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青色や紫色の花を咲かせるシラーにはどんな花言葉が設定されているのでしょうか。花言葉以外に、花の特徴や由来についても記載しましたので、ぜひご参照ください。
「寂しさ」や「悲しみ」はネガティブな花言葉ですよね。
青や紫の花を咲かせる植物には、このようなネガティブな花言葉がつけられやすいです。この花言葉の由来は、ギリシア神話が関係しています。
かつて、ヒアキントスという美少年がいました。とてもスポーツが得意な男の子で、太陽神アポロンと西風の神ゼヒュルスから愛されていたのです。ヒアキントスは、ゼヒュルスよりもアポロンを好んでいました。
ヒアキントスがアポロンと一緒に円盤投げをしていると、ゼヒュルスが通りかかり嫉妬してしまいます。邪魔をしようとゼヒュルスが強い西風を吹かせると、円盤がヒアキントスの頭に直撃し、ヒアキントスはこの外傷で死んでしまいます。
ヒアキントスからは血がたくさん出て、その血から紫色の1つの植物が咲き、これがヒアシンスだといわれています。
シラーはヒアシンスではありませんが、ヒアキントスの血から生まれた紫のヒアシンスに色が似ています。そこから、「寂しさ」、「悲しみ」というネガティブな花言葉になったのでしょう。
アポロンがずっとヒアキントスを愛したことから「変わらぬ愛」という花言葉になりました。「多感な心」という花言葉は、嫉妬したゼヒュルスの気持ちからついた花言葉と考えられます。
シラーの学名は「Scillaです」。学名をそのまま呼んで植物の名前となりました。この「Scilla」はギリシア語で「害になる」という意味の「Skyllo」が語源となっています。
とても美しい植物であるシラーがどうして害になるのでしょうか。
シラーには鱗茎部に毒があり、それにちなんで「害になる」という意味の学名がつけられたようです。害になる植物は危険で覚えておかなくてはいけません。そのため、学名をそのまま植物名にもしたのでしょう。
シラーの特徴は星形の花やベル状の花です。大きさは種類によって異なり、5センチ程度の小さなものから80センチのものまであります。花期は3月から6月で、花の色は青、紫、ピンク、白があります。
花色は複数ありますが、ほとんどのシラーが青や紫など寒色をしていて、白のシラーはやや珍しいですがまれに見かけることができます。
シラーの種類について紹介します。
シラー・シベリカは、やや小さめのシラーで、草丈は10センチから20センチほどです。花の色は青と白があり、よく繁殖するので庭に植えると青や白の花がたくさん広がります。
シラー・ペルビアナは傘状に咲く花で、見た目も個性的です。花の色は青紫で、シラーのなかでも大きくなる種類です。見た目は青いヒガンバナのようなすがったをしていて、寒色がほとんどですが、白い花を咲かせるものも開発されました。
シラーは青紫の美しい花が特徴的で、悲しい花言葉がつけられています。ギリシア神話の悲しい話を意識しながら、大切に育ててあげたいですね。きれいな花を咲かせますので、お庭にお迎えしてみませんか。
GreenSnap編集部