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冬の花というとやはり寒椿というイメージがあり、和風の美しい見た目が素敵ですよね。このページでは寒椿の育て方の基本を解説。植え付け時期や植え替え時期、水やり、土選びなどをまとめていますので、ぜひご参照ください。
寒椿はツバキ科ツバキ属の植物で、日本、中国が原産です。花期は11月から2月で、寒い時期に咲くツバキなので「寒椿」という名前になりました。
花の色は、白、赤、ピンク。赤い寒椿はよく見かけますよね。
寒椿は、ツバキとサザンカが交配してできたとされます。そのため、サザンカに見た目が似ているのが特徴です。常緑中低木で、庭木にもおすすめで和風のお庭によく合います。
寒椿は半日陰に植えることをおすすめします。植物なら日向を好むだろうと思われるかもしれませんが、寒椿は直射日光に当たると葉が日焼けてしまいます。
寒椿の葉は光沢がありとても美しいので、ぜひその見た目の美しさを保つためにも直射日光は避けてください。
また根腐れをしないように水はけのよい場所で育てましょう。
寒椿は水はけのよい土を好みます。
赤玉土、鹿沼土を土に混ぜておくと良いですよ。アルカリ性の土壌を嫌うのでご注意ください。
寒椿は地植えがおすすめですが、鉢植えでも育てることができます。
植え付けてから2年ほどでしっかりと根付きます。鉢植えも地植えも2年は根付かないので、それまでは土の表面が乾いたら水やりをするようにしましょう。
2年以上がたったら、地植えの場合は降雨のみで十分。特に水やりをする必要はありません。鉢植えは土の表面が乾いたら、たっぷりと与えてくださいね。
開花時期は水を欲しがるのでいつもよりも多めに与えましょう。
寒椿を植え付けるときに土に肥料を混ぜておきましょう。リン酸が多く入った緩効性化成肥料を使用してください。植え替えのあとにも、肥料を根元にまくことをおすすめします。
寒椿の植え付け時期は通年できるわけではありませんので、しっかりと適する時期を選びましょう。
寒椿は3月から6月、9月から10月が植え付け時期です。真夏と真冬を避けて、植え付けましょう。
地植えの場合は、水はけのよい場所を選び、寒椿の苗よりひとまわり大きな穴を掘って植えます。腐葉土をたっぷりと混ぜておいてください。
鉢植えの場合は、赤玉土、腐葉土、鹿沼土を混ぜて土を作り、苗を植えます。
寒椿を鉢植えで育てている場合は、植え替えが必要です。鉢植えで育てていると、根が窮屈になり根詰まりすることがあるからです。地上部も大きく生長するため、小さな鉢植えだとバランスを崩すので植え替えが必要になります。
植え替えはいつでも行えるわけではなく、3月から4月と決まっているので、必ずこの時期に植え替えてください。だいたい2~3年に1回、ひとまわり大きな鉢に植え替えます。
花後には剪定をして形を整えて見た目をよくします。春になると寒椿の花が落ちるので、3月から4月に剪定をしましょう。伸びすぎた枝や内側に伸びている枝を根元から切り落とします。5月になると寒椿は花芽をつけはじめますので、それよりも前に剪定してください。
寒椿は挿し木で増やすことができます。挿し木は6月から7月に行いましょう。
元気そうな寒椿の枝を選んで、10センチ程度を斜めに切るようにしてください。
挿し木用の鉢を用意し、カットした面に発根促進剤を塗って枝を土に挿します。すぐには根がでないので、1ヶ月は明るい日陰で管理をして根が出るまで様子を見てください。水やりは欠かさずに行いましょう。
寒椿はサザンカの仲間で、サザンカ同様にチャドクガの被害に遭いやすいです。チャドクガの幼虫は、寒椿の葉を食べて株全体を弱らせます。
幼虫は触るとかぶれることもありますので注意が必要です。
チャドクガは4月から6月、7月から9月に発生しやすいので、この時期の前に剪定をして風通しをよくしましょう。必要に応じて薬剤をしようしましょう。
寒椿の花言葉は「申し分のない愛らしさ」、「愛嬌」、「謙譲」です。
冬の代表的な花の1つである寒椿は1つあると冬の寂しいお庭に彩りがでますよ。葉も美しいので、ぜひお迎えしてみませんか。寒さにも強いので、初心者の方でも育てやすいですよ。
GreenSnap編集部