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ナツズイセンは、ちょっとしたピクニックやお出かけで道草をすれば、道のすみによく顔を出している草花です。単調な雑草の中にひとり優雅に佇む姿は、どこか妖艶に感じられます。
今回はそんなナツズイセンの花言葉や花の特徴、その裏にある隠れた毒牙について紹介していきます。
ナツズイセンの花言葉は、「深い思いやり」「楽しさ」「悲しい思い出」「あなたのためになんでもします」です。
ヒガンバナ科に属することもあり、お彼岸に見られる”大切な人への想い”を連想させる花言葉となっています。
ナツズイセンの名前は、葉と球根がスイセンに似ていて、夏に美しい花を咲かせることに由来しています。
日本においては全国的にひろく見ることができ、一見在来種のように感じられますが、もとは古くに中国から持ち込まれた帰化植物といわれています。
ナツズイセンの名前の通り、夏の7月下旬〜8月にかけて花を咲かせます。一本の花茎にラッパ状の花を6本ほど咲かせます。
ナツズイセンはスイセンという名前がついていますがヒガンバナ科に属しており、風情を感じる淡い桃色の花からは想像しにくいですが、じつは全草に毒性をもっています。とくに球根の鱗茎に毒成分であるリコリンが多く含まれており、誤って摂取すると嘔吐や痙攣、多食すると死にいたる場合があります。
しかし、その毒性を利用し、害虫除けにお墓や水田のあぜ道に植えられていることがあり、天然の動物よけとして利用されてきました。
中国の雲南省原産である、桃色の花の先端が青みを帯びる美しいグラデーションが特徴の品種です。
ナツズイセンは彼岸花よりも一ヶ月ほど先駆けて花を咲かせる植物です。贈られると嬉しい花言葉がついていますが、プレゼントする際は毒があることは伝えておきましょう。
ナツズイセンの花言葉を楽しむだけでなく、家に故人がやってくるお彼岸前に、この花を見て大切なあの人との想い出を振り返るのもよいかもしれませんね。

GreenSnap編集部