warning
error
success
information
お庭で気軽に育てられるジャガイモは調理してもおいしく、保存もできるので重宝される野菜ですよね。この記事では、ジャガイモの収穫時期について解説します。収穫時期の目安はイラストで、そのほか正しい掘り方や注意点についてもご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
ジャガイモの収穫時期は種類によって異なりますが、だいたい植え付けから100日ほどで収穫ができます。時期はおおよそ下記の通りです。
しかし、この収穫時期は品種や育てる地域によって若干差が出ます。収穫を決めるのは時期ではなく、次に紹介する見た目の目安・見分け方を基準にしましょう。
ジャガイモの収穫時期は、茎葉が黄色くなり、茎がしなびて倒れた状態を目安にしましょう。
ただし、春ジャガイモに関しては、収穫期まで待っていると梅雨時期と重なって腐る原因となるので、黄変期に収穫するのもおすすめです。この時期に収穫したジャガイモは「新ジャガイモ」としておいしくいただけますよ。
ジャガイモの収穫は晴れの日が2日以上続いた午前中におこないましょう。土が濡れていると掘り起こすときにストロン(地下茎)が折れて収穫しにくくなったり、ジャガイモを乾燥するときに乾きにくくなって腐る原因にもなるので注意してください。
また、午前中に収穫をしておくと収穫してから気温が上がるので乾燥する時間が短時間ですみます。この乾燥に時間がかかると傷むことがありますので、乾燥させやすい午前中に行うことをおすすめします。
まずジャガイモの茎から20cmほど離れた部分の土を、軍手をはめた手で掘ってください。株の真下を掘りたくなるかと思いますが、ジャガイモに傷をつける可能性がありますので、周囲から掘りましょう。
土を掘る深さですが、基本的に種イモをどのくらいの深さで植え付けしたかによります。種イモより下にジャガイモができることはないので、だいたい余裕をもっても15〜20cmほど掘れば十分でしょう。下にいくにつれてジャガイモは小さくなるので、小ぶりのものが現れたら掘り進めるのをやめる目安にしましょう。
あらかた株周りのジャガイモを露出させたら、株の根元を持ち、少しずつ引き抜いてください。引きにくいときは十分に距離をあけた場所からスコップで掘り起こしても大丈夫です。
ジャガイモは収穫時に傷がつくと、そこから病気になり保管・貯蔵しにくくなります。傷つけずに収穫するためにも、正しい掘り方で収穫しましょう。
ジャガイモを収穫したら、できるだけ土を落として風通しのよい日陰で1〜2日乾燥させましょう。土は多少ついてもいても大丈夫なので、水で洗い流すのは避けてください。
日陰で乾燥し、土が手で落とせる程度になったら乾燥完了です。長い間外で乾燥し続けると水分が飛んでしまう可能性もあるので注意しましょう。
保管、貯蔵する前に乾燥させることが大切です。少しでも湿り気があると、そこから腐り始めるので、しっかりと乾燥させてください。
乾燥させたあとはコンテナや段ボールなどにまとめて日陰の風通しのいい場所で保存しましょう。正しい保存方法や保存期間などはこちらの記事でご紹介しています。
ジャガイモは長期間保存・貯蔵がきくだけであって、収穫後にすぐに食べても問題ありません。収穫後の新鮮なジャガイモは水分が多いので、しっとりした食感と味わいを楽しめます。
また、傷がついたジャガイモは長期間の保存に向かないので、できるだけ傷ついたジャガイモから食べ始めるといいですよ。
傷ついたじゃがいもから、お庭でとれたローズマリーなどのハーブと一緒にバターまたは塩で食べると絶品でおすすめです。
ジャガイモは種類が豊富です。収穫までは100日が目安とされていますが、種類や栽培している気候などの環境で差もありますので、地上部が枯れたら収穫すると覚えるといいですよ。
みなさんもジャガイモを栽培して収穫を楽しんでみてください。
小野未花子
GreenSnap編集部