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可憐な香りを持つハマナス。現在品種改良されて出回っているバラの原種ともいわれる花です。
今回はハマナスの花言葉や種類、花の特徴を紹介していきます。
ハマナスの花言葉は「豊かな香り」「見映えのよさ」「美しいかなしみ」「照り映える容色」「あなたの魅力にひかれます」「旅の楽しさ」などがあります。
「豊かな香り」や「あなたの魅力にひかれます」は、ハマナスの香り高く人を惹きつける魅力、言葉を話さずとも伝わる魅力ある花であることから、このような言葉がついたと考えられます。
また「美しいかなしみ」については、ハマナスの花は咲くと1日で散ってしまうという儚さがあります。散ってしまう悲しみはありますが、また次々と花を咲かせる美しさが魅力です。
その他、「旅の楽しさ」という言葉もあります。これは、ハマナスが決して環境がいいとは言えないような過酷な環境で咲くことをポジティブにとらえた花言葉であることや、ハマナス自体がヨーロッパに渡り、現在のモダンローズを生み出すために大きく貢献したことからこのような言葉があてはめられたのではないでしょうか。
ハマナスは、「ハマナシ(浜梨)」が訛ったものとする説がありますが、これは夏から秋にかけて赤く熟す実が食用で形が梨の形に似ているところから「浜辺の梨」→「ハマナシ」と呼ばれるようになったいわれています。
またその他の由来では北海道から東北地方の海岸沿いに咲いていることが多く、東北では「シ」を「ス」に近いような音で発音することから、「ハマナシ」→「ハマナス」に変化したという説もあります。
ハマナスは日本原種のバラ科の落葉低木で、日本国内では主に東北から関東地方の太平洋側や鳥取の海岸沿いに自生しています。草丈は1~1.5mほどまで成長します。枝先には細かいトゲがあり、花は晩春から夏にかけて紅紫色のものを1~3咲かせ、香りがとてもよい特徴があります。
また原種のバラの一つでもあり、現在出回っているモダンローズの一つハイブリッド・ルゴサ系のバラは、ハマナスが持つ強い耐寒性の性質を受け継いでいます。
現在日本に自生しているハマナスのほとんどは一重咲きで濃いピンク色の花をつける種類ですが、中には白い花や淡いピンクの花を咲かせる品種も見られます。
ハマナスの品種には主に以下のようなものがあります。
濃いピンク色で一重の花を咲かせます。香りは強く、5月から8月頃まで咲き続けるのが特徴です。
ピンク色で八重咲きの品種です。
一重の白い花を咲かせる種類です。
ノイバラと自然交配した品種で、白い八重咲きの花をさかせます。
白い花びらに淡いピンク色がにじむ小柄な一重咲きです。
ハマナスの花からは精油が得られ、そのオイルは香水などの原料として使われています。ハマナスの可憐な香りは女性の美にも貢献していますよ。
GreenSnap編集部