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芝生の庭づくりは、種まきで育てる
芝生の種まきをする時期は暖地型芝生と寒地型芝生によって異なります。
暖地型芝生の種まきは、4~9月頃が適しており、約5〜8週間ほどで発芽します。とくに気温があたたかくなる5月から7月に種まきを行いましょう。気温が下がってくるとうまく生長しないので、あたたかいうちに種まきを終わらせておきましょう。
寒地型芝生は高温多湿を好まないので、夏の時期に種まきをするのは避けましょう。特に関東以西のエリアは、寒くなってきた10〜11月頃がおすすめです。
芝生の種まきをする前に、庭を整える必要があります。種をまいてしまった後では、一からやり直さなければいけないので、種まきに適した環境を整えてから作業を始めましょう。
地面を平らにするために、大きな石を取り除きます。そのあとで雑草を抜きますが、雑草がたくさん生えている場合は速効性の除草剤が効果的です。
スコップやトンボなどを使って土を掘り返します。土壌改良はいくつかの工程がありますが、一度種をまいてしまうと後からやり直すことができないので、ていねいに行いましょう。
土を10cmほどの深さで土を掘り返したら、緩効性化成肥料を適量、元肥としてよく混ぜて、平らになるようにレーキでならします。
芝生は水はけの良い土でなければうまく生長しません。砂土や目土を土に混ぜ込むことで水はけがよくなります。このとき、荒い砂土の上に細かい砂土を入れることで排水性をより高めることができます。
また、このときに土が平らになっているかどうかを確認することで、窪んでいる部分に水たまりができるのを防ぐことができます。
芝生の種まきをする際、酸性度をチェックして芝生の生長に適しているかどうかを確認して、苦土石灰を混ぜて酸度調整をする必要があります。
土壌酸度が酸性に傾きすぎていると弱酸性〜中性を好む芝生は、生育不良になってしまいます。ちゃんと管理しているのに枯れてしまった場合は、酸度がうまく調整されていない場合があります。
芝生は平らに踏み固めることによって芽が細かくなり低い草丈を維持することができます。芝生に圧を与えたら約2.5倍も生長がよかったというデータもあるようなので、芝生の面積が広い場合は、芝生転圧ローラーを使用することをおすすめします。
種をまく際には全体に均等にまくことを意識しましょう。広い面積に芝生の種をまく場合は、計画的に行うことが失敗しないコツです。同じエリアにまきすぎるとバランスが悪くなるので、最初は薄くまいて残った種をまくことをおすすめします。
芝生の種はどのくらいの量を買ったらいいのか分からないという人も多いかもしれませんが、一般的に、100坪あたり約6kg~7kgが目安といわれています。
種をまく際に、土を柔らかく掘り起こして10cm間隔で溝を作ります。この時、レーキやトンボを使うと簡単に溝をつくることができます。
溝の中に種をまきます。全体的にバランスよく均等にまけるようにフルイや芝生専用の種まき器を使っていきましょう。
このときムラができると、後から追いまきをして整える必要がでてくるので注意してください。
①のときにつくった溝と直角に交わるように、レーキやトンボで溝をつけていきます。こうすることで、土がうまく種にかぶるようになります。
目土をフルイなどを使って種にかぶせていきます。だいたい目土の厚さは2〜5mmほどが理想です。
目土をかぶせ終えたら、種が流れないように注意しながらたっぷりと水を与えます。
芝生を不織布で養生することで、寒冷差をなくし、害虫よけや鳥の食害防止することができます。また、強い直射日光から守ることもできます。芽が出揃うまでは、不織布を設置しておきましょう。
根付いていないのに芝刈りをしてしまうと、芝生がうまく育たなかったり枯れてしまう原因になります。せっかく苦労してまいた芝生を台無しにしないためにも、芝刈りのタイミングは慎重に見極めが必要です。
芝生がしっかりと根付いている場合は芝刈りしても問題ありません。芝を引っ張っても簡単に取れないぐらい根が張って入ることが芝刈りOKのサインです。一般的に、長さが7cm以上に生長していたら芝刈りをしても大丈夫です。
追いまきをすると、しばらく芝刈りができなくなるので事前に芝刈りをしておきましょう。追いまきするスペースの土を耕して、芝生の種をまきます。その後、目土を優しくかぶせ水をたっぷりとやり、落ち着くまで様子をみながら管理します。
芝生の種まきの時期、追いまきについてご紹介しました。種まきをすることで低コストで全面芝生のお庭を実現することができます。一から育てた芝生はより一層愛着が湧きそうですね。
芝生がきれいに生えそろった後も、水やりや芝刈りなどの定期的なお手入れは必要になりますが、慣れると簡単に管理することができます。「芝生」とひとことで言っても、実は芝生にはさまざまな種類があります。芝生を上手に育てて綺麗な庭にするためにも、たくさんの芝生の種類の中からご自身のお家の環境に適したものを選びましょう。
GreenSnap編集部