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代表的な夏野菜のひとつであるナスにも、もちろん花が咲きます。実からも想像がつくように、薄い紫色をした花を咲かせますが、そんなナスの花にはどんな花言葉があるのでしょうか。
ここでは、ナスの花言葉をはじめ、名前の由来や花期などをご紹介しています。
ナスの花言葉は、「優美」「よい語らい」「希望」「つつましい幸福」です。
「優美」は、ナスの花は下向きに開花しますが、せっかく美しい紫の花を持つのにつつましくし下を向くその様子が優美に見えたのでしょう。
「よい語らい」は、先祖が帰ってくるお盆にナスの牛をつくることにちなんでいます。ちなみに、キュウリの馬は早くこちらに帰って来れるように、ナスの牛は荷物を載せてゆっくり帰れるようにという、気持ちが込められているそうです。
「希望」「つつましい幸福」は、ナスは花が咲けば、ほとんど実がなることからつけられたそうです。
ナスの花言葉に怖い意味はありません。先祖を想う気持ちやおいしい実を待ち望むポジティブな由来の花言葉ばかりです。
ナスはもともとは「ナスビ」と呼ばれていました。関西では今でもナスビと呼ばれることもあります。このような名前になったのにはいくつかの説があります。
まず、「中酸実」(ナカスミ)が略されてナスビとなったという説です。こちらは果実の味にえぐみがあることが由来しています。
また、ナスは夏に果実がなります。そのことから、「夏実」や「夏味」が転じたという説です。ナスは夏野菜の代表格ということから夏の味という印象があったのでしょう。
ナスは漢字で書くと「茄子」となります。これは中国の植物名をそのまま使っています。「茄」は植物という意味で、「子」は果実という意味です。
英語では、「Eggplant」(エッグプラント)と呼びます。直訳は、「卵の植物」です。これはナスの果実が楕円形の形をして卵のように見えたから付けられたと考えられます。
ナスの開花時期は6〜10月で、実と同じく紫色をしています。花の中心には黄色い雄しべがあります。ナスの花の紫と黄色のコントラストは美しいですが、花が下を向いて咲くため、雄しべや雌しべは下から覗き込まないと見えません。
ナスは「花が咲けば実になる」といわれるほど果実がつきやすい特徴があります。そのため、初心者の方にも栽培が向いています。
ナスの花言葉の由来をみてみると、ナスが古くから日本人に親しまれてきたことが読みとれますね。ナスは低カロリーでむくみや高血圧によいとされているカリウムを多く含んでおり、ナスの色素であるナスニンには抗酸化作用があるなど、とても健康に良いですよ。
ナスを栽培していたり、みる機会があればぜひ優美な花をのぞいてみてはいかがでしょうか。

GreenSnap編集部