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春植え・春まき野菜|初心者でも簡単に栽培できる種類15選

春のあたたかい季節は、多くの野菜の栽培適温にあたります。家庭菜園の初心者でも、春植え野菜や、春まき野菜なら、栽培の失敗も少ないでしょう。

今回は、春の栽培のコツや、春植え野菜・春まき野菜の中から、初心者でも簡単に栽培できる野菜をご紹介します。

春植え野菜・春まき野菜の栽培のコツとは?

コツ① 雑草をこまめに抜く

春は野菜だけではなく、雑草も生育が盛んになる時期ですので、こまめに雑草を抜き取りましょう。種まき直後や、本葉がひらいて間もない時期に、雑草に養分を取られてしまうと、そのあとの生育に支障が出てしまうので、気をつけてください。

また、雑草はウイルスや雑菌を媒介することもあるため積極的に抜きましょう。

コツ② 葉もの野菜は早めに収穫する

春植え、春まきの葉もの野菜は、早めに収穫をすませましょう。葉もの野菜は、ちょうど春と夏の変わり目に収穫期を迎えるものが多いですが、この時期に収穫が遅れると、トウ立ちしやすくなります。早めに収穫して、食べごろを逃さないようにしましょう。

収穫が遅れると風味が落ちたり、葉が固くなったりするので、おいしいうちに食べましょう。

春植え・春まき野菜の種類!初心者でも育てやすい15種類

① ほうれん草

【栽培期間:種まきから約40日で収穫】

ほうれん草は春まきで育てる代表的な野菜です。簡単に育てられ、プランターで栽培できることから、初心者にもおすすめです。暑さには弱いので、遅くとも4月中旬までには、種まきをしておきましょう。

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家庭菜園士 七尾びび
春まきほうれん草は日長や街灯の明かりなどでとう立ちしやすくなります。とう立ちすると生長が止まってしまうので、とう立ちしにくい品種(専門用語で「晩抽性品種(ばんちゅうせいひんしゅ)」という種類の種)を選ぶとよいですよ。

② 小松菜

【栽培期間:種まきから約30日で収穫】

小松菜は、真冬以外なら、一年を通して栽培できる野菜です。2月下旬以降をめどに、種まきをして、約1ヶ月ほどで収穫ができます。暖かくなり過ぎる時期だと、害虫がつきやすいので注意してください。

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家庭菜園士 七尾びび
収穫までの期間が短いので、種まき前に培養土に元肥をよく混ぜてスタートすれば追肥はなしでもOKです。

③ ルッコラ

【栽培期間:種まきから約40日で収穫】

ルッコラはピリッとした辛味がおいしい野菜です。ハーブでもあるので、丈夫な性質で育てやすいでしょう。春まきの場合は、3月〜6月に種まきをします。これ以上早い、もしくは遅いと、生育が衰えたり、枯死してしまうこともあるので気をつけましょう。

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家庭菜園士 七尾びび
高温と多湿に弱いので、夏場は遮光ネットで対策、雨期には雨に濡れない場所で育てるなどの工夫を。この二点に気をつければたくさん収穫できますよ。

④ トマト(ミニトマト)

【栽培期間:種まきから約3ヶ月で収穫】

その育てやすさから、家庭菜園の定番ともいえるトマトは、3月〜4月に種まきをして育てます。育苗が少し難しいので、初心者は4月〜5月ごろに出回る苗を植え付けして、栽培を始めるのがおすすめです。

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家庭菜園士 七尾びび
花が咲いたら支柱をゆすって受粉を手伝ってあげましょう。水やりは少なめにすると甘いトマトになりますよ。

⑤ ピーマン

【栽培期間:種まきから約3ヶ月で収穫】

ピーマンは春まきで栽培をはじめ、夏から秋にかけて、長期的に収穫が楽しめる野菜です。果菜類のなかでも、中身が空洞になっているので育てやすく、大量に収穫ができます。家庭菜園の初心者にもおすすめの野菜です。

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家庭菜園士 七尾びび
低温だと生長が止まるので、暖かくなってから栽培をスタートしましょう。たくさんの実がつきますので、2週間に1回程度の追肥は欠かさずに。

⑥ オクラ

【栽培期間:種まきから約2ヶ月で収穫】

オクラは春植え野菜・春まき野菜のなかでも、比較的暖かい環境を好みます。種まきをする時期は、十分に暖かくなった4月中旬〜5月上旬がいいでしょう。オクラも長期間にわたって、大量に収穫が楽しめる野菜です。

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家庭菜園士 七尾びび
オクラの種皮は固いので、一晩、水かぬるま湯に浸けておくと発芽しやすくなりますよ。
オクラの花は株の下のほうから咲いてきます。早い時期にてっぺんに近い場所に花がついたら栄養不足のサインです。生長期間が長いので月に2回の追肥を忘れずに行ってください。

⑦ ナス

【栽培期間:種まきから約2ヶ月で収穫】

夏野菜の王様ともいえるナスですが、発芽、育苗がむずかしいので、市販の苗から育てるといいでしょう。植え付けは十分に暖かくなった4月中旬〜5月上旬に行いましょう。収穫初期は早めにカットすることで、長期間収穫できるようになります。

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家庭菜園士 七尾びび
ナスは新しい土に慣れるまで時間がかかるタイプなので、苗の植え付け後に一時的に元気がなくなりますが心配ありません。
実の色が薄い、株の色が薄いのは病気ではなく光線不足です。日当たりのよい場所で育ててくださいね。

