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一般的なバラよりも小ぶりなミニバラは、可愛らしい印象でインテリアとしても人気があります。多年草植物のため、お手入れすることで毎年花を楽しむことができ、ベランダやお部屋などに飾れば雰囲気もより一層華やかになります。今回はそんなミニバラの育て方を中心に、手入れや増やし方、花の咲く時期などについても詳しくご紹介していきます。
ミニバラはバラの中でも小型の株で小輪咲きや中輪咲きのバラのグループのことを指し、正式名称はミニチュア・ローズといいます。バラ科バラ属に分類され、アジアやヨーロッパ、そして北アメリアなど広範囲に分布しています。
ミニバラは四季咲き性の品種が多く、開花時期は5月~11月頃です。樹高は約20cm~100cmと低木で、花径は1cm~4cm程度です。
花色は赤やピンク色、そしてオレンジや複色など実に豊富で、半八重咲きの「八女津姫(ヤメツヒメ)」や「テディベア」など、可愛らしいミニバラの品種がいくつもあります。一方で、ミニバラは一般的なバラよりも芳香性の品種は少ない傾向にあります。
ミニバラは、日当たりと風通しが良い環境で育てるようにしましょう。
夏の時期は、直射日光が当たる場所は避けるようにしましょう。病気にかからないためにも、雨が当たる場所は控えることをおすすめします。
ミニバラを育てる用土は水はけや水もちが良く、適度に空気を含んだ有機質の用土が最適です。ホームセンターなどでバラ専用の用土が販売されていますが、ご自身でブレンドする場合は、赤玉土(小粒)を7~6割、堆肥を3~4割の目安で混合すると良いでしょう。
ミニバラを鉢植えで育てる場合は、一年を通して土の表面が乾いてきたらたっぷりと水を与えましょう。地植えの場合は、真夏で乾燥したときにお水をあげましょう。
ミニバラは一般的なバラよりも根の張りが浅いため、乾燥したらすぐにお水を与えてあげることがポイントです。また、花に直接水をかけると傷んでしまうため、株元に水を与えるようにしましょう。
水やりのタイミングは午前中が良いですが、冬の時期は朝と夕方の寒い時間帯に水を与えると凍ってしまう場合があるので、なるべく日中に水やりをすることをおすすめします。
ミニバラの肥料は、春~秋の時期にかけて少しずつバラ用の固形肥料を与えます。地植えの場合は、冬に寒肥として発酵油かすなどの固形肥料を与える場合があります。また、花後や秋の時期に追肥すると効果的です。
ミニバラを鉢植えで育てている場合は、夏の時期以外であればいつでも植え付けできます。種まきで育てることもできますが、ミニバラは春や秋に流通する苗から育てるのが一般的です。
小輪咲きのミニバラであれば鉢植えが無難なので、水はけや水もちが良い用土を用いて鉢に植え付けましょう。
ミニバラを鉢植えの場合は、毎年12月~2月頃に1~2回りほど大きな鉢に植え替えをしてあげましょう。鉢の素材は、素焼きまたはプラスチックどちらでも構いません。
なお、ミニバラを地植えで育てている場合は、植え替えは特に必要ありません。
ミニバラがその年のはじめに花を付けたあと、6月上旬~7月上旬にかけて5枚葉の上で剪定を行います。5枚葉とは、葉が5枚付いている枝のことを指します。
その後、10月上旬~中旬にかけて全体の枝を半分より長めに剪定します。この頃は休眠期が近いため、葉を減らしすぎないように気を付けましょう。
そのほか、花がらをそのまま放置しておくと病気などの原因にもなるため、花が咲き終わったあとは、ハサミなどで花がら摘みをしましょう。
ミニバラは、基本的に種まきや挿し木などで増やすことができます。
ミニバラの種まき時期は、3月~6月頃または9月~11月頃です。
種まきの方法は、まず熟した赤い実を採取して種を取り出し、種の周りのヌルヌルした部分を水洗いで取り除きます。綺麗に洗った種を蒔き、用土をかぶせます。
ミニバラの挿し木に最適な時期は、5月下旬~6月下旬頃または10月下旬~11月上旬頃です。挿し木の場合は、花が咲き終わる頃の枝を用います。
ミニバラは、「うどんこ病」や「黒星病」、そして「アブラムシ」などの害虫に十分注意する必要があります。うどんこ病は春~秋の時期に発生しやすく、葉や新芽などが白い粉をまぶしたような状態になります。風通しが悪い環境で育てるとうどんこ病にかかりやすいため、風通しの良い場所で管理するようにしましょう。
黒星病は葉に黒い斑点が現れ、最後は葉が黄色く変色して落葉する病気です。黒星病は、初夏や秋の時期に長時間葉が濡れた状態の時に発生することが多いです。アブラムシは春~秋の時期に多く発生し、ミニバラの生長の妨げになります。アブラムシを発見した場合は、殺虫剤などで退治しましょう。
可愛らしいミニバラには、「無意識の美」「果てしなき愛」「特別の功績」などの花言葉があります。特別の功績という花言葉は、ミニバラの花が小振りなことで狭い場所でも育てることができ、どこでも楽しめる植物であることが由来です。
その他、ミニバラは花色によってもそれぞれ花言葉があります。赤色のミニバラには「愛情」や「情熱」などの花言葉があり、イメージにぴったりの花言葉です。白色のミニバラには「清らかな愛」や「尊敬」、そして黄色のミニバラは「愛情の薄らぎ」という花言葉があります。
素敵な花言葉ばかりなので、女性にプレゼントとして贈る際はぜひミニバラの花言葉を参考にされてみてはいかがでしょうか。
小ぶりで可愛らしい花姿のミニバラは、花色も豊富でインテリアや寄せ植えなどで楽しめます。室内でも育てることができ、母の日などのプレゼントとしても最適です!初心者の方でも安心して育てられる植物なので、ご興味があればぜひミニバラを育ててみることをおすすめします。
GreenSnap編集部