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スイレンとハスは、水辺に咲く美しい花を代表する植物ですね。どちらも水面に浮かぶ花姿がとても美しく幻想的ですが、見分け方が分からない方も多いのではないでしょうか。このページでは、スイレンとハスの違いや、それぞれの特徴について解説します。
スイレンはスイレン科の水生植物で、沼、川、湿地など淡水の水面や水中に自生する植物です。水位が安定している池などに生息するのが特徴で、水の深いところから茎を伸ばして水面に葉や花を浮かべます。
葉はぷっくりとした丸い形をしていて、水に浮くのが特徴です。一般的な植物の気孔は葉の裏側にありますが、スイレンの場合は葉の表面にあります。水生植物ではあるものの、葉の表面にはあまり撥水性がありません。
スイレンの花の色は、ピンク、オレンジ、赤、黄、白、青、紫などです。スイレンの花びらは先端が細くとがった形をしていて、花の大きさは5cmから10cmほどです。スイレンは、花が咲き終わると閉じて沈みます。
蓮はハス科の植物で、スイレンと同じ水生植物です。地下茎は根菜として有名なレンコンになります。水中にある地下茎から茎を長く伸ばして、水面に葉や花を出します。茎には穴が通っていて、これは通気性のためです。
蓮の葉は円形をしています。この葉には撥水性があり、水滴が玉になってつくことがあります。蓮の花期は7月から8月で、花の色は白、ピンクです。花はとても儚く、朝早くに咲き昼には閉じてしまうのが特徴です。
スイレンと蓮は似ていますが、分類上は違う植物です。花と葉の特徴を見れば、それぞれを見分けることができます。
(上の画像はスイレン)
スイレンとハスの違いのひとつめは、花が咲く位置です。スイレンは水面に浮かぶように花を咲かせるのが特徴です。それに対し、ハスは茎が丈夫なため、水面よりも高い位置に花を付けます。
まるでシュノーケルのように水面から茎を伸ばして花が咲いていたら、蓮だと判断してください。水位が変わることで、スイレンの花が水面より出て見えることもあります。
スイレンとハスの違いのふたつめは、葉の形です。スイレンもハスも葉の形は丸いですが、スイレンの葉には切れ込みがあり、ハスの葉には切れ込みがありません。
角度によっては切れ込みがあるか分からない場合は、葉のツヤでも区別することができます。葉に光沢がありツヤツヤとしていたらスイレン、ツヤがなければハスです。遠くて葉のツヤまでわからない場合は、水面より高い位置に葉が飛び出ていればハスだと判断できます。
スイレンと蓮は、開花時期が異なります。スイレンの花期は5月から10月です。気温が上がる5月ごろから秋まで開花します。ハスの開花時期は7月〜8月です。ハスは夏にしか咲かない特徴があるので、花期で区別をすることができます。
(上の画像はハス)
スイレンとハスはよく似ていますが、葉の形や花のつく位置に違いがあります。特に、葉の切れ込みの有無で見分けやすいので、覚えておくと違いが分かりますよ。葉に切れ込みがあればスイレンと覚えてくださいね。
GreenSnap編集部