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根や幹の部分が大きく肥大する独特なフォルムから、観賞用としても人気の高い塊根植物「アデニウム」。まるでバラのような美しい花を咲かせることでも知られています。そんなアデニウムは種類・品種が多く、見た目の違いもさまざま。今回は、アデニウムの種類・品種について詳しくご紹介していきます。
アデニウムはキョウチクトウ科アデニウム属に分類され、アフリカ大陸中部~南部、アラビア半島などが原産の塊根植物(コーデックス)です。
アデニウムという名前は、一説によると原産国のイエメン共和国に昔から「アデン」という港湾都市があり、その都市名が由来であると伝えられています。また、アデニウムは砂漠に自生してバラのような花を咲かせることから、別名「砂漠のバラ」とも呼ばれています。
アデニウムには約100種類以上が存在し、交配によって品種改良された品種が多くあります。
どのアデニウムの種類も耐暑性には優れていますが、耐寒性は弱い植物なので、冬の時期は暖かい室内で管理しましょう。春~秋の時期は、風通しの良い屋外で日光に当てて育てましょう。アデニウムの枝の切り口から出てくる汁は有毒なので、管理する際は十分気をつけましょう。
たくさんの種類があるアデニウムは、品種によって葉形や幹や根の形状など特徴もさまざまです。
オベスムはアデニウムの中でも代表的な品種であり、「砂漠のバラ」という名前はオベスムの別名です。赤色や濃いピンク色の花色で、バラのような美しい花を咲かせます。幹の先端から枝を伸ばして、丸くて細長い葉がロゼット状に茂ります。
アラビア半島に自生している品種で、数多くのアデニウムの中でも人気があります。アラビカムは近年タイで品種改良されて以降、広く流通しています。オベスムとは異なり、アラビカムは幹が横に広がって大きくなります。ピンク色の花が咲き、種類によっては葉がくるくる巻く巻葉タイプもあります。
ソマレンセの葉は細長く、ほかの品種と比べると異なった葉の形状が特徴です。小振りでピンク色の可愛らしい花を咲かせます。生長すると塊根は壺のように大きくなり、非常に見応えがあります。
イエメン共和国のソコトラ島に自生し、現在では島外への持ち出しは禁止されていることから大変貴重な品種です。一般に流通しているのは、タイで交配された「タイ・ソコトラナム」という品種が多いです。タイ・ソコトラナムは、葉先が尖り葉脈が白くはっきりしているので、観賞用として魅力があります。
アデニウムの開花時期は4月~9月頃で、赤色やピンク色、白色などの鮮やかな花を咲かせます。大きく生長することで、株元がどっしりとしてきます。
アデニウムは個性豊かな品種が多く、花の観賞だけでなく、盆栽のように仕立てたり肥大した幹や根も楽しめます。
色鮮やかな花は美しく、品種によって八重咲きなどもあります。今回は4種類のアデニウムをご紹介しましたが、そのほかにもアデニウムの品種はたくさんあります。まずはご自分が興味のある品種から覚えて、ぜひともご自宅などでアデニウムを育ててみてはいかがでしょうか。
GreenSnap編集部