風通しの良い、冷えていて日光の差さない暗所が好ましいです。
そして、植え付ける3月から4月のころになったら、分離した子球を再び元株から間隔を離し、植えていきます。毎年これを繰り返すと、どんどんオキザリス・デッペイは増えていきます。
土の表面から、3センチから5センチの深さに植え付けて下さい。そして、寄せ植えをするのでしたら、間隔も3センチから5センチ空けて下さい。
オキザリス・デッペイは、ほとんど病気や害虫は寄せ付けない種です。
ただし、まれにさび病がつくことがあります。さび病とは、空気か、水によって伝染する病で、葉が被害をうけます。つくさびの種は主にトリアングラス種です。水はけの悪い土で育てていると、さび病にかかりやすくなります。風通しと、日光不足に注意し\して下さい。
また、さび病にかかった株は、そのまま放置しておくと、菌ごと冬を越してしまうので、さび病にかかった株は除去してください。
対策としては、バランスのよい培養土で育てて、日光に十分当て、風通しをよくします。水はけのよい用土を選び、過密状態の葉っぱは剪定剪枝し、発生した葉は速やかに除去します。
また、害虫としては赤ダニがつきやすいです。手か割り箸で取り除いて下さい。水をふきかけて、洗い流すのも方法の1つです。
オキザリス・デッペイの花や葉は、食用としても使用できます。シュウ酸を含有していて、花と根の味わいはレモンに似ているといわれています。
ただし、シュウ酸の過剰摂取は1部の結石の原因ともいわれています。なので、大量に食べることは推奨されていません。
しかし、水溶性のシュウ酸なので、熱を加えると溶けますし、カルシウムと一緒に摂取することによって、結石化を抑えることができます。
日本では馴染みがないですが、英語圏やインドではレシピがいっぱいあって、食べることのできる雑草として認識されています。普通に食されているほうれん草にもシュウ酸は含まれているので、神経質になる必要もないです。
サラダにしたり、天ぷらにしたり、ばら寿司の盛り合わせにしたりと、葉の中央が黒く、見た目にも面白いですから、枯れる前に摘み取って、食べて見るのもおすすめです。
オキザリス・デッペイは、冬は地上部が枯れしまいますので、冬の間は土の凍結を避ける環境でしたら気にする必要はありません。
夏の間は、日光をたっぷり浴びさせることを考えて下さい。枯れても、また次の年には復活します。
今回は、オキザリス・デッペイをご紹介いたしました。
日本に住んでらっしゃる方でしたら、砂利道や、舗装道路などでたくましく冴えているカタバミの仲間を見かけたことはお有りだと思います。生命力が強靱で、カタバミはよく日本の武将の家紋にも採用されています。
1度土地に根付くと駆除が困難で、毎年姿を見せることから、「絶えない」その性質が、家運隆盛・子孫繁栄にも通じ、縁起物として捉えられてきました。藤・桐・鷹の爪・木瓜とともに、カタバミは五大紋の1つとして数えられています。およそ家紋の9パーセントがカタバミの家紋です。
生命力の高さ、育てやすさはオキザリス・デッペイにも共通しており、原産地はメキシコの乾燥地帯です。宿年草ですので、何年間か植えっぱなしでも、毎年その姿を見せてくれます。
育てるために特別な作業やケアも必要なく、1度植えたら毎年花を咲かせ、分珠によってどんどん増やすことのできるオキザリス・デッペイを、1度育ててみてはいかがでしょうか。
GreenSnap編集部