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さまざまな料理に香味料として使える生姜(しょうが)は、家庭菜園で栽培しているととても便利な野菜です。そんな生姜の収穫時期はいくつかタイミングがあり、それぞれの時期で収穫方法も味・食べ方も異なります。
ここでは、各生姜の収穫時期や方法のほか、見た目の特徴や味、その後の保存方法などについても紹介していきます。
生姜の収穫時期および収穫方法は、生姜をどの状態(種類)で楽しみたいかによって異なります。一般的には、生姜には「筆生姜(矢生姜)」「葉生姜」「根生姜」の3つの種類が存在します。
「筆しょうが(矢しょうが)」とは、新生姜の葉っぱがまだ新芽の状態であるうちに収穫したもののことをいいます。葉生姜よりも根茎が成長しきっていない細長い状態で、茎が鮮やかな赤い色をしているのが特徴です。
筆しょうがは、一般的には甘酢漬けに調理されたり、魚料理に添えられるはじかみに使用されることが多いです。
「葉しょうが」とは、根茎が小さいうちに葉っぱごと収穫したもののことをいいます。よく知られている谷中生姜は、この葉生姜を代表する品種です。
葉しょうがは、まだ根茎が柔らかいうちに収穫されるため、特徴となる辛味が少なく、丸ごと食べることもできます。また、葉っぱもおいしく料理して食べることができます。
「根しょうが」とは、スーパーマーケット市場に一般的に広く出回っている、根茎を収穫したもののことをいいます。皮は薄茶色をしていて硬く、スライスしたりすりおろしたりなどして、特徴となる香りや辛味を楽しむことができます。
根しょうがには2つの種類あり、春に植えて夏の根茎がまだ白いうちに収穫・出荷したものを「新生姜」、秋に収穫したものを一般的に「生姜」と呼びます。
葉しょうがの収穫時期は、葉が8枚ほど生えてきて、根茎が少し大きくなってきた7〜8月頃が適期です。
葉しょうがを収穫するときは、根元の茎を手でしっかりと抑えて、株全体を土から引き抜きます。
葉が7~8枚程度になり、根が少し肥大してきたら収穫のタイミングです。
根しょうがの収穫時期は、寒くなりきる前の10〜11月頃が適期です。ただし、新生姜として収穫したい場合は、6〜8月頃が収穫時期の目安です。
根生姜を収穫するときは、株を手で引き抜くのではなく、スコップを使いましょう。株元から15cmほど離れた場所をスコップで掘り起こし、根茎を傷つけないように収穫します。
寒冷地域では、霜が降りる前に収穫するよう心がけましょう。
筆しょうが(矢しょうが)の収穫時期は、葉が3〜5枚ほど生えてきた、根茎がまだ肥大していない4〜6月頃が適期です。葉しょうがよりも収穫時期は早くなります。
筆しょうがを収穫するときは、葉しょうがと同様に、根元を手で押さえてカブ全体を引き抜きます。
地上部の茎をぐっと握り、根のつけねを押さえながら引き抜いて収穫しましょう。
生姜は、どの状態で楽しむかによって収穫時期が異なります。収穫時期のタイミングを見極めるには、葉の枚数や茎の色の赤さ加減をチェックしておくとよいでしょう。
収穫直後の生姜を近いうちに使用する場合は、根茎の土を軽く落とすのみで、水洗いはしないでおきます。葉の部分は切り落としておき、根茎の部分を乾燥しないように新聞紙などでくるみ、涼しい場所で常温保存します。
ただし、収穫した生姜を長期間保存しておきたいという場合は、葉の部分を切り落として、土がついたまま乾燥させて保存します。数日間天日干しにして乾燥させ、痛みやすい根元の部分を切り取りましょう。
乾燥させた生姜を新聞紙で包み、新聞が軽く湿る程度に霧吹きなどで湿らせます。発泡スチロールの箱に入れて密閉し、室内の涼しい場所で保存しましょう。
また、新聞紙の代わりに籾殻に埋めて保存する方法もおすすめです。発泡スチロールに籾殻を入れ、生姜を埋めたら、軽く湿らせてから密閉して保存しましょう。
生姜をたくさん育てている場合は、収穫時期をコントロールすることで、葉生姜や根生姜、新生姜、筆生姜など、さまざまな状態での収穫を楽しむことができます。広い畑がなくても栽培できるので、ぜひ皆さんも生姜の栽培・収穫にチャレンジしてみてくださいね。
七尾びび
GreenSnap編集部