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秋になるとスーパーによく並ぶ柿は、そもそもどんな果実なのでしょうか。このページでは柿について解説しています。柿の栄養や食べ過ぎるとどうなるか、有名な柿の種類についてまとめています。柿好きな方やこれから庭に柿を植えたい方はぜひご参照ください。
柿はカキノキ科カキノキ属の植物で、東アジアが原産です。日本には在来品種があり、古くから親しまれてきました。
柿は日本をはじめ東アジアだけでなく、ヨーロッパなど世界中で栽培され食べられています。柿は食用だけでなく、柿はさまざまなことに利用されています。
また柿の幹は丈夫なので、家具に加工されて利用されることもあります。さらに柿の葉はお茶としても利用されることがあります。果実にはタンニンがを含まれているため、防腐剤として使用されることもあります。
柿は果実が有名ですが、花も咲きます。花は5月から6月に開花をして、白や黄色の花を咲かせます。しかし、こちらはあまり目立たず地味です。
柿には、ビタミンCをはじめとして、ビタミンAやβ-カロテン、カリウム、食物繊維、タンニンなどの栄養が豊富に含まれています。
ビタミンCに関しては、みかんの2倍ほど含まれていて、柿を一つ食べれば1日に必要なビタミンCが摂取できるともいわれています。
また、熟した柿を干し柿にすると、ビタミンCは少し少なくなる一方で、β-カロテンは倍増し、食物繊維も豊富になるといわれています。
※数値は甘柿の場合です。
「柿が色づくと医者が青くなる」という言葉が伝わるように、柿を食べると、医者の仕事が減るほど健康になれるとされています。
具体的な効果・効能としては、風邪予防、二日酔い防止、肌荒れ改善などがあげられます。
前述にもあるとおり、柿には抗酸化作用が働くビタミンCや、防腐作用のあるタンニンが豊富に含まれているので、肌の酸化を防いでくれて、結果的に肌荒れの改善が期待できるのです。
また、柿には利尿作用のある成分も含むため、二日酔いにも良い果物といわれています。
柿の収穫時期は10月から11月です。秋が旬となっています。ほぼ数年スーパーには流通することがありますが、最も栄養価が高く、食べやすい時期はこの期間です。
柿は栄養が豊富ですが、一度にたくさん食べ過ぎてしまうと体に影響があります。柿タンニンの影響で、胃石ができることがあります。毒はありませんが食べ過ぎは禁物です。
タンニンを含むものを食べると、胃酸と結合して胃石ができることがあります。これはタンニンを含むものであれば起こりえることですが、とくに柿は胃石ができやすいとされています。
胃石とは胃のなかにできる石のことで、放置しておくと胃潰瘍を引き起こすことがあります。胃石が小腸に移動すると、腸閉塞になることもあるので食べ過ぎには気をつけましょう。
またタンニンは体内の鉄分と結合し、鉄分の吸収を妨げますので、貧血になるおそれがあります。貧血気味の方には不向きですので、食べ過ぎないようにしてください。
柿にはたくさんの種類があります。
次郎柿とは、松本治郎吉が見つけて自宅に持ちかえったことがはじまりです。大きさは250グラムから300グラムほどで、果実の側面には浅いくぼみがでやすい特徴があります。次郎柿は種はないことが多く、果汁が少なく、硬い柿です。
こちらは岐阜県が発祥とされる柿です。1800年代に生まれ、広まった柿で今では最も多く流通している柿となりました。果実は四角く、果皮には光沢があることが特徴です。果肉はとろけるような柔らかい特徴があり、甘い味がして、果汁も多い柿です。
夕紅柿はやや小型の柿で、170グラムから250グラムほどです。多く流通している富有柿よりも平らで四角い形をしています。果皮の色は徐々に深い赤に色づきます。このことから夕紅柿となりました。果肉は柔らかく、糖度15度で甘い柿として有名です。
愛宕は愛媛県で発見された渋柿の一種です。渋抜きして利用されます。スーパーではポリ袋に入れられて販売されることが多いです。果実の大きさは230グラムから300グラムほどです。
こちらは種のない柿で、渋柿の一種です。そのため、渋抜きをされてから出荷されスーパーなどの店頭に並びます。果実は180グラムから200グラムほどの大きさで、果肉はオレンジ色です。扁平で四角いのが特徴です。
柿は栄養豊富だということがわかりました。しかしタンニンを含むため、食べ過ぎは禁物で、胃石ができることがあるため注意をしてください。
旬の時期の柿は特に栄養がたくさん含まれています。適量食べるとよいでしょう。柿は種類も豊富ですので、ぜひ果実の形の違い、味の違いを感じながらお楽しみください。
GreenSnap編集部