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紫陽花は手毬のようなふっくらとした花房をもち、ドライフラワーにするとアンティークなカラーを長く楽しめる花として人気です。つくり始める時期や、吊るす場所に注意してつくると、上手に美しいドライフラワーをつくることができますよ。
今回は紫陽花のドライフラワーの作り方や、飾り方についてご紹介します。
手毬のようなふっくらとした形もかわいい紫陽花をできるだけ長く残したいと思うでしょう。紫陽花のドライフラワーの特徴は、一輪でも存在感があることです。
また、ドライフラワーになることで退色しますが、紫陽花も干しあがるととても美しいブラウンになるので、生花では見られないアンティークやシャビーな風合いを楽しむことができますよ。
紫陽花のドライフラワーの作り方には、逆さにして吊るす「①ハンギング法」、「②ドライインウォーター法」、「③シリカゲル法」などがあるので、順に紹介していきます。
まずは一番メジャーで簡単な、ハンギングでのドライフラワーの作り方をご紹介します。お花屋さんで紫陽花の切り花を買ったり、自宅などの紫陽花を剪定してみましょう。
紫陽花の切り花をお花屋さんで買うか、自宅などの紫陽花を剪定して、紫陽花を用意しましょう。ドライフラワーにする紫陽花は、できるだけ早めに剪定して咲き切っていない花を使うといいです。
紫陽花は花をかき分けてよく見てみると、内側に枯れた花がたくさんついています。ドライフラワーにしたときに、ここからポロポロとゴミとなって落ちたり、見栄えも悪くなるので取り除きましょう。
庭植えの紫陽花を使うとき、虫が気になる方は、バケツに水をはって紫陽花の花を水につけ、軽く揺すります。浮きだした虫やゴミを網ですくいとったら、紫陽花を水から上げて乾かしてから使いましょう。
ドライフラワーにするときは、葉はすべて必要ありません。もしついていたら、全て取り除きましょう。
紫陽花がきれいになったら、1本ずつ吊るして可能せましょう。花同士が重ならないように、十分にスペースをあけて吊るしてください。からっとした晴天が続く日で、風通しがよく、直射日光の当たらない場所を選んで吊るしましょう。
紫陽花の茎に紐を括り付ける際は、きつく縛りましょう。(水分が徐々に抜けて細くなるので、ゆるいと落ちることがあります。)
1週間ほど吊るしておくだけで、きれいな紫陽花のドライフラワーができます。
ドライ・イン・ウォーター法とは、水替えをせずに飾ったままドライフラワーにする方法です。飾りながら簡単にドライフラワーがつくれるので、ハンギングと並んで手軽な方法ともいえます。
紫陽花のドライフラワーをドライ・イン・ウォーター法でつくるときは、紫陽花を水にいけて風通しのいい場所で数日間おいておきましょう。水は浅めにして取り替える必要はありません。最初に入れた水がすべてなくなるころにはドライフラワーが完成します。
シリカゲルとはお菓子の乾燥材にも使われる資材で、市販にはドライフラワー専用のシリカゲルがあるので、そちらを使うとより花色が残ったドライフラワーをつくることができます。
ただし、紫陽花は花が大きく、花同士の隙間も多いので、シリカゲル向きではありません。シリカゲルでつくるなら、紫陽花を分解して数束に分けて、挑戦してみましょう。
できあがった紫陽花を取り出す際は、お皿や新聞紙を敷いた上に、容器を傾けながら少しずつ取り出す。花はピンセットなどでそっと花びらをつまみながら、取り扱いに注意しながら出します。
萼の間にシリカゲルが挟まる場合があります。その時は筆、ハケなどで払うと萼を傷めませんよ。
紫陽花のドライフラワーをつくるときによくある失敗例として、「花がしわしわになる」ということがあげられます。これは、紫陽花の花の水分がうまく抜けないことで発生します。
この失敗を防ぐためには、水分を多く含むとされる日本紫陽花ではない、アナベルなどの品種を選ぶことや、花を収穫する時期を見極めることが大切です。紫陽花の花は見頃の時期から少し経って、少し花に水分が抜けてきたなと思う頃が収穫時期の目安です。ここを見極めるのがとても大事なポイントになります。
これらのポイントを抑えることで、花がしわしわになるという失敗を回避できる確率が上がるので、ぜひ覚えておいてくださいね。
紫陽花のドライフラワーは、花がぽろぽろと落ちてくることがあります。これはある程度仕方がないことなのですが、できるだけ長持ちさせたいというときは、ドライフラワー固定用のスプレーをふきかけてあげるといいです。
スプレーはケープなどのヘアスプレーのハードタイプで代用もできますよ。
紫陽花のドライフラワーを数本飾るときは、口が広めのの容器に挿して飾るといいです。容器の口が狭いと、花同士がすれて花が落ちてしまったり、通気性が悪くなるのでカビやすくなってしまいます。
紫陽花のドライフラワーをスワッグにするときは、あらかじめ別々でドライフラワーを作ってからスワッグに束ねてやるのがおすすめです。
生花の状態からスワッグにしてドライフラワーを作ることもできますが、カビやすいのと茎が抜けやすいので、抜け落ちて失敗することもあります。
紫陽花のドライフラワーを、リースにアレンジされていますね。紫陽花のリースは、先に紫陽花を小分けに分解してドライフラワーをつくり、リースベースに固定してつくるだけで簡単にできます。
絶妙な色合いの紫陽花のドライフラワーは、ナチュラルな色合いはアンティークな雑貨・インテリアと合わせてもおしゃれですね。壁にかけてもおしゃれです!
ドライフラワーは通販でも販売されています。価格は500〜2000円前後です。価格は房の数のほか、大きさや形の美しさ、花色の残し方など見た目で変わってくるようです。
とくに自分でつくるのは難しい「秋色紫陽花」と呼ばれる紫陽花の花色が人気ですよ。
完全に干しあがった紫陽花のドライフラワーは、シャビーシックなインテリアスタイルともとても相性がよいです。またシリカゲルにより色を残したドライフラワーはアクセサリーやハーバリウムなどアレンジにもおすすめです。
藤原正昭
GreenSnap編集部