⑧ ゴーヤ

【栽培期間:種まきから約2ヶ月で収穫】

ゴーヤも夏野菜のひとつで、その独特な苦味で、夏バテを解消してくれるという野菜です。つる性植物なので、グリーンカーテンにもおすすめです。直射日光が当たるような場所でも、元気に育つので、栽培も簡単に楽しめます。

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家庭菜園士 七尾びび
ゴーヤは種皮が固いのでカッターで小さなキズをつけて一晩水に浸しましょう。
一株で30本以上収穫できますので、大さじ1杯程度の化成肥料の追肥を忘れずに。1回目の追肥はツルが50cmほどになったら。2回目は収穫期に入ったら与えます。

⑨ キュウリ

【栽培期間:種まきから約2ヶ月で収穫】

キュウリも夏野菜の代表格で、春植え、春まきで育てていきます。キュウリは地温10度をきると凍死してしまうので、十分に暖かくなった4月ごろから、種まきや植え付けをして育てましょう。

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家庭菜園士 七尾びび
どんどん実がつきますので、水切れ肥料切れには注意。2週間~3週間に1回大さじ1杯程度の化成肥料を与えます。油かすも好みますよ。
害虫被害に遭いやすいのと、うどん粉病になりやすいので対策が必要です。うどん粉病予防には重曹水も効きます。水1ℓに重曹1gを混ぜたものを使いましょう。

⑩ ダイコン

【栽培期間:種まきから約2ヶ月で収穫】

ダイコンは冬野菜のイメージがありますが、春まきで育てると、夏前には収穫ができます。市販されている種には、「春まき種」と「秋まき種」があるので、気をつけてください。また、収穫が遅れると、根にすが入って食味が悪くなるので、早めに収穫しましょう。

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家庭菜園士 七尾びび
完熟していない堆肥、有機物を混ぜた土で栽培すると又根(岐根)になりやすいです。
害虫被害でウイルス病にかかりやすいので、シルバーの反射性マルチフィルムなどで対策をしてください。

⑪ ニンジン

【栽培期間:種まきから約3ヶ月で収穫】

ニンジンも春まきで栽培すると、夏に収穫ができます。とくにニンジンのような成長がゆっくりの野菜は、成長の早い雑草に栄養を取られてしまいがちなので、間引きのタイミングと一緒に、雑草も抜き取りながら栽培しましょう。

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家庭菜園士 七尾びび
ニンジンのタネは好光性なので覆土は薄めにします。発芽するまで土の乾燥は厳禁、できれば濡れた新聞紙を重ねておくのがおすすめです。
春まきのニンジンは害虫被害に遭いやすいので、防虫対策しましょう。

⑫ サツマイモ

【栽培期間:育苗から約6ヶ月で収穫】

サツマイモを育苗して育てる場合は、3〜4月ごろから始めましょう。種芋となるサツマイモから芽出しをして、5〜6月に植え付けをします。春に育苗から始めると、栽培期間が長くなるので、初心者は、市販の苗を買って植え付けから始めるといいでしょう。

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家庭菜園士 七尾びび
サツマイモは痩せた土でよく育つタイプなので、肥料のあげすぎには注意です。
特にチッソ(窒素)の与えすぎは葉ボケ、つるボケになり、実がつきづらくなります。

⑬ 葉ネギ(九条ネギ)

【栽培期間:種まきから約2ヶ月で収穫】

葉ネギの発芽温度は15〜30℃と幅広いので、3月以降なら酷暑期を避ければ、いつでも栽培できます。春まきで育てると、害虫が活発になる前に収穫期を迎えるので、初心者でも育てやすいでしょう。

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家庭菜園士 七尾びび
育てやすい野菜ですが、多湿に弱いので通気性、排水性のよい土壌で育てましょう。

⑭ カブ

【栽培期間:種まきから約40日で収穫】

カブは春まきと秋まきで栽培できますが、生育適温は20〜25℃なので、春まきの場合は早めに種まきをして、暑くなって痛む前に収穫するようにしましょう。小カブであれば、プランターで簡単に栽培が楽しめます。

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家庭菜園士 七尾びび
害虫被害に遭いやすいので防虫対策が必要です。
土が乾燥すると実が割れやすくなりますので水切れに注意しましょう。3回程度間引きしながら化成肥料を追肥してください。

⑮ アスパラガス

【栽培期間:種まきしてから3年目の春に収穫】

アスパラガスは栽培期間が長いですが、3年目以降は10年ほど安定して収穫を楽しめます。春まきで育苗して、初夏に植え付けるといいでしょう。根に水分を溜め込む性質があるので、乾燥気味に育ててあげるといいでしょう。

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家庭菜園士 七尾びび
5月から月に1~2回ほど追肥しましょう。
植え付け後、1年~2年は収穫せず株を充実させます。12月頃に枯れた葉を刈り取っても春にまた新芽が出てきますよ。

春植え・春まき野菜を栽培して、獲れたてを食べよう!

春は野菜にとっても成長しやすい時期です。本格的な暑さやじめじめとした気候になる前に、収穫を迎えられる野菜がほとんどなので、初心者でも育てやすいでしょう。

ぜひ春植え野菜、春まき野菜の栽培を楽しんでください。

この記事を監修した人

七尾びび

家庭菜園士・ベランダ菜園士。株式会社マイファーム松戸農園、松戸千駄堀農園の農園アドバイザー。 循環型の野菜栽培(コンポスト、たい肥づくり)に特化したアドバイザー。 化成肥料の栽培、完全有機栽培まで指導。日本園芸協会会員。同時に農業系、菜園系ライターとして活動中。

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