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よい香りを漂わせるラベンダーはドライフラワーにしやすい花としても人気です。小さい花なのでいろんな飾り方も楽しめるのが魅力のひとつ。
この記事では、ラベンダーのドライフラワーの作り方から、おしゃれな飾り方についてご紹介します。
ラベンダーの花は薄紫色の小花がたくさん集まって細い穂のようにして咲かせるのが特徴です。花は香りがよいのでアロマオイルや芳香剤としてよく使われています。またラベンダー自体は耐寒性は強いですが、暑さには弱いとされていて、日本ではおもに北海道の富良野などで多く栽培されています。
私たちがよく見るラベンダーは「イングリッシュラベンダー」という最もポピュラーな品種です。
ほかにもさまざまな品種があり、それぞれの特徴や草姿が異なっています。
ラベンダーはドライフラワーにしても香りが残るのが特徴です。ラベンダーの香りには、疲れた身体や心にそっと寄り添うような癒しの効果があるので、住まいに飾ることで空間に安らぎを与えてくれます。
ちなみに、ラベンダーはドライフラワー以外にも、生花の状態からリボンで編んで香りを楽しむ雑貨、ラベンダースティックにするアレンジも人気です。こちらの記事もぜひご覧食うださいね。
ラベンダーのドライフラワーの作り方は、「ハンギング法」、「シリカゲル法」という2つの方法があります。
ラベンダーは花が少し咲き始めた頃に香りの成分濃度がもっとも高くなるので、香りのよいドライフラワーに仕上げるためには、咲き始めたらなるべく早めに摘んでドライフラワーにしていくのが、失敗せず上手につくるコツです。
晴れた日の朝に摘むとラベンダー自体もとてもいきいきとしているので良い状態でドライフラワーに仕立てることができます。
吊るして自然乾燥させるハンギング法は、花を逆さにして吊るすだけなので、初心者の方でも気軽に取り組めるドライフラワーの作り方です。
ラベンダー特有の鮮やかな紫色はややくすみますが、ラベンダーのような造りが繊細な花は、衝撃を与えないハンギング法でつくるのがおすすめです。
ハンギング法に取り組む際は、晴天が続き、できるだけ空気が乾燥した日が最適です。梅雨時などは湿度が高くカビが発生しやすいのでおすすめしません。
ラベンダーを自宅で育てている方は、咲き始める前に剪定してドライフラワーにしたほうがいいです。咲いてから剪定してドライにすると、花がポロポロと落ちやすくなるので、咲く前に剪定しておきましょう。
ラベンダーを剪定したら、茎についた葉を取り除いてください。
好みの茎の長さに合わせてカットします。例えばドライフラワーにして花瓶に飾るときなどは、花瓶分の茎の長さを確保しておきましょう。
ラベンダーを5〜10本ほどで一束にして、麻紐などで縛ります。あとで抜けないよう、きつめに縛っておきましょう。
1週間ほど風通しのいい日陰に飾れば完成です。花の付け根が茶色く変色してアンティークな見た目が楽しめますよ。そのほか、茎が手でポキっと折れるくらいに乾燥していたら完成の目安です。
ラベンダーをまとめて吊るす際は、一度にたくさんの量を束ねすぎないようにしましょう。束ねる量が多いと、内側が乾ききるまでに時間がかかり、完全に乾燥しきらない場合があります。
また、乾燥が進むと茎から水分が抜け、少しずつ細くなっていきます。最初はしっかりと縛っていても緩めの縛り方だと干している間に、隙間ができて花が抜け落ちてしまうこともあるので、干している途中で落下してラベンダーの花が傷んでしまわないように、麻紐はできるだけきつく巻きつけましょう。
シリカゲルを用いると、花そのものの色合いを長期間キープすることができます。また湿気の多い梅雨時や夏場でも花を乾燥させることができる方法です。
シリカゲルでドライフラワーをつくるときは、ドライフラワー専用のシリカゲルを使うのをおすすめします。
ドライフラワー用はさらさらとした粉末状になっており、花びらの間にまで入りやすいようにつくられています。
食品用のシリカゲルは粒状で、乾燥させることはできても、花の細部まで乾燥させるのが難しく、またシリカゲルに触れた部分だけ粒の跡が残ることがあるので、注意しましょう。
ラベンダーはドライフラワーにしてからリースをつくって飾ることもできます。ドライフラワーにすると花茎が折れやすくなるので、リースをつくるときはワイヤーやグルーガンでこまめに止めるようにするのが、上手につくるコツです。
ラベンダーをハンギング法でドライフラワーにしたら、そのままスワッグとして飾るのもおしゃれです。ドライフラワーにする前に、紫と相性のいい黄色い花(グラスペディアなど)と合わせて、あらかじめ複数の花を結わえたスワッグにしてからつくるといいでしょう。
ハンギング法でつくったラベンダーのドライフラワーは、少し色褪せたアンティーク感が魅力です。気取らない美しさなので、数本を花器にさしておくだけでも、おしゃれな飾り方を楽しめます。
ラベンダーの青紫のカラーは、アレンジの中でも引き締め役として活躍してくれます。ラベンダーのドライフラワーを中心に、黄色〜オレンジ、緑系で花を合わせてアレンジすると、おしゃれにまとまります。
ラベンダーは花穂が細く、スマートな花姿をしているので、ボトルにいれて飾りやすい花でもあります。ラベンダー単体でもおしゃれですし、他の花数本と組み合わせて小さな花束をつくり、ボトルにいれて飾るのもおしゃれです。
ラベンダーのドライフラワーをつくる途中、花がポロポロととれてしまったら、ポプリにしてみるのもおすすめです。ラベンダーの花びらだけ集めとって、ガラスの器にいれて飾っておきましょう。フローラルエッセンスと併用すれば、心地よいラベンダーの香りを楽しめます。
ラベンダーのドライフラワーは、通販でも販売されています。
価格相場は大体1000円~5000円前後となっています。ラベンダーの量の違いでも値段は変わってきますし、ブーケやリースなどにアレンジしたものはその分値段も高くなる傾向にあるようです。
また通販では造花のラベンダーもあります。造花は香りはしませんが、枯れたりしないので素材が傷まない限りは半永久的に飾っておくことができます。価格も高いものでも1000円前後と、ドライフラワーより大分手ごろにになっています。
ラベンダーはもともとドライフラワーにしやすい植物です。できるだけ手軽に取り組んでみるなら、ハンギング法を花色をできるだけ残したいならシリカゲル法を用いてみましょう。
飾っているうちにぽろぽろ花が落ちることもありますが、落ちた花は拾い集めてポプリ(匂い袋)などにアレンジしてみるといいですよ。
GreenSnap編集部