warning
error
success
information
美しい花が咲くアデニウム・アラビカムは、数多くある品種の中でも特に人気がある塊根植物です。幹が横に広がって育ち、個性的な形状が特徴です。砂漠地帯に生息しているため、乾燥には強く初心者の方でも育てられます。今回は、アデニウム・アラビカムの特徴や育て方などについて詳しくご紹介していきます!
キョウチクトウ科アデニウム属に分類されるアデニウム・アラビカムは、アラビア半島に生息している塊根植物(コーデックス)です。塊根植物とは、北米や南米、そしてアフリカなどに生息する多肉植物の総称です。
アラビカムはアデニウムの中でも人気がある品種で、幹が横に広がっていることが特徴です。4月~9月頃に見頃を迎え、ピンク色の綺麗な花を咲かせます。
アラビカムは日当たりの良い環境を好むため、日光が沢山当たる場所で育てましょう。夏の時期は雨が当たる屋外で育てても問題ありません。暑さには強いですが寒さには弱い植物なので、最低気温が15度以下になる冬の時期は、暖かい室内で育てるようにしましょう。
アラビカムを育てるときは、水はけの良いものを使用します。市販の多肉植物や、サボテン専用の用土も使用できます。
アラビカムの水やりは、季節ごとに量や頻度を変えます。新芽が出て生育が始まる春に水やりを始め、気温が上がってきたら徐々に回数を増やします。
夏は土が乾いたらたっぷりと水を与えます。気温が上がる午前中や昼間に水やりをすると株が蒸れてしまう原因になるため、夕方~夜の時間帯に水やりをしましょう。
秋は休眠期へと入る時期なので、水やりの頻度は徐々に減らしていきます。そして、落葉する冬には断水します。
アラビカムの植え替えの時期に、少量の緩効性化成肥料を与えると良いでしょう。休眠期の冬には、肥料は必要ありません。
種まきは初夏の時期に行い、新しい用土に種を均一にまいて深さ1cm程度の場所に埋めます。乾燥を防ぐために発芽するまでラップなどをかぶせて、発芽後は風通しを良くします。
アラビカムの植え付けは、4月~8月が最適な時期です。苗よりも一回りほど大きな鉢を用意し、苗を取り出してから余分な土を落とします。その後、古い根や余分な根などをハサミで切り落としてから植え付けましょう。
アラビカムの植え替えは、植え付けと同様で4月~8月が最適な時期です。鉢底から根が出ていたり、根元が太くて土が見えない状態であれば、約1年~2年に1回の目安で植え替えましょう。
アラビカムの花は1週間程度咲くので、開花したあとは早めに花がら摘みをしましょう。
アラビカムは水やりのタイミングが大切なので、季節ごとに水やりを変える必要があります。水を与えすぎると根腐れを起こす原因にもなるので、気をつけるようにしましょう。また、耐寒性に弱い植物のため、冬場は室内のよく日が当たる場所で管理しましょう。
アラビカムは、「種まき」や「挿し木」で増やすことができます。なお、種まきの方法については前述の通りです。
挿し木の場合も、生長期の初夏に行うと発根しやすいです。休眠期である秋~冬は、避けるようにしましょう。生長した枝に葉を、約2~3枚残して残りは切り落とします。剪定するときには、消毒されたハサミを使用しましょう。
切り口の部分を約2~3日しっかり乾かしたあと、清潔で新しい用土に挿します。水やりは約1週間~10日後に行います。アラビカムは種まきで増やした方が幹は太く育ち、挿し木では株元はぷっくりとは育ちません。
アラビカムは、高温や乾燥が原因でハダニが発生することがあります。ハダニは植物の葉から栄養を吸収するので、見つけたら駆除しましょう。そのほか、アブラムシがつく場合もあるので、見つけたら殺虫剤で駆除します。
アラビカムは横に広がる太い根が個性的で、とても見応えがあります。開花時期には美しい花が咲き、「砂漠のバラ」と呼ばれるアデニウムの品種もあります。
水やりのタイミングはありますが、基本的には乾燥気味でも育つため、園芸初心者の方でも育てやすい多肉植物です。その個性的なフォルムはインテリアにも最適なので、ご興味があればぜひご自宅でアラビカムを育ててみてはいかがでしょうか。
GreenSnap編集部