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植物を園芸店などで購入する場合に、商品の説明書きに「つる性」とあることがあります。つる性とはなんでしょうか。
このページではつる性植物について詳しくまとめています。つる性植物の特徴や代表種をご紹介していますので、ぜひご参照ください。
つる性植物とはかんたんにいうとつるを伸ばす植物のことです。茎や枝を伸ばして自分の体を支える植物のことです。つる草、葛(カズラ)と呼ばれることもあります。
つる性植物といってもどれも同じではありません。いくつかその特徴をご紹介します。
茎がつるとして伸びる形状のあるつる性植物があります。アサガオがその代表例です。どんどんとつるを伸ばして生長していくので、支柱やフェンスなどで誘引する必要があります。
また、周囲の植物に巻き付いてしまうこともあるので、誘引や巻きこまないように手入れするなど、育成には手間がかかることがあります。
小さな吸盤のような気根が葉や茎にあり、それを使い壁などに引っ付くタイプのつる性植物があります。アイビーがその代表例とです。無理に壁から剥がそうとすると、吸盤が残ることもあります。
吸盤があるつる性植物は、周囲の植物を巻き込むことはありません。しかし、壁に這わせると壁が傷むとされていますので、ネットなどを挟むのがおすすめです。
葉や茎が変化した巻きひげを絡ませながら生長する特徴のあるつる性植物もあります。クレマチス、トケイソウ、ブドウ、キュウリなどが代表例です。こちらは特徴を活かして、緑のカーテンに利用されることがあります。
トゲで引っかかるタイプのつる性植物がつるバラです。アーチやフェンスに誘引すると美しい特徴があります。洋風のお庭に仕上がります。
具体的につる性植物の種類を見ていきましょう。
ヒルガオ科サツマイモ属の植物です。
小学生が理科の授業で育てたことがある方も多いかと思います。つるが絡みつくため、支柱を用意して育ててあげる必要があります。
キンポウゲ科センニンソウの植物です。
クレマチスもつる性のある植物で、アーチに誘引してお庭を飾る方も増えてきています。クレマチスは種類が多く、世界に300種類以上あるといわれているほどさまざまな色があるため、園芸種が豊富で人気があります。
トケイソウ科トケイソウ属の植物です。
時計のような見た目をした個性的なつる性植物で、緑のカーテンに利用されることがあります。
オシロイバナ科ブーゲンビリア属の植物です。
和名はイカダカズラとつけられていて、カズラはつる性のある植物の名前によくつけられます。カズラという名前がついていたら、つる性があると思ってもよいでしょう。色づいていて花弁のように見えるものは、実は葉が変化したものであることでも有名です。
つる性植物は周囲を巻き込みながら生長することがあります。他の植物に覆いかぶさってしまい、弱らせることもあります。近くの樹木の枝に絡みつくと、折ってしまうこともあります。
さらに、つる性植物は生命力が強く、繁殖力も旺盛です。一度たくさん生えてしまうと取り除くのに大変。根も強いので、引っこ抜きにくいこともあるのです。
そのままにすると、見た目が乱れることが多いこともありますので、支柱に誘引する、剪定するなど手入れが必要です。
巻き付きやすいものは単体でアレンジするのがおすすめです。グリーンネックレスなどは垂れ下げて飾るのがよいでしょう。這うタイプのものは、グランドカバーにも向いています。
つる性植物の性質を利用したグリーンカーテン(緑のカーテン)もおすすめです。すべてのつる性植物に向いているわけではありませんが、ヘチマやトケイソウがおすすめです。
グリーンカーテンで直射日光をさけることで、エコに夏の暑さを楽しめます。
手間は若干かかりますが、きれいに飾ればお庭がすてきになるので、ぜひお迎えしてみませんか。
GreenSnap編集部