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植物を育てるには苗床が必要です。良い苗床であれば、植物を健康的にトラブルなく育てることができます。しかし、良い苗床とはなんでしょうか。このページでは苗床について解説していますので、ご参照ください。
苗床とは、植物を種まきするときに使う土と容器のことです。苗床の読み方は「なえどこ」です。同じ意味の言葉として、「発芽ベッド」「まき床」などがあります。
苗床と似た言葉に「苗代(なえしろ、なわしろ)」があります。よく混同されていますが、苗代とは稲の苗を育てる場所のこと、すなわち稲の苗床のことを指していて、意味は異なります。
園芸店や花屋で売られている市販の種まき用培養土を苗床にすることができます。培養土は無菌で、生育に適したように土がブレンドされているため、購入後すぐに苗床として使えて、初心者の方におすすめです。土の知識がなくても使えて便利です。
ピートモスを圧縮加工した土で、水持ちがよい特徴があります。
苗床の土を自分で配合するときは「赤玉土(小粒)5:ピートモス2:バーミキュライト3」の割合を基本にするのがおすすめです。
また、植物の性質に合わせて用土配合を変えると、より発根しやすくなるでしょう。散根性の植物の場合は粒が細かいピートモスの配合量を多めにするといいです。直根性の植物の場合は赤玉土小粒を主体に、基本配合に近いブレンドがおすすめです。
育苗ポットはビニールでできたやわらかい容器のことで、多くは3号(直径9cm)です。もっとも一般的な苗床の容器ですが、一度に種まきをする量が多いときは移動などの管理が大変なので、ポット用のケースを準備しておくといいでしょう。
小分けされたトレイになったタイプの育苗トレイも苗床としてよく使われます。省スペースで育てられ、早い段階でポット上げ(鉢上げ)が必要になるので、直根性の植物にも適します。
浅く四角いトレーのような形をした苗床で、樹脂製の容器になっています。種をたくさんまくときや、大きな種をまくときに向いています。
高さが低い平鉢はよく苗床に使用されます。根をあまり伸ばさない植物やこんもりと土をかぶせないものには向いています。
ポソポソとした手触りの容器で、ピートモスを圧縮してつくられています。土に容器ごと植えてもやがて分解されるので、鉢上げ時にねを傷つけません。移植を嫌う直根性の植物に向いています。
苗床の作り方は簡単です。植物に適する容器をまず選び、そこに前述した苗床に適した土を入れるだけです。土をいれる量は容器の上口1〜2cmほど余裕をもたせるのが基本です。
ただしセルトレイとジフィーポット(ピートポット)に関しては例外で、上口いっぱいまで土を入れるようにしてください。また、そのときに土を強く押し込まないようにしましょう。
苗床の準備ができたら、種まきをしましょう。
植物にはそれぞれ好みがあります。土には酸性、中性、アルカリ性があり、その植物がどれを好むかによって選ぶ土が異なります。水はけのよい土を好むものや、じめじめした土壌を好む植物もあります。
つまり、育てる植物に合った環境である苗床が良い苗床といえるでしょう。
また、基本的に苗床は、清潔さが必要とされます。せっかく植えても土の中の雑菌で植物が弱ることもあるので、清潔な土も良い苗床といえます。
良い苗床で育てることで、植物にとっては居心地のよい環境となり、生育もよくなります。
良い苗床とは、植物に適した土や容器のことです。大きく根を張る植物であれば、狭い容器には向きませんので、良い苗床とはいえないでしょう。
まずは植物の特徴を理解して、土や容器を選んでくださいね。
GreenSnap編集部