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秋の花の代表の一つである菊は、古くから日本とゆかりのある花です。種類が多く様々な姿の菊を楽しむことができる魅力があり、開花時期も長いことから人気が高いです。
今回は、菊の花言葉や種類、見頃の時期や特徴を紹介していきます。
キクの主な花言葉には、「高貴」や「高尚」といったものがあります。
キクは気品のある美しい花を咲かせることで古くから親しまれており、天皇家の家紋としても使われていることから、この意味が付けられました。
キクの花言葉を色別で見てみると、恋愛に関する花言葉が多くあることがわかります。
赤いキクの花言葉は、「あなたを愛します」や「愛情」を意味しています。
黄色のキクの花言葉は、「破れた恋」を意味しています。
白いキクの花言葉は、「真実」や「誠実」を意味しています。
紫のキクの花言葉は、「恋の勝利」や「夢が叶う」を意味しています。
ピンクのキクの花言葉は、「甘い夢」を意味しています。
緑のキクの花言葉は、特に定められていないようです。
オレンジのキクの花言葉も、特に定められていないようです。
キクの花言葉は怖いというイメージを持つ方の多いようですが、実際にはそのようなことはありません。おそらくお葬式や仏壇にキクの花が供えられていることが由来していると考えられます。
ただし、キクの花はお祝いの席でも用いられる縁起の良い花であり、怖い意味の花言葉も持たないので、贈り物にもぴったりです。
キクの種類は多いため、花の大きさや形も品種によってそれぞれ特徴が分かれます。花の大きさは小菊と呼ばれる花径9cm未満のものから、大輪の大菊と呼ばれるものでは20cm以上にもなります。
多くは放射状に花を咲かせ、天皇家の家紋にもなっている菊花紋章の形は、一文字と呼ばれる一重咲きの和菊がモデルとなっています。
そのほかの和菊では、美濃菊のように蓮の形に似た八重咲きの花を咲かせるものなどがあります。
また、開花時期の多くは秋頃ですが、江戸菊のように季節外れに咲くものもあり、狂い菊と呼ばれます。
洋菊と呼ばれるヨーロッパや欧米で品種改良が行われたキクは、1つの茎に多くの花をつけるのが特徴的です。花の形にも一重咲きや八重咲き、クッションマムのようにドーム状に花が膨らんで咲くものなどがあります。
キクの花は和歌でも多く詠まれるなど、主に貴族など身分の高い人の間で観賞用として栽培されていましたが、江戸時代頃には庶民の間でも観賞用として品種改良が行われ、広く栽培されるようになりました。
気高く美しい花を咲かせるキクは、海外でも注目を集め、ヨーロッパや欧米を中心として独自に品種改良が加えられました。
こうしたキクは洋菊と呼ばれ、スプレーマムなど豊富の色を咲かせる品種がつくられるようになりました。
また、キクは観賞用だけではなく、長寿の花として食用で使われる文化もあります。古代の中国でも薬用として使用され、日本では江戸時代頃に延命楽や阿房宮といった品種が食用菊として栽培されるようになりました。
キクは種類によっても見頃の時期が異なりますが、一番多く栽培されている秋菊は10月から11月が見頃とされています。夏菊は6月から7月、冬菊は12月から1月が見頃となっています。
キクは原産地である中国から平安時代頃に日本へ伝わり、江戸時代頃には庶民の間でも普及し、品種改良が多く進められました。
日本で独自に発展した種類を「和菊」と呼び、その中でも江戸時代頃につくられたものが「古典菊」とされています。
日本以外のヨーロッパや欧米で発展した品種は、和菊ではなく洋菊と呼ばれており、代表的なものとしてはスプレーマムやポットマムなどがあります。
サイズは小〜中菊のものが多く、花の色が豊富なのが特徴で、現在は日本でも鉢植えなどで多く育てられています。
これまで紹介してきた通り、菊はとても多くの種類があります。それぞれ大きさや色、見頃の時期まで違うので自分が楽しみたい時期の菊を育てたり、飾ってみると良さそうですね。
菊は古くから日本と馴染みの深い花ですが、海外でも人気があり、スプレーマムなどが日本にも渡ってきて人気がありますよね。
みなさんもお気に入りの菊を楽しんでみましょう!
GreenSnap編集部