warning
error
success
information
秋~春の時期に見頃を迎えるシクラメンは、品種改良が進んでいることもあり、現在ではピンク色や赤色など花色がきれいな品種がたくさんあります。そんなシクラメンの花をきれいに咲かせるには、肥料の与え方がとても重要です。
今回は、シクラメンにおすすめの肥料や与える時期、方法などについて詳しくご説明していきます。
シクラメンは花期になると次々と花を咲かせるため、肥料をたくさん必要とします。適切な時期に肥料を与えて育てることで、開花時期にはきれいな花が観賞できます。
草花へ与える肥料には、主に「窒素」「リン酸」「カリウム」という3つの要素が含まれています。
成分 | 主な効果 |
窒素 | 葉の数を多くして新芽の成長を促すほか、花色や葉色を鮮やかにする効果があります。 |
リン酸 | 花つきを良くし、根の生長を促す効果があります。 |
カリウム | 細胞を丈夫にすることで、病害虫に強く、株を丈夫にする効果があります。 |
シクラメンの花を美しく咲かせるためには、「リン酸とカリウムの割合が多く含まれている肥料」もしくは「窒素・リン酸・カリウムが同じ割合で含まれている肥料」を使用するのがおすすめです。
初心者の方は、シクラメン専用の肥料を購入するのもいいでしょう。
ホームセンターなどでシクラメンの活力剤などが販売されていますが、活力剤は肥料ではありません。誤って肥料として与えないように注意しましょう。
活力剤に含まれる窒素・リン酸・カリウムの濃度は薄いため、活力剤を使用する場合は肥料も一緒に与える必要があります
シクラメンに肥料を追加で与える時期は、生育期にあたる10~3月頃までです。
それ以外の時期は、シクラメンを休眠させるのが一般的です。株が休眠している時期は、肥料や水を与える必要はありません。
ただし、休眠させずに夏越しする場合は、継続して肥料を与え続けます。
シクラメンに元肥として肥料を与えるときは、緩効性の固形肥料を土に混ぜてください。緩効性ではないものを使用すると、急激に栄養が行き渡り、根が弱いシクラメンを痛めてしまう可能性があるので気をつけましょう。
※元肥とは植え付け前に土に施す肥料のこと。
シクラメンに追肥をするときは、生長期の間に市販の草花用の液体肥料を1〜2週間に1回程度(固形肥料を使用する場合は、2ヶ月に1回程度)与えます。真冬の頃は1週間おき、春に近づくにつれ2週間おきに減らしていきます。
また、シクラメンは大輪、中輪、小輪などのさまざまな種類がありますが、それらの種類によって肥料の量も多少異なります。育てているシクラメンの種類に適した量の肥料を施しましょう。
シクラメンを休眠させずに夏越しする場合は、それ以外の時期も液体肥料を2週間に1回の頻度で与え続けてください。
シクラメンを底面給水鉢で育てている場合は、お皿に液体肥料を薄めて入れてておけば問題ありません。
シクラメンは次々に花を咲かせるため、肥料が不足するとどんどん花つきが悪くなったり葉の数が少なくなります。
シクラメンをきれいに咲かせるためには、花が咲いている間は肥料を切らさずに与えることが大切です。肥料を与える時期を10~3月頃としていますが、もし早めに花が咲いた場合は9月であっても肥料を与えてください。
ただし、肥料を与えすぎてしまうと、草丈が伸びすぎたり、肥料焼けで枯れてしまうことがあります。シクラメンは根も弱いため、急激に肥料を与えたり肥料過多にならないよう、適量を適した頻度で施すように心がけましょう。
シクラメンには数多くの品種があり、花色も豊富です。シクラメンにきれいな花を咲かせるために、肥料はとても大切な役割です。
シクラメンは肥料を長期間与える必要がありますが、定期的に肥料を与えることで綺麗なシクラメンの花が楽しめます。最適な時期に最適な量の肥料を与えて、きれいな花を咲かせるシクラメンを育てていきましょう。
GreenSnap編集部