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梅雨の風物詩といえばアジサイですが、色鮮やかな美しい色の花を咲かせてほしいなら、肥料を正しく与えることが大切です。
このページでは、アジサイの肥料について解説しています。肥料にはどんな種類のものがいいのか、与えるタイミング、与え方など記載しましたので、参考にしてみてください。
アジサイはたくさんの肥料を必要とする植物ではありませんが、それでもまったく肥料を与えずに育てると、年々花数が減ってきたり、夏越しや冬越しできずに枯れてしまうこともあります。
また、アジサイの花色は土壌酸度によって変化することはよく知られていますが、じつは肥料によっても多少変化が起きます。
つまり、アジサイにとって肥料は、栄養補給だけではなく、鮮やかな花色を保ち続けるためにも必要なのです。
アジサイに肥料を与える時期は、地植えなら年2回、鉢植えなら年3回、下記の時期に与えます。
地植え | ①開花から1ヶ月後(お礼肥) ②12〜1月(寒肥) |
鉢植え | ①新芽が出る前3〜5月(追肥) ②花後すぐ〜9月(お礼肥) ③12〜1月(寒肥) |
お礼肥とは、開花で消耗したエネルギーを補給する役割があり、寒肥には春からの成長にむけてエネルギーを補給する役割があります。
アジサイへ与える肥料は、「固形油かす肥料」か「緩効性化成肥料」を使うのが基本ですが、さらに「液肥(液体肥料)」を用意しておくのもおすすめです。
寒肥は肥料効果がゆっくり長く続く緩効性の肥料を。お礼肥(鉢植えの場合追肥にも)に効果がすぐにでる速効性の液肥を使うと、よりアジサイが元気に育ちます。
とくに鉢植えでアジサイを育てる場合は、肥料成分が水で流れ出やすいので、コントロールしやすい液肥を使うといいです。
なお、肥料は下記のような栄養素で構成されています。
市販の肥料にはNPKの割合が表示されていますが、アジサイの肥料はN:4・P:6・K:2、もしくはN:7・P:14・K:8といった、リン酸が多めの山型とよばれる配合タイプの肥料を使うといいです。
市販には青・赤それぞれでアジサイ専用の肥料があるので、花色にこだわりたい方はそちらを用意しておきましょう。
とくにピンクや赤いアジサイを育てたいときは、一般的な肥料だと土壌を酸性にしてしまい、色が紫がかっていってしまうので、「赤アジサイ用肥料(アルカリ肥料)」を用意しておくと安心です。
アジサイに肥料を与えるときは、固形の油かす肥料や緩効性肥料を、製品規定量よりやや少なめにとって、株元にまきましょう。地植えなら浅めに耕して土に混ぜてやるといいです。
液肥を使うときは、ストレートタイプと濃縮タイプがあるので注意してください。
濃縮タイプの場合は、水で希釈して使います。また、肥料を与える時期のうち、10日に1回、水やりの代わりに与えましょう。(鉢植えの場合3〜5月、花後〜9月のうち10日に1回が目安)
なお、鉢植えのアジサイは1〜2年に1回、花後に植え替えをしますが、植え替えをする場合は、緩効性肥料を根が触れない程度の深さにまいてから植えます。液肥は与えずに様子をみましょう。
アジサイは青やピンクなど美しい色が人気ですが、栄養が不足すると色の鮮やかさが落ちてしまいます。来期も綺麗な花を咲かせてもらうためには、肥料が欠かせません。適切な時期にアジサイに肥料を与えてくださいね。
また、肥料と合わせて土質にも気を配ると、花の色を調整することもできるようになるので、ぜひ試してみてくださいね。
高橋康弘
GreenSnap編集部