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ジャムやお菓子などでもお馴染みのブルーベリーは、目に効果がある果実として食用としても、庭木としても人気の果樹です。そんなブルーベリーは、おうちで栽培するのも比較的かんたん!ここでは、ブルーベリーを栽培する際に発生する、植え替え作業に特化して詳しくご説明していきます。
ブルーベリーは多くの植物と同様に、植え替えが必要です。植え替えにはいくつかの目的がありますが、その一つが根詰まりの予防です。
ブルーベリーの根は細くて横に広がるため、どんどん生長することで根が窮屈になります。その状態をそのまま放置しておくと根詰まりの原因になる可能性があるので、定期的な植え替えが必要となります。
また、何年もそのままにしておくことで、株も古くなり苗木の生長自体も止まってしまう可能性があります。ブルーベリーの果実などがつきにくくなってしまうので、それを予防するために植え替えをします。
そのほか、植え替えの目的の一つとして、土を酸性に保つことも重要です。ブルーベリーは他の植物以上に酸性の環境を好みますが、土の状態は日々変化してきます。土を酸性に保ち続けるためにも、植え替えは必要な作業と言えるでしょう。
ブルーベリーの植え替えは、11~3月頃が適しています。植え替えは、ブルーベリーの葉が紅葉する11月頃が一番適切でしょう。落葉時期(休眠期)は根も活動を停止しているので、ブルーベリーの木に与えるダメージが少ないからです。
地植えの場合は、植え替え頻度は2~3年程度に1度が目安です。ただし鉢植えの場合は、鉢底が根でいっぱいになってしまうので、毎年植え替えることをおすすめします。
また、ブルーベリーの花芽が出る3月頃は剪定時期でもあるので、同時に植え替えもすると良いでしょう。
ピートモスとは土を酸性に傾ける改良用土であり、ブルーベリーを栽培する時には必要です。ブルーベリーの原産地である北アメリカではピート層が堆積した土で自生していたことから、ブルーベリーの栽培ではピートモスは必要不可欠です。
また、ブルーベリーは乾燥に弱い果樹なので、マルチ材を用いて土の乾燥を予防すると良いでしょう。
鉢植えでは一回り大きめの鉢を準備し、苗木は鉢から抜いておきます。根が固まっている場合は、根の側面をほぐしておきましょう。
植え替える時は、必ず新しい土を使用します。新しい鉢には、水受けができるように株の地ぎわが鉢の下から3cm程度下になるよう土を入れていきます。最後に土をしっかりと入れ込んで植え付け、土の表面をマルチ材で覆います。
植え付けした後は、鉢底から流れ出るくらいを目安にたっぷりと水を与えましょう。
ブルーベリーの花つきがあまり良くない場合は、人工授粉を行う必要があります。花粉を綿棒につけたらめしべに付着させましょう。
ブルーベリーは、同じ系統内の別の品種同士で受粉するという特徴があります。そのため、同じ畑に2種類以上の異なる品種を一緒に栽培すると良いでしょう。
ブルーベリーの果実や花芽を増やすためには追肥をします。3月や5月、そして8月下旬頃に緩効性肥料などを施すと良いでしょう。
ブルーベリーは土が酸性の環境を好み、約ph5.0の土であれば良く育ちます。ブルーベリーを一番はじめに植えた時もピートモスを混ぜた土を使用しますが、phの数値は徐々に変化するため、植え替える時も同様にピートモスを混ぜた土を使用していきます。
基本的に地植えのブルーベリーの植え替えをする必要はありません。ただし、土の状態がよくないなどの理由でやむを得ず植え替える場合は、鉢植えの植え替えと同じ時期に移植しましょう。
地植えのブルーベリーを移植するために抜く前に、移植先の土づくりを終えてすぐに植え替えられるようにしておきましょう。
ブルーベリーの抜き方は、まず木を株元から強く揺らしてどこまで土が動くのか確認して、根がどこまで伸びているか確認します。次に、土が動いた外周から根を極力傷つけないように、一周土を掘って根の先端を全て露出させてから、シャベルを差し込み土ごと抜いていきます。
ブルーベリーは根を浅く広く伸びていくので、いきなりシャベルを入れて根を切ってしまわないようにしましょう。また、シャベルを差し込む際も下に伸びている根を傷つけないように掘り返してください。
ブルーベリーの根は土の中で細く浅く伸び、鉢植えで育てると根でいっぱいになってしまいます。どの植物も根はとても大事なので、根をていねいに扱うことでしっかりと育ってくれますよ。
ブルーベリーは数年育てれば多くの果実が収穫できるので、収穫が待ち遠しくなりますね。
ブルーベリーの状態にもよりますが、鉢植えで育てる場合は毎年植え替えると良いです。定期的に植え替えて、ぜひとも元気なブルーベリーを育てましょう!

GreenSnap編集部