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ウツギは北海道から九州までの幅広い地域に分布し、樹高が1.5メートルから2メートルとやや低めの植物です。初夏から夏にかけて白やピンクの可愛らしい花をつけるのが特徴の、初心者にも育てやすいウツギの育て方についてご紹介します。
ウツギの植え付け時期は、落葉したあと冬の極寒期をのぞいた12〜3月が適しています。
地植えの場合は、根についた土を軽く落として、30分ほど根に水分をしっかりを吸わせてから植え付け、たっぷりと水やりをして地面を固めます。
ウツギは水はけがよく、腐葉質な土を好みます。地植えの場合は、植え穴を掘った土に5割ほどの腐葉土を混ぜて土作りします。
鉢植えの場合は、市販の庭木用培養土が使えます。また、赤玉土5:鹿沼土2:腐葉土2:川砂1の割合で混ぜた土がおすすめです。
ウツギは日当たりがいい場所を好みますが、明るい日陰でも育ちます。
また、とても丈夫で暑さと寒さともに強いので、一年を通して屋外で育てることができます。。
ウツギは湿り気のある環境を好み、水切れには注意します。
地植えの場合は、基本的に水やりは必要ありませんが、夏の乾燥が激しいときは水やりをしてください。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。秋に落葉したら水を控えめにしていき、冬の間は少し乾かし気味に育てましょう。
ウツギを育てるときの追肥は、春と秋の2回に分けて与えます。木の周りに数カ所に深めの穴を開けて、堆肥や有機物などのゆっくりと効いて行くタイプの緩行性の肥料を、地中深くに仕込みます。
また、花が散った後にも樹木が花を咲かせるために使った体力を回復させるためのお礼肥もしっかりとしましょう。お礼肥をしっかりとあげることで、花後も木が元気に育ってくれます。
ウツギの病気は、春〜初夏にかけてうどんこ病にかかりやすいです。風通しのよいところに置いて予防します。
また、高温期にはさび病が発症しやすいです。薬剤である程度の予防は可能ですが、発症してしまったら病気になった葉を取り除き、薬剤を散布して拡大を防ぎます。
害虫は、春になるとアブラムシが発生します。放っておくと、どんどんアブラムシに植物の栄養を吸われてしまうので見つけ次第駆除します。
鉢植えのウツギの植え替え時期は、落葉したあと冬の極寒期をのぞいた12〜3月が適しています。2年に1回程度を目安に新しい用土を用意し、ひとまわり大きな鉢に植え替えます。
ウツギの時期は落葉期の12〜3月上旬です。ウツギの枝と枝が込み入っている場合には、花後から夏前くらいにかけて剪定を行って、枝をすかしてあげる必要があります。
花後に勢い良く伸びる古株を、株元から数本間引き、枯れた枝なども一緒に切っておきましょう。そうすることで風通しが良くなり、株の中までまんべんなく日が当たります。
特に枝と枝が込み入っていない場合は無理に剪定を行わなくても大丈夫です。木の状態を観察しながら適度に行ってあげて下さい。
ウツギの切り戻しは花後の6月中旬ごろが適期で、3〜4年に一度くらいが目安です。
ウツギは8月頃から花芽ができて、翌年の5〜6月上旬に花を咲かせます。そのため切り戻しをする際は、必ずこの時期にしてください。
ウツギの増やし方は「挿し木」がおすすめです。挿し木の時期は3月中旬〜3月下旬または6〜7月で、剪定で切った枝を使うとよいです。なかでもわき芽が発達した枝を選びましょう。
挿し木の方法は、枝を先端から長さ15cmほどで斜めにカットして挿し穂とします。ビニールポットや育苗箱に赤玉土を入れ、地面に芽が1〜2つ程出る深さに枝を挿します。挿し木したあとは、乾燥させないように管理して、1ヶ月半ほどで植え付けができるでしょう。
ウツギは水やりなどの手間もあまりかからないため、初心者さんにもとっても育てやすい植物です。あまり手間を掛けずに花木を育てたい、花を楽しみたいという方はウツギを鉢植えやお庭に植えて育ててみてはいかがでしょうか。
丈夫なので、毎年剪定をすることでコンパクトに育てることもできますよ。
※トップ画像はPhoto by 旅行鳩さん@GreenSnap
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