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芝生にはたくさんの種類がありますが、種類によって適する地域や手入れの有無が異なります。このページではお庭に芝生を植えたい方向けに、芝生の種類を10種類ご紹介していますので、芝生を検討中の方はぜひご参照ください。
芝生といっても種類が複数あります。まず、大きく分けて2つに分けることができ、それは日本芝と西洋芝です。
日本芝には、野芝、高麗芝、姫高麗芝などがあり、日本の環境に適しています。夏の暑さに強い暖地型の芝とされています。耐暑性はもちろんのこと、耐陰性、耐塩性、耐寒性が西洋芝と比べて高く、踏みつけにも強いです。生長が遅いため、手入れの頻度は低めです。ただし、生長が遅い分、擦り切れたときの回復もゆっくりとなります。
値段は1㎡あたり1000円ほどから売られています。西洋芝と比べて安いです。
日本芝は常緑はありませんが、芝生用着色剤を使用することで通年緑色を楽しむことが可能です。
西洋芝は寒さに強い芝生で、寒地型とされることが多いですが、西洋芝=寒地型とみなすのは誤りです。西洋芝は確かに寒地型が多いですが、暖地型もあります。
あまり日本ではなじみがありませんが、日本芝よりも価格は高く1㎡あたり5000円ほどです。草丈が高い特徴があり、その分手入れも必要となります。寒地型西洋芝は冬になると休眠しますが、枯れることはないため、通年緑色の芝を楽しむことができます。
すでに暖地型、寒地型という説明をしましたが、芝生はこのように適した地域で分類することができます。
暖地型芝生は夏の暑さに強いため、「夏芝」と呼ばれることがあります。こちらは冬になると地上部が枯れます。約25度から35度の気温でよく生長するのが特徴です。
日本では関東より西(関東、近畿、中国、四国、九州、沖縄)の庭におすすめです。
寒地型芝生は冬の寒さに比較的強いことから「冬芝」と呼ばれます。15度から25度でよく伸びますので、日本であれば春から秋が成長期です。
寒さに強いため、冬でも葉が枯れません。その反面、夏の暑さには弱い特徴があります。
日本で寒地型芝生が向いている地域は、東北と北海道です。
庭に芝生を植える際は、お住まいの地域で向いている芝生を選びましょう。暖地型がいいのか寒地型がいいのか選んでください。
お庭に植える場合は、日当たりで選びましょう。日当たりが悪い場合は、耐陰性のある芝生がおすすめです。よく日が当たる場所であれば、直射日光に強い芝生が向いています。
お庭に芝生を植え付ける場合は、踏む可能性があるかどうかも考えてください。ひと通りがある場所に植え付ける場合は、踏みつけに強い芝生が向いています。また草丈が長いと人が歩きにくくなりますので、芝生の長さでも選ぶことがおすすめです。
芝生の種類はたくさんあり、種類によって生長スピードが異なります。よく生長すればその分だけ密集しやすく隙間がなくなり見栄えよいですが、手入れが必要になります。芝刈りをこまめにしたくない方には、生長スピードがゆっくりなもののほうがほぼ手入れ不要になります。
野芝は、日本芝の一種で、日本の庭でよく採用されています。次で説明する高麗芝と販売価格は同じくらいで、安い芝生と言えます。日本芝のなかでも、耐寒性があり、寒い地域にも向いています。耐陰性もあるので、日当たりの悪い庭にもおすすめです。生長スピードはややゆっくりですので、ほぼ手入れ不要です。
【日本芝/暖地型/耐陰性◯/踏みつけ△/手入れ〇】
日本の庭に最も多く採用されている芝が高麗芝です。耐寒性が高く、さらに耐陰性もあるため、日本の庭に向いている芝生です。耐塩性があるため、海岸沿いでも植えられます。耐寒性は低いため、寒い地域には不向きです。
【日本芝/暖地型/耐陰性◯/踏みつけ〇/手入れ〇】
高麗芝、野芝と同様に安い芝生として有名です。節目がつまっているので、ぎっしりとした芝生になります。夏の暑さにはやや弱く、耐寒性が他の芝生よりかはあるため、東北までであれば向いています。柔らかいため、踏みつけには弱く、その分手入れも必要となります。
【日本芝/暖地型/耐陰性◯/踏みつけ×/手入れ×】
ベントグラス類は、西洋芝の1つで、ゴルフ場のバッティンググリーンに使用されていることが多いです。耐暑性、耐寒性に優れていますが、病気、害虫に弱いため、庭の芝生にするのはおすすめしません。
【西洋芝/寒地型/耐陰性◯/踏みつけ〇/手入れ×】
ブルーグラスは西洋芝の1つで、世界的にも多く芝生として栽培されています。ゴルフ場の芝生としても利用されています。西洋芝のなかでも冬の寒さに強いので、寒地での栽培におすすめです。また踏みつけにも強いですが、耐暑性には弱いです。日本芝と比べて価格が高く、1㎡あたり5000円ほどです。
【西洋芝/寒地型/耐陰性◯/踏みつけ〇/手入れ◯】
フェスクは西洋芝の1つで、こちらもゴルフコースに使用されることがあります。乾燥に強く、耐陰性もあります。暑さには弱いので日本の庭には不向きです。
【西洋芝/寒地型/耐陰性◯/踏みつけ〇/手入れ◯】
ライグラスは西洋芝で、草食動物のエサなど牧草として有名です。生長が早いため、その分手入れが必要になります。暖地型芝生は冬になると枯れてしまいますので、冬季緑化をすることがあります。その際のオーバーシーディングとしてライグラスが使用されます。
【西洋芝/寒地型/耐陰性◯/踏みつけ△/手入れ×】
バミューダラスは、西洋芝ですが、耐暑性がありさらに乾燥にも強いので、暖地型芝生に分類されています。踏みつけにも強いため、運動場の芝生に使用されることが多いです。手入れはほぼ不要です。関東よりも南のあたたかい地域のお庭には、おすすめです。
【西洋芝/暖地型/耐陰性◯/踏みつけ〇/手入れ◯】
ウィーピングラブグラスは、暖地型の西洋芝ですが、低温にも比較的強いです。葉は20センチから50センチにもなりますので、刈り込みが必要です。一般家庭の庭には不向きですのでおすすめしません。
【西洋芝/暖地型/耐陰性◯/踏みつけ×/手入れ×】
ディフトン類は、バミューダグラスの仲間で、ゴルフ場や運動場に使用されることが多い西洋芝です。葉は細くて柔らかく、踏みつけに強い特徴があります。生長が早いため、刈り込みが必要になります。
【西洋芝/暖地型/耐陰性×/踏みつけ〇/手入れ×】
芝生には多くの種類がありますが、地域によって向いている種類が異なります。踏みつける可能性があるか、どの地域の庭で使うかによって選んでみてくださいね。
GreenSnap編集部