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ガジュマルを育てていくと、いずれ植え替えが必要となります。ただし、ガジュマルの植え替えはコツさえ覚えれば難しいことはありません。このページでは、そんなガジュマルの植え替え方法や時期、植え替え後の管理の仕方について詳しくご紹介します。
この写真は4年植え替えをしていないガジュマルです。植え替えをしないと、この写真のように土が減ってしまったり、土自体の栄養分や水はけも悪くなります。
また、ガジュマルの幹もシワシワになっているのがわかると思います。これは根腐れになりつつある状態で、長年植え替えをしないで育てると、根詰まりを起こしたり古い根ばかり残って根腐れが起きてしまいます。
こうならないためにも、ガジュマルは1〜2年に1回は植え替えをしてあげましょう。
ガジュマルの植え替え時期は、5〜7月です。ガジュマルは寒さを苦手とするので、冬がくる前までに根を安定させておく必要があります。遅くとも初夏が来る前に済ませておいてください。
秋に植え替えをしてしまうと、弱った状態で冬を迎えることになり、冬越しができなくなって枯れる可能性もあります。適切な時期に植え替えをすれば、負担が少なく回復も早いです。
買ったばかりのガジュマルでも、鉢から根っこが飛び出ていたら植え替えした方がいいでしょう。
ガジュマルに適した土は、通気性と排水性が良い土です。
初心者は市販の観葉植物用の培養土を用意すれば問題ありません。中にはコバエが湧きにくい培養土もあるので、そちらもおすすめです。庭土などでは育ちにくいので注意してください。
ガジュマルの植え替えにおいて、鉢選びは重要なことの一つです。鉢を選ぶときは、ついついデザインを重視してしまいますが、「大きさ」と「素材」に注意してください。
植え替えをする場合は、それまで育てていた鉢よりひとまわりだけ大きなものを選びましょう。
大きすぎる鉢だと、根が無駄に分散してしまい不安定な株になってしまいます。また、土に含まれる水分量が多くなりすぎるので、根腐れする危険性もあります。ガジュマルに対して適切なサイズのものを意識しましょう。
ガジュマルの地上部と土の中の根の部分のバランスは、だいたい3:1が良いとされているので、育てているガジュマルの樹高から割り出してみるといいでしょう。
ガジュマルの鉢の素材は下記のような、通気性がよいものがおすすめです。
ただし、陶器やコンクリート素材の鉢は、重くて移動しにくいのが難点です。そんなときはセラアートという、陶器の風合いがある樹脂製の鉢もおすすめです。陶器のような高級感や重厚感がありながらも軽さも十分で扱いも簡単です。
土が乾ききったら鉢植えを横に倒して、ガジュマルをやさしく取り出してください。
ガジュマルの植え替え後の手入れで重要なことは、日当たりの良い場所に置かないことです。
さっそくエネルギーを与えたいので日差しが当たる場所に置きたくなるかと思います。しかし、植え替えでガジュマルはダメージを受けていますので、日当たりの良い場所に置くと弱る可能性があるのです。
植え替えて10日ほどは、直射日光の当たらない室内で様子を見てください。その後、徐々に根が安定するので、レースのカーテン越しなどで様子を見て、1ヶ月ほどかけて元々飾っていた場所に戻しましょう。
ガジュマルは観葉植物の中でも生命力がずば抜けて高いので、一本も根っこがない状態、幹だけの状態にしてもすぐに伸びていきます。
根腐れ、根詰まりで枯れかけているガジュマルを復活させたいなら、植え替えをして根っこをすべて切るのもひとつの手です。
とはいえ、心配な方はメネデールなどの発根促進剤を希釈した水に、切り口を数日つけておいて発根させてから土に植え替えると良いです。揷し木や水耕栽培のやり方を参考にしてみてください。
ガジュマルの根が飛び出していたら、これは植え替えのサイン。ひとまわり大きな鉢に植え替えて、イキイキ育つお手伝いをしてあげてください。そうすることでまた一段とガジュマルが成長してくれるはず。
気に入った鉢が見つからない方は、自身でペイントしたり、シールを貼ったりして自分好みに変えるのも良いでしょう。マスキングテープを使用するのもおすすめです。
岩隈淳樹
GreenSnap編集部