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こんにちは。レモン研究家の国吉純です。
気がついたら3ヶ月ぶりの投稿になってしまいました。

今年の春、3月の終わりに、久しぶりにレモンの島へ行ってきました。
そしてはじめて1週間島滞在も経験してきましたよ。
もう、島生活を満喫し過ぎてしまったせいか、横浜へ戻ってきてからしばらくは放心状態でした(笑)!
コロナ禍なので、尚更でしょうが、穏やかな瀬戸内海を毎朝、毎晩眺め、レモンのことを考え、レモンを見ながら過ごす時間は
とても豊かな気持ちを与えてくれました。
リフレッシュするってこういうことなんだなぁ!とあらためて思う時間でした。
そうこうしているうちに、一年で一番忙しい春の園芸シーズン突入!
なのですが、島とは違う小さな空間にあるベランダのレモンを眺めいても、
瞬間、気持ちが穏やかに、癒されていくからとても不思議です。
今回は、お待ちかね?レモンの育て方春から夏についてお話をさせていただきます。
はじめていらした方は、ぜひ今までの記事も参考にご覧ください。
はじめて檸檬|ご挨拶とレモンのルーツをご紹介します〜 No.1〜

今年は、我が家のレモンの木の花も例年より早く咲き始めました。今年は桜もバラも、ほかの植物達も一様に、約3週間ほど早く開花したようです。
なので、私たち園芸を仕事にする者にとっては、「慌ただしすぎる!!!」と少々、スケジュールが狂って戸惑うことが多い春でした。
4月になると、レモンの花が爆発的に咲き始めました。
この「爆発的」という表現が最適なくらい、例年よりも花が多いのです。本当に吹き出すように花が次から次へと咲いてきました。

さて、日本ではこの春に花が咲いて無事に実へと育っていったレモンを大事に育て、秋や冬に収穫する、というのが一般的です。
レモンは「四季咲き性」といって、一年中花を咲かせる性質があります。四季咲き性といっても、春の花の開花数が多く、果実が肥大しやすいのも特徴です。
次に夏花は、結果率も高く、越冬して翌春に収穫できますが、春に比べたら花が少ないのです。
そして秋の花は、翌夏に収穫できるとはいえ、多くは寒さで落下してしまいます。結果としては、春の花が結実率も高く、良い果実がつくので大切に育てていかなければなりません。

5月のレモンは、気温の上昇とともに、枝が伸びていき葉っぱがどんどん開いてきます。一つの花の寿命は4日ほど。
ただ、いっぺんに開花しないので、2週間ほどずっと咲き続きます。なので、レモンや柑橘の畑では、この時期になると花の甘い香りに包まれます。
さて、花には花びらが5枚。その内側に雌しべがあり中心に雄しべがあります。花をよく観察してみてください。
実は、雌しべの先端に黄色く丸い柱頭がある花と、ない花があるのに気づきましたか?
柱頭がある花を「完全花」、ない花を「不完全花」といいます。

完全花の多くは正常に受粉、受精して実になりますが、不完全花はやがて落ちてしまいます。栄養状態が悪いと不完全花が多く、実つきが悪くなってしまいます。
なので、2〜3月にあげる春肥がとても大切になってくるわけです。

さて、たくさんの花に心が躍り、花の香りを満喫して、やがてそこに小さな実を発見し、喜んでいる人も多いことでしょう。
ところが、何ということでしょう、、、、、
6月に入り花びらや雄しべなどがパラパラッと落ち始めて、気がつくと床に小さなレモンの赤ちゃんが落ちて、「えっ!」と驚いている人も多いのではないでしょうか。
落ち着いてください!
実はこの現象を、「ジューンドロップ」6月落果 といいます。受粉や受精の失敗や、果実と枝の栄養状態で起こる現象です。
要するに、自然現象、生理落下なのですね。自分でこれから実を大きくする上で、耐えられる実の数もある程度自分でコントロールしているわけです。
むしろ、「エライ!!」と褒めてあげてください。この頃は、残った実の肥大が急激に続きます。
これからの季節とても大事なのは、土を乾かさないことです。特に7月までは、鉢の土の状態を見ながら、雨の当たらない場所で育てている場合にはしっかりと水やりするようにしましょう。
地植えの場合には、何日も雨が降らないときには灌水を忘れずに。

さて、3月にレモンの島 尾道市瀬戸田(生口島)へ行った一番の目的は、観光客の方が多く降り立つ瀬戸田港にレモンのシンボルツリーを植樹することでした。
昨年から、しおまち商店街のお花屋さん、中野生花店の中野さんと商店街の方達と協議を重ね、瀬戸田港にレモンの木の設置を目指して準備を進めてきました。
島にはたくさんのレモンの畑はあるのですが、観光客の方が農地には入ることはできず、レモンの島へ来ても、レモンを見なかった!!!とおっしゃる方が非常に多いことに気づき、島に到着したらすぐに出会うレモンとして島の玄関口で皆さんを出迎えるレモンの木を設置しました。
このレモンのシンボルツリーの名前を「瀬戸田 ❤️するレモンの木」と言います。

この鉢を置くにあたっては、尾道市や、島の方々、農家さん、JA職員の方、そして企業の方々にもご協力していただき、また協賛金をいただき実現しました。
私はそのために大型の鉢を探して横浜から送ったり、ネームプレートの作成を準備。
島に行ってから、皆さんと畑からレモンの木を掘り上げ、鉢に植え込み、レモンの実がない時にも華やかさを楽しめるように季節の花を植えてきました。コロナ禍でほとんどがリモートでの打ち合わせを積み重ねてきました。

そしておかげさまで、3月27日に来賓の方たちと一緒に無事に植樹式を終え、夕方から島にあるベルカントホールにて、私と中野さんが企画した「ハッピーレモンプロジェクト」の発表を行ってきました。
夏頃からもう一つのプロジェクトも開始予定です。
このプロジェクトはこの記事を読んでくださっている皆さんも参加できる内容を考えています。
また発表させていただきますので、楽しみにしていてくださいね。
レモンの木から枝が伸び、花が咲き、実がなり、少しずつ膨らんでいく様子、レモンの成長を皆さんとも一緒に見守っていければと思います。

kuniyoshijun