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冬は植物が育つイメージがありませんが、実はたくさんの果物が収穫の時期をむかえます。旬の果物は、美味しいだけでなくビタミンなどの栄養が豊富に含まれているので、積極的に取り入れたいですよね。
今回は、冬が旬の果物と、家庭で育てるときの植え付け方などをご紹介します。
冬の時期に旬を迎える果物は、栄養価が高く、体の免疫力を高める効果があります。いちごやみかんなどに含まれるビタミンCには、美容や健康に高い効果を発揮する栄養素です。ビタミンCは免疫力を高め、体内のコラーゲンを生成するために必須の化合物です。また、抗酸化作用があるため、老化の防止にもなります。
体が冷えやすい冬を健康に過ごすために積極的に旬の果物を取りたいですね。
冬に旬を迎える果物はどのようなものがあるのでしょうか。寒さに負けずに鮮やかな実をつける冬の果物をご紹介します。
冬の定番の果物といえば、みかんを思い浮かべますよね。みかんは古くから日本で栽培されている果物です。コタツで温まりながら、家族でみかんを味わう楽しみは日本ならではの風習ですよね。みかんはビタミンCなどの栄養も豊富で風邪予防にも最適なので、人気の果物です。
みかんは育てやすく、果樹の中でも難易度は低いため、家庭で栽培するのに挑戦しやすい果物のひとつです。樹高も2m前後とそれほど大きくならず、常緑樹のため、シンボルツリーとしても最適です。
みかんの木の植え付け時期は3~4月が適しています。日当たりがよく水はけのよい場所を選び、風があまり当たらないところに植え付けましょう。鉢植えに植え付ける場合は、苗よりもひとまわり大きな鉢を使用します。使用する用土は、赤玉土と腐葉土を7対3の割合で混ぜたものか、市販の果樹用培養土を使用するのがおすすめです。
地植えの場合は、苗木の根鉢をくずして根を広げながら用土をかぶせます。接ぎ木の部分が埋まらないように浅植えにし、落ち着くまで水を与えながら管理しましょう。
みかんは苗を植え付けてから5年前後で実をつけます。収穫時期は品種により異なりますが、実全体がオレンジ色に染まる10~12月頃が収穫に適した時期です。
かわいらしい花と鮮やかな赤い実をつけるいちごは、大人から子どもまで人気の果物です。甘酸っぱくてジューシーないちごは、ショートケーキやパフェなどのデザートにもよく使われます。いちごはフルーツとして親しまれていますが、実はスイカやメロンと同じ、野菜の仲間です。
いちごの植え付け時期は10~11月頃が適しています。いちごは家庭菜園でも人気がありますが、いざ収穫してみると期待していたよりも甘くなかったということもよくあります。
いちごが甘く育たない原因の一つが日当たりのよさです。太陽の陽をたくさん浴びたいちごは、よく育ち実が甘くなります。また、通気性と水はけの良く、柔らかい土を選ぶことも重要なポイントです、
いちごの収穫は、実が赤くなり始める4~6月頃が適期となっています。いちごの実は目立つため、鳥に食べられてしまうことがあるので、防虫ネットを張るなどして対策することをおすすめします
ゆずは、ミカン科の常緑小高木です。中国を原産地としており、奈良時代に日本に伝わったと言われています。柑橘類の中でも高貴でさわやかな香りが世界的にも注目されており、食事や飲み物、入浴時などにも使われています。
夏には白く小さな花を咲かせるゆずは、観賞用の果樹としても人気があります。
常緑樹であるゆずの植え付けは、春の風が吹き始めた3~4月が適期となっています。植え付ける際は、みかんの植え付けと同様に根をできるだけ広げ、接ぎ木部分が埋まらないように浅植えにします。その後、土と根が密着するようにたっぷりと水を与えます。
ゆずは暑さにも寒さにも強いですが、寒すぎる場合は室内に移動させたり、株元を腐葉土などでカバーしましょう。
ゆずは、実の色が緑から黄色に変化する頃が収穫の目安です。鉢植えの場合は2年目から収穫することもできますが、基本的には植え付けてから3年間は、木を成長させる期間に当てましょう。
柿は、カキノキ科に分類される落葉樹です。柿は昔から日本の秋冬の風景として親しまれてきました。ことわざにも「柿が赤くなれば医者が青くなる」というものがあるほど、日本人にとって馴染み深い果物の一つです。
しかし実は原産国は中国で、日本には7世紀頃に伝わったと言われています
柿の植え付けは、12~3月頃が適しています。地植えの場合は、苗の根鉢よりもひとまわり大きな穴を掘って植え付けましょう。鉢植えの場合は、用意した鉢の底穴にネットを敷き、軽石を入れてから培養土を入れます。その後、鉢底から流れ出すまで十分に水を与えましょう。
柿の実が熟す10~11月頃に、ハサミでカットして収穫します。実をつけたままにしておくと、木に負担がかかり、翌年の実のつきに影響があります。
柿は、植え付けてから実がなるまで4年ほどかかりますが、じっくりと年月をかけて育てることで樹勢が強くなり、長く収穫が見込めますよ。
冷えやすく、乾燥しがちで風邪をひきやすい冬だからこそ、冬が旬の果物から栄養を取り入れて元気に過ごしたいですよね。
自分の手で育てた果物はおいしさも格別です。お菓子に使ったり、料理や入浴の際の香り付けなど、使い方もさまざまです。冬に旬をむかえる果物を取り入れて、日常を豊かに暮らしてみてくださいね。
GreenSnap編集部