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3月~5月に淡い色合いでフリルのような花を咲かせるスイートピはドライフラワー向きの花といわれています。今回はスイートピーの花の特徴を知るとともに、ドライフラワーの作り方やドライフラワーにしたスイートピーの飾り方などをご紹介します。
スイートピーはイタリア・シチリア島原産のマメ科でつる性の一年草もしくは宿根草です。甘い香りと優しい花の色合いが特徴的で、ひらひらとしたちょうちょうのような可憐な花を咲かせます。
一般的によく知られているのは春咲き品種ですが、品種改良などにより夏咲き品種や冬咲き品種、切り花に利用される高性品種とガーデン用の矮性品種などがあります。淡い紫色から、白、ピンク、オレンジなど花色も豊富です。
スイートピーの花はドライフラワーに向いていないように見えますがきれいに仕上がる花です。ドライフラワーにすると水分が抜けて茎が細くなっていきますが、花自体は生花の時とほとんど変わらないのが特徴です。
まずはハンギング法を紹介します。この方法は用意するものもなく、自然乾燥で簡単にドライフラワーを作ることができるので初めての方におすすめの方法です。
直射日光に長時間当てるなど、日差しが強すぎると色が抜ける原因になりますので、比較的湿度が低く風通しのよい場所で乾燥させるようにしましょう。
花は乾燥していくと茎から水分が抜けていくため、麻紐はできるだけきつくしめておきましょう。あらかじめ輪ゴムなどで束ねておくと、逆さにしたとき花が落ちにくくなります。
次にシリカゲル法をご紹介します。シリカゲルは、ドライフラワー用のものを使いましょう。こちらはシリカゲルの粒が細かく、花びらの隙間までシリカゲルが入り込むので、花の細かい部分までしっかりと乾燥させるので、美しいドライフラワーに仕上がります。
途中で蓋を開けてしまうと花が空気に触れ、色が悪くなってしまう場合があるので乾燥が終わるまでは蓋を開けずに待ちましょう。容器は直射日光が当たらず、湿気の少ない場所で保管します。
また、容器から花を取り出すときは、ピンセットなどを使って優しく取り出してあげてください。
完成したスイートピーのドライフラワーはいろいろは使い方ができます。
ほかの花と組み合わせたリースやアレンジメント、花びらを瓶に入れてハーバリウムのように楽しむことができます。
ドライさせたそのままの形を楽しむのであればスワッグにして壁に飾ってみてもいいかもしれませんね。
スイートピーは可憐で繊細な見た目によらず、ドライにしても花の形が変形しにくいことからドライフラワーに向いていることがわかりました。
スイートピーは花束としてもらうことの多い花なので、もし花束でいただく機会があれば、しばらく水につけたあと傷んできたかなと思った頃にドライフラワーにしてまた雰囲気を変えて飾ってみるのもいいかもしれませんね。
藤原正昭
GreenSnap編集部