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身近にできるヒートアイランド対策として、植物を使ったグリーンカーテンが人気を集めています。グリーンカーテンを作るなら、病気に強く、収穫も楽しめるゴーヤが一番のおすすめです!マンションのベランダなどでも簡単に作れますよ。
今回は、ゴーヤのグリーンカーテンの作り方や手入れのポイントについてご紹介します。
ゴーヤのグリーンカーテンを作る時期は、5月中旬頃からです。
ゴーヤを種まきから育てた場合は、4月初旬に種まきし、5月中旬にプランターや地植えに植え替えます。つるが伸びてきた6月ごろにネットをかけてカーテンに仕立てていきます。ゴーヤの苗はホームセンターなどで購入しても問題ありません。
種まきからおよそ3ヶ月でグリーンカーテンが完成しますよ。
ゴーヤのグリーンカーテンに必要なものは以下の通りです。
ゴーヤを畑に植え付ける場合は、植え付けの2週間前から土壌の準備が必要です。植え付け2週間前に、1㎡につき苦土石灰100gをまいて耕します。植え付け1週間前には、1㎡につき堆肥2kg、化成肥料を100gをまいてよく耕しておきます。
プランター苗を植える場合は、野菜用の培養土を使用しましょう。
5月中旬頃〜6月上旬に、プランターか地植えにゴーヤの苗を植え付けます。地植えの場合は株間60cm、プランターの場合は、株間を30〜40cmとって植え付けましょう。
ゴーヤは根が広く張るので、株が近いと根が詰まって育ちにくくなります。プランターに植える場合は、一苗か二苗を目安に植え付けましょう。
苗に沿わせるようにして短めの支柱を立てることで、ゴーヤのつるがよく伸びます。ゴーヤの苗の育て方は、関連記事を参考にしてくださいね。
ゴーヤのつるが伸びてきたら、ネットを張ります。窓枠や物干し竿などにネットを結びつけます。このとき、ネットがたゆまないように下部をしっかりと固定しましょう。
上部に固定する場所がない場合は、両サイドに支柱を立てましょう。支柱の下部には重しをするなどして固定するのがおすすめです。ネットの幅が広い場合は、真ん中に支柱を立てると安定します。
ゴーヤのつるが20〜30cmの長さに生長したら、ネットにつるを絡めていきます。つるを優しく手でもち、ネットの網目に交互にくぐらせながら絡めていきます。
ゴーヤの苗の本葉6〜7枚になったら、親ずるの先端の芽を摘心します。こうすることで、親づると葉の間から子づるが出てきます。伸びた子づるを横に誘引してネットに留めていくことで、端の方まできれいなグリーンカーテンを作ることができます。
ゴーヤが広がって欲しい方向につるを伸ばすようにすると、きれいなカーテンが作れますよ。新しいつるが伸びてきたら、適宜摘心をして同じ作業を繰り返してくださいね。
ゴーヤは生長が早い植物です。放置しておくと茂りすぎてネット以外のものに絡みつくこともあります。ゴーヤの葉が混んできたら、適度に剪定を行いましょう。
そうすることで風通しがよくなり、病害虫の予防にもつながります。
ゴーヤのグリーンカーテンの水やりは1日1回が基本です。朝の涼しい時間帯に水やりをしましょう。土の表面が乾いているのを確認したら、たっぷりと水やりをします。
夏場は暑さで土が乾燥しやすいので、朝夕1日2回水やりをすると良いでしょう。
ゴーヤの植え付けから1ヶ月後を目処に、2週間に一度の頻度で化成肥料を施しましょう。プランターの場合も地植えの場合も、肥料焼けを起こさないため、根から離した場所に肥料をまくのがポイントです。
また、ゴーヤは酸性の土を嫌います。ときどき苦土石灰を混ぜて、土を中和させるとなお良いでしょう。
ゴーヤのグリーンカーテンに実った果実はもちろん収穫できます。黄色い花が咲いたあと、2~3週間ほど実を収穫することができます。実を収穫しないまま放置すると、実の重さにネットがたえられなくなってしまうので、早めに収穫しましょう。
放置していると、ゴーヤが黄色くなり完熟します。完熟した果実の中から赤い種がでてきますが、こちらを洗って乾燥させることで、また来年種子として利用ができます。
また、この赤い果実は食べることもできます。完熟したゴーヤの種は甘いので、デザートとして食べても良いでしょう。
ゴーヤは暑さに強い植物ですが、強い日差しを常に浴びていると水切れを起こして葉が萎れてしまう場合があります。特にグリーンカーテンの場合は常に太陽に当たることになります。夏の盛りには、水切れを起こしやすくなるので、葉が萎れていたらたっぷりと水をやりましょう。
マンションなどの照り返しのきついベランダでは、土の乾燥を防ぐため、土の表面にワラや腐葉土を敷くのも効果的です。また、地面からの強い熱で鉢内の水分が蒸れて根が痛まないように、ブロックなどで風通しをよくするのも良いでしょう。
ゴーヤはどんどん生長するので、肥料切れに注意が必要です。肥料が足りないと、葉が枯れて黄色く変色していきます。また、つるの生長が遅くなったり、つるが出なくなったりもするので、様子を見ながら追肥をしましょう。
ゴーヤはどんどん葉を茂らせる植物です。マンションなどの集合住宅では、枯れ葉が排水溝に詰まったりする場合があるので、こまめに片付けることが大切です。
ゴーヤは生育旺盛な植物です。放置しているとどんどん葉が茂り、ネットからはみ出すほど生長することも珍しくありません。
適度に摘心しながら、つるを横に伸ばし、葉が茂りすぎたらこまめに剪定をしてあげましょう。
9月に近づくと、台風が発生しやすい季節になります。強風によって支柱やネットが煽られて倒れてしまうことがあるので、いつでもネットを取り外せるように設置しておきましょう。
台風の時や、風雨が強い日には、支柱を抜いてネットを下ろし、優しく畳んでおきます。台風が去ったあとに再び設置し直すことで、ダメージを最小限にすることができます。
ゴーヤのグリーンカーテンは、建物への直射日光を遮って、太陽の熱を80%もカットしてくれる効果があります。また、植物の気化熱の効果から、打ち水と同じように周囲の温度を下げてくれるんですよ。
グリーンカーテンは、省エネやCO2の削減、地球温暖化の対策や、建物の壁に熱を溜めないようにしてくれるので、ヒートアイランド現象の緩和にも効果的とされています。
また、ゴーヤは実がつくので、グリーンカーテンにすることで収穫まで楽しめるので、まさに一石二鳥な野菜です。大事に育てたゴーヤをぜひ美味しく食べてあげてくださいね!
七尾びび
GreenSnap編集部