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春の代表的な花ののチューリップは、切り花だと春までが旬ですが、ドライフラワーにするとより長く楽しむことができます。
今回はチューリップをドライフラワーにする方法をご紹介します。初心者にも簡単なハンギング法、お花の細かい部分まで水分を吸着し色褪せることなくドライフラワーに仕上げるシリカゲル法などをご紹介します。
チューリップはユリ科の球根植物です。開花時期は3月~5月頃で、春の花壇を代表する花の一つです。チューリップの原産地は、スペイン・イタリア・トルコのほか、カザフスタンや中国など北緯40度一帯の広範囲であると考えられています。
チューリップの原産地の特徴としては、冬場に雨が多く降り、湿度が高い地域だということです。現在、日本でも多くの品種改良がされたチューリップは、このような気候を好む傾向があります。
現在ではチューリップは、すらっと茎が伸びた花のイメージがありますが、品種改良される前は、花が小さく、草丈も低く現在の花姿とは異なっていたようです。
そんなチューリップの花言葉には、「博愛」や「思いやり」などの温かい言葉がつけられています。
チューリップをドライフラワーにする場合、基本的に色や形を問わずドライフラワーにすることができます。
切り花であれば花屋さんで買ってきてすぐの新鮮な花をすぐにドライフラワーにするのがポイントです。これは花は新鮮なほど、花びらがしっかりとついており、花粉が噴かずドライフラワーに仕立ててからも長く形をキープできるからです。
切り花として飾っておいてから1ヶ月ほど経ったものなどは、花びらの付け根がもろくなり、花びらがちりやすくなっているので避けたほうが無難です。
チューリップに限らず、お花は乾燥させていく段階で、徐々に茎から水分が抜けてしまい、茎が細くなっていきます。ハンギング法で乾燥させる場合は、麻紐で括りつける前に輪ゴムで茎を束ねておきます。このとき、輪ゴムは、できるだけきつく掛けておきましょう。茎が細くなって輪ゴムがゆるむと、乾燥させている過程で花が落ちてしまうことがあるからです。
数本の花を束ねる際は、花が一番きれいに見える向きを確かめながら、花同士が重なってこすり合わないようにすることです。花同士が重なっていると風通しが悪くなり花全体が乾燥するまでに時間がかかってしまうからです。
チューリップの場合、葉は最初から取っておくことをおすすめします。チューリップの葉は大きく乾燥しにくいことや、ハンギング法では葉は茶色くなり、形崩れしやすいからです。葉もついたままの自然な花姿も楽しみたいという方はつけておいてもいいでしょう。
ドライフラワー用で粒子の細かいシリカゲルを使用すると、花びらの隅々まで水分を吸着できることや、花が外気に触れないので、退色するのを防ぎ、花色をきれいに残すことができます。
密封容器に入れた花を途中で蓋を開けてみたりすると、花が空気に触れ、色が悪くなってしまいます。乾燥しきるまで蓋を開けずに待ちましょう。容器は直射日光が当たらず、湿気の少ない場所で保管します。
パスタ容器など長さのある容器を使うと、チューリップの葉や茎をつけたままドライフラワーにすることも可能です。
容器から花を取り出す際は、ピンセットなどで花の根元を優しくつまんで取り出しましょう。
完成したドライフラワーは、部屋に飾ってみましょう。ドライフラワーは花の形が崩れやすいので、できるだけそのままの形を崩さず飾りましょう。
ハンギング法でそのまま壁に吊るしたものを形をほとんど変えずに「スワッグ」として飾ることができます。「スワッグ」とはドイツ語で壁飾りの意味です。
お花を吊るす向きによっても表情が変わるのが魅力です。
チューリップだけでも構いませんし、ミモザなど同じ春の花を束ねて花瓶などにいけておくスタイルです。束ねた花はその中から数本だけ引き出したり、高低差を出したりすると動きがでます。
チューリップをドライフラワーにする過程で花びらが落ちてしまったら、花びらだけを小皿に盛ったり、チューリップの花を丸ごとドライフラワーにしたものをアロマオイルで香りづけするとポプリのようにして楽しめます。
チューリップのドライフラワーの作り方は難しくありません。初めて作る方でも吊るしておくだけのハンギング法だと簡単にドライフラワーを楽しめます。
飾り方や使い方もいろいろとあるので、自分なりの楽しみ方を見つけてみてはいかがですか。
GreenSnap編集部