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植物を育てる上で肥料の存在は欠かせませんが、ハイビスカスの場合も同様です。与える肥料の種類や時期、与え方などがハイビスカスを育てる際には知っておくと良いでしょう。
今回は、ハイビスカスの肥料についてご紹介していきます。
ハイビスカスを家庭で育てる際には、他の植物と同じように肥料を与えてあげましょう。ハイビスカスは6月〜10月が開花期間なので、適切な時期に適切な量の肥料を与えると、初夏から秋まで花がきれいに咲き続けますよ。
ハイビスカスに肥料を与える時期は、生育期である5月~10月頃です。この期間中は常に新芽が伸びていくので、肥料効果が持続するようにしておきましょう。
ハイビスカスは5〜6月に植え替えをしますが、新しい土に元肥を混ぜたり、市販の培養土にすでに配合されている場合は、植え替え後1〜2ヶ月後から追肥を始めます。
なお、ハイビスカスは気温12℃を下回ると休眠期に入り、肥料も必要なくなりますが、冬越し中の室内温度が12℃以上あると休眠せず、冬でも花が咲く場合があります。このようなときは、冬でも肥料を与えるとよく咲き続けます。
ハイビスカスの肥料は、「8-8-8水平型の緩効性化成肥料」と「草花用の液体肥料」の2つを用意しておきましょう。
8-8-8水平型とは、肥料に含まれる栄養の3要素である窒素(N)、リン酸(P)、カリ(K)の割合が同量配合されていることを意味しています。固形の緩効性化成肥料を選ぶときは、製品表示に「N-P-K=8-8-8」と表記されているものを選ぶようにしましょう。
また、草花用の液体肥料は、花つきをよくするリン酸が多く配合されているうえに速効性があるため、固形の緩効性肥料と併用して使うと、ハイビスカスの花付きがよくなります。
ちなみに、緩効性化成肥料の代わりに骨粉入り油かすなどの有機肥料も使えますが、臭いや害虫が発生しやすいため、室内で冬越しする場合は使用を避けたほうがいいでしょう。
ハイビスカスに肥料を与えるときは、先述のとおり、緩効性肥料と液体肥料を併用して与えます。
元肥の効果持続期間によっても前後しますが、植え付け後1〜2ヶ月もすると元肥が切れてくるので、その頃に追肥を始めます。その後は1〜2ヶ月に1回、定期的に与えましょう。
緩効性化成肥料は、鉢植えならフチ周り、地植えなら枝の先端の真下の地面に一周ほど、規定量より少し多めにまいてください。もしくは、深さ10cm程度の場所に埋めても効果が期待できます。
合わせて、液体肥料は10日に1回、水に希釈して水やりの代わりに与えてください。
肥料焼けとは、過剰に肥料を与えたせいで根の機能が弱まり、栄養を吸収できなくなることです。ハイビスカスが肥料焼けを起こすと、葉の色が黒っぽくなってきたり、全体がしおれてきます。
肥料を好むハイビスカスですが、35℃以上が続く猛暑の時期は夏バテして株全体の元気がなくなってきます。株が弱っている時に、それまでと同じように肥料を与えていると、肥料過多で肥料焼けを起こすことがあるので、液体肥料での施肥は一旦ストップしましょう。
肥料焼けの症状が出てしまった場合は、鉢植えなら水やりの量(頻度ではない)を増やしましょう。水で栄養分を押し流すように、たっぷり水やりします。
地植えのハイビスカスの場合は、可能なら無肥料状態の土を部分的に入れ替えて対策してください。
ハイビスカスは5月~10月頃に見頃を迎え、とくに夏場の景色には欠かせない植物ですね。パワフルに咲くハイビスカスを観賞していると、明るい気持ちになります。
ハイビスカスは丈夫で育てやすいので、初心者にもおすすめの植物です。地植えだけでなく鉢植えでも育てられます。ハイビスカスは、たくさんある植物の中でも特に肥料を好む花です。肥料を与える時期や量、頻度に注意して、次々ときれいなハイビスカスを咲かせましょう。
GreenSnap編集部