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甘いフルーツとしてたくさんの人から愛されているいちご。バラ科の多年草であるいちごは、オランダが原産地といわれています。南アフリカ原産のチリ種に北アメリカ原産のバージニア種を交配して育成したものがルーツと考えられており、現在日本で栽培されている品種は、歴史的に新しいものだそうです。
いちごは土で栽培するイメージが強いかもしれませんが、実は水耕栽培でも育てることができます。今回は、いちごの水耕栽培の時期や必要な道具などをご紹介します。自宅で栽培してみたいという方はぜひ参考にしてみてくださいね。
水耕栽培は名前の通り、土ではなく水を使った栽培方法です。いちごを水耕栽培で育てるメリットはたくさんあります。土耕栽培の場合は、草刈りなどの手入れが必要となりますが、水耕栽培は草刈り、水やりなどが必要ないため、管理が楽に行えます。
また、土耕栽培に比べると生長のスピードが約1.5倍はやいという結果も出ています。小さなスペースさえあれば簡単に栽培ができるので、一人暮らしの方でもキッチンで手軽に育てることができますよ。いちごの収穫量も多く、園芸初心者でも挑戦しやすいという点もメリットの一つです。
いちごの水耕栽培で準備する道具をご紹介します。
イチゴの水耕栽培は、農家も行っている本格的な栽培方法です。しかし難しいものではなく、市販のキットを使えばご自宅でも簡単に始めることができますよ。また、ペットボトルを使って作る自作キットでも栽培を楽しむことができます。
いちごの水耕栽培に適している時期は、3~5月、もしくは9~10月です。気温が高すぎず低すぎないこの時期は、イチゴ水耕栽培を始める最適なタイミングです。水耕栽培は天候に左右されないため、土耕栽培よりも早めに収穫することができますよ。
いちごを水耕栽培で育てる方法は2種類あります。ペットボトルでも育てることができるので、準備費用も時間も抑えられますよ。それぞれの手順をチェックしましょう。
水を張ったボウルなどに、育苗ポットから取り出したいちごの苗の土の部分を浸します。土を優しく丁寧に取り除き、白い根が見えたら、黒く傷んだ根をカットしましょう。その後、いちごの苗を水に浸けて置いておきます。
発砲スチロールの蓋に直径5cmほどの穴を数カ所開けます。その穴とは別に、直径1cmほどの穴を一つ開けましょう(エアポンプ用)。その後、発砲スチロールの箱全体にアルミシートをはり、水耕栽培用の液肥と水を混ぜ、発泡スチロールの容器の中に入れます。
菊と根っこの境目をスポンジで巻きつけます。発砲スチロールの蓋に開けた数カ所の穴へ苗をセットしましょう。この時、液肥を混ぜた水と苗の根っこが少し触れる状態にしておきます。
先ほど開けた直径1センチほどの穴からエアポンプで空気を送り込み、明るい場所で管理しましょう。直射日光は当てないように注意して下さい。
空のペットボトルの9分目まで水道水を入れます。フィルターを水で湿らせたキットを飲み口部分にセットしましょう。藻の発生を抑えるため、その上から紙や布などでボトルをカバーします。乾燥を防ぐため、キットの上にサンドを入れて上から水滴を垂らし、全体を湿らせましょう。発芽したら肥料をあげ、明るい場所で管理します。
その他に、イチゴが実をつけるための授粉が必要です。屋内では蜂等の媒介がないので、人工的に授粉をさせなければいけません.しかし、やり方はとてもシンプルで、綿棒等で花粉を花の芽につければ授粉が完了します。
いちごを水耕栽培で育てる上で、注意しなければいけないことは「根腐り」です。ペットボトルとは違い、容器が透明でないため外から根の様子が把握しにくく、根が腐らないように管理する必要があります。いちごだけではなく他の野菜や植物も同様に、を水耕栽培で育てる場合は注意して管理をしましょう。
また、湿気が多く暗い場所においておくと、ハダニやアブラムシが発生してしまうことがあります。害虫を見つけたら野菜用の殺虫剤を使って駆除しましょう。早期発見が重要なポイントです。
いちごを育ててみたいけど十分なスペースがとれないという方も、水耕栽培であれば気軽に挑戦できますね。意外と簡単に始められるいちごの栽培は自分で育てるとおいしさも格別ですよ。
いちごジャムやケーキの飾りつけなど、日々の生活が楽しくなりそうですね。園芸初心者の方も、ぜひ育ててみて下さい。
GreenSnap編集部