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まるでイチゴのような可愛らしい花姿が特徴のストロベリーキャンドルは、春から初夏の時期に見頃を迎えます。日本では一年草植物として扱われることから植え替えする必要がなく、初心者でも育てられます。
今回は、ストロベリーキャンドルの育て方について詳しくご紹介していきます。
ストロベリーキャンドルはマメ科シャジクソウ属に分類され、ヨーロッパや西アジアを中心に生息しています。本来は多年草植物ですが、高温多湿に弱く日本では夏の時期に枯れてしまうことから一年草として扱われています。
ストロベリーキャンドルという名前は、花姿がイチゴやキャンドルのようであることが由来です。和名では「紅花詰草(ベニバナツメクサ)」、英名では「crimson clover(クリムソンクローバー)」と呼ばれています。
開花時期は4月中旬~6月頃で、トーチ型で赤色の花を咲かせます。ストロベリーキャンドルは、観賞用やハーブ、そしてドライフラワーなど楽しみ方が実に豊富です。
ストロベリーキャンドルは、日当たりや風通しの良い場所で育てましょう。日光が当たらない環境では、花付きが悪くなります。
ストロベリーキャンドルの用土は水はけの良いものを使用します。鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使用しましょう。その他、赤玉土(小粒)6:腐葉土:3パーライト:1の配合で混ぜると良いでしょう。
土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりをします。土が湿っている状態で水を与えると根腐れの原因になる可能性があるため、水やりのタイミングには気を付けましょう。
鉢植えの場合は、鉢皿に溜まった水はこまめに捨てるようにしましょう。
ストロベリーキャンドルの根の部分には、マメ科特有の根粒菌が住んでいます。根粒菌は地下に窒素を蓄えることができるので基本的に肥料は必要ありませんが、下葉が黄色く変色した場合は薄い液肥を与えましょう。
ストロベリーキャンドルは、9月~10月頃に育苗箱やポリポットに種まきをします。育苗箱の場合は、種が重ならない程度に種をまき、2mm程度薄く覆土してから指で軽く押さえて種と用土を密着させます。発芽までの間は、用土を乾燥させないようにビニールなどをかぶせて湿気を保ちます。
また、霧吹きで水も与えましょう。約3~5日で発芽するので、発芽した後は覆いを外して日当たりの良い場所で管理します。双葉が開いたら、密状態になっている部分の苗を抜いて、株と株の間を約20cm~30cm開けて植え付けます。
ポリポットの場合は、湿らせた用土に種をまいてから約2mm覆土します。その後、丁寧に水やりをします。約15度~20度の発芽温度で、雨が当たらない場所で用土が乾燥しないように管理します。発芽したら数回に分けて間引き、植え付けます。
ストロベリーキャンドルは日本では一年草の扱いなので、植え替えは必要ありません。
ストロベリーキャンドルは、種を採らない場合は八分ほど開花したら花がら摘みをします。しおれたり枯れた花を放置しておくと余計な養分が吸い取られてしまい、開花期間が短くなってしまいます。
ストロベリーキャンドルは、開花した後の採種によって増やすことができます。咲き終わった花穂から採種し、種は紙袋に入れて種まきの時期まで冷暗所にて保管します。
ストロベリーキャンドルがかかる病気はとくにありませんが、春の時期にアブラムシが発生することがあります。アブラムシが発生した場合は、市販の薬剤で退治しましょう。
ストロベリーキャンドルの花言葉は、「胸に火を灯す」「素朴な愛らしさ」「人知れぬ恋」などです。
トーチ型で赤色の花姿がまるでキャンドルの炎のようであることから、胸に火を灯すという花言葉がつけられました。その他、素朴な愛らしさという花言葉は、ストロベリーキャンドルが素朴な印象であることが由来とされています。
赤い花色で可愛らしい花姿のストロベリーキャンドルは存在感があり、他の植物と一緒に寄せ植えなどで楽しめます。
その他、ハーブとして食用するだけでなく、ドライフラワーにしてお部屋などに飾ることもできます。初心者の方でも育てられるので、ぜひともご自宅などでストロベリーキャンドルを育ててみることをおすすめします。
Lily