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熱帯アメリカ原産の千日紅。暑さ、乾燥に強く日本国内でもお盆時期に出回る切り花として知られています。乾燥させても花色が変わりにくいことからドライフラワー向けの花として多数のアレンジもされています。
今回は千日紅のドライフラワーの作り方とアレンジ(飾り方)などについて紹介していきます。
千日紅は熱帯アメリカ原産の一年草で、日本には江戸時代前期に渡来したといわれています。草丈は40~50cmほどで、夏から秋にかけて開花期を迎えます。紫、白、濃ピンクなどの花色が主流です。
また千日紅は花ではなく、「苞(ほう)」と呼ばれる部分を観賞します。暑さ・乾燥ともに強いので、日本の夏にも適応しやすい植物です。真夏から初秋まで長期間咲き続けるのでお盆時期の仏花や切り花もよく出回っています。
千日紅はドライフラワーにアレンジすることができます。千日紅の「苞(ほう)」と呼ばれる部分は生花の状態でも硬くカサカサしているので、乾燥させても花色や花の状態が変化しにくいのが特徴です。
千日紅は初心者の方でも扱いやすくドライフラワーに向いている花となっています。
準備するもの
・摘み取った千日紅(切り花でもOK)
・麻紐やワイヤーなど束ねて縛る紐類
※あらかじめ切り花の千日紅を数本用意しましょう。
1.摘み取った千日紅はきれいに洗い、葉はすべて取り除きます。
根元から一定の長さに切りそろえておきます。
2.花茎を束にして根元をきつく縛り、直射日光の当たらない風通しのよい場所で管理します。
※夏場は特に高温多湿時期ですので、クーラーの効いた部屋など湿気が少ない部屋がベストです。
3. 2週間ほど管理すると、乾燥が進み、花球がより硬くなります。触るとチクっと指に刺さるぐらいの状態が目安です。
※苞片は乾燥が進むにしたがってパラパラと落ちることがありますので、もし苞片の落ちるのが気になるのであれば、落下防止用のアクリル樹脂を噴霧し、最低1日乾燥させると、状態が落ち着くでしょう。
準備するもの
・切り花の千日紅(苞の部分)
・ドライフラワー用のシリカゲル
・シリカゲルを入れるための容器(深さがあり、蓋つきのものが望ましい)
1.切り花の千日紅は、余分な葉っぱを取り除き、茎も切り落とし苞だけを残す
2.容器にシリカゲルを深さ1cm程度になるように入れ、平らにならします。
3.そこに千日紅の苞を適当な間隔をあけて並べたら、さらに並べた上から苞が隠れるなるまで、シリカゲルをかける。平らにならしておく。※シリカゲルがこぼれたり風で舞い上がることがあるので注意。
4.蓋を閉め、直射日光や湿気のある環境を避けて保管する
※早くて1週間、大体2週間程度そのままにしておくと水分が抜け、ドライフラワーが完成します。
完成したら容器から取り出し、苞の隙間に入り込んだドライフラワーをピンセットなどで丁寧に落として完成。出来上がったドライフラワーはハーバリウムやフラワーアレンジメントにそのまま使うこともできます。
ドライフラワー超初心者の方でも簡単にアレンジできるスワッグとは、ドイツ語で、「壁飾り」の意味で、ドアや壁に掛けたりできるドライフラワーのブーケのようなものです。ハンギング法でドライフラワーを作るとそのまま束ねた状態からすぐにスワッグとして飾ることができます。
千日紅で作る場合は、大小異なる苞のものや、ピンクとホワイトなど対照的な色を用いるなど少し工夫するときれいですよ。
乾燥させる前に茎ごと丸めて作ってもいいですが、リース台を用いてその上に他の花とミックスさせて挿したり巻き付けて作ってもいいでしょう。
茎ごとリース台に巻き付ける際はハンドワイヤーを用いるとしっかりと固定できます。
乾燥させた苞を専用のオイルとともに瓶詰めするだけで、光が当たると揺らめく幻想的なハーバリウムができあがります。千日紅とともにアジサイや、スターチスなど他の花とミックスさせて漬け込むとオリジナリティあふれる味わいになります。
トピアリーとは本来、常緑樹や低木を鳥や動物、立体的な幾何学模様などの形に刈り込む造形物のことです。茎ごと乾燥させた千日紅をフローラルフォームに挿していくと、かわいらしいトピアリーができあがります。
千日紅の苞の形を活かしてナチュラルなブーケを作ってみませんか。クラッチブーケとは、花を摘みっとったあと、ほぼ何も手を加えずにそのまま束ねたナチュラルなブーケをこのように呼びます。
丸くてカラフルな千日紅の苞は遠くから眺めるとまるでキャンディのようです。ドライフラワーにしても花色がほとんど変わらないので、シンプルに束ねるだけでも十分かわいいですよ。
もともとの花色がとてもカラフルな千日紅は、ドライフラワーにしてもあまり色褪せないので、そのままの色、形を活かすようなナチュラルなアレンジがおすすめです。
GreenSnap編集部