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ヒヤシンスの水耕栽培はかんたんに始められて、清涼感のある美しい姿が楽しめると人気です。
容器と水と球根さえあれば、育て始められる水耕栽培ですが、育て方のコツや正しい管理の仕方を知っておくと、失敗せずに育てることができますよ。
今回は、ヒヤシンスの水耕栽培の、始める時期や置き場所、容器などについて、詳しくご紹介します。
ヒヤシンスは、キジカクシ科ヒヤシンス属の球根植物で、一本の花茎にいくつもの星型の花をつけて春頃に咲きます。秋植えは春咲き球根の中でもとくに強健で、水耕栽培でも美しい花を咲かせることから、インテリアとしても人気ですね。
ヒヤシンスの水耕栽培を始める時期は、11月〜12月がいいでしょう。このころに水耕栽培を始めると、3〜4月の春ごろ、ほのかな甘い香りとともに開花を楽しめます。
とはいえ、ヒヤシンスの水耕栽培はいきなり始められるわけではありません。秋に出回る球根を入手したら、約1ヵ月間は紙袋や封筒などにいれて、冷蔵庫に保管しておく必要があるのです。
本来であればヒヤシンスは冬の寒さを感じて花が咲くようになるのですが、水耕栽培では室内で育てるのでそのまま育ててもなかなか花が咲きません。そのため冷蔵庫にいれて冬の寒さを擬似体験させることで、水耕栽培でも花が咲くようになるのです。
ヒヤシンスにはいろいろな種類があるのですが、水耕栽培で育てるのなら「ダッチ系ヒヤシンス」という系統の球根がおすすめです。
ダッチ系ヒヤシンスなら太い花茎が一本スッと伸びるので、水耕栽培の容器でも安定して育てられます。対してローマン系のヒヤシンスは広がって増えていくので庭植えには向いていますが、水耕栽培には向いていません。
また、球根は重みがあって傷がないものを選びましょう。すでに芽が出始めている「芽出し球根」を購入すると、失敗する確率も下がります。
ヒヤシンスの水耕栽培には、水耕栽培用のガラス容器がよく使われています。透明の容器だと、発根していく様子が見られるので、より楽しめるでしょう。よく「ヒヤシンスポット」という名前で流通しています。
容器は上部の口が広めになっていて、くびれがついていますが、このくびれに球根をひっかけるようにして置き、根の部分だけに水が浸かるようにして、水耕栽培をします。
ヒヤシンスの水耕栽培でつかう容器は、ペットボトルで手作りすることもできます。500mlのペットボトルを切って組み合わせるだけなので、手軽に水耕栽培を楽しめます。
ペットボトルの水耕栽培容器の作り方は、次の通りです。
ヒヤシンスの水耕栽培は簡単に始められます。次の方法で育て始めるといいでしょう。
ヒヤシンスは寒さに当てることで、よく咲くようになります。そのため、水耕栽培で育てるヒヤシンスは、できるだけ涼しく、適度な日当たりがある場所で育てましょう。
生育適温は10〜20度ほどです。室内でも暖房がきいている部屋では、暖かくなりすぎるため、窓際や玄関などを置き場所に選ぶといいでしょう。
ヒヤシンスを水耕栽培で育てるなら、週1回を目安に水を交換するようにしましょう。水耕栽培において、菌の繁殖が失敗の大きな原因です。常に清潔な水をつかうようにしましょう。
始めのうちは球根のお尻部分が水に浸かるような水量で、根が生えてきたら、根の先だけが浸かるくらいの水量に減らしていきます。
ヒヤシンスの水耕栽培では、肥料を与えなくても問題ありません。
なかなか根が出ないときはメネデールなどの発根促進剤を適量水に混ぜて育ててみましょう。また、その後芽が出てからなかなか進まず、生育が遅い場合は液体肥料を規定量水に混ぜて使ってください。
ヒヤシンスは水耕栽培で育てると、発根の様子から、芽出し、開花など、さまざまな表情を間近で楽しむことができます。おしゃれなインテリアにもなるので、ぜひヒヤシンスを水耕栽培で育てて、春の開花を楽しんでください。
GreenSnap編集部