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リコリスという花をご存じでしょうか?日本でなじみのある「ヒガンバナ」と同じ仲間の花で、ヒガンバナに比べて花色が豊富なのが特徴です。
今回は彼岸花にも関連する花言葉のほか、いくつかの園芸品種などもご紹介します。
ここでご紹介する「リコリス」とは、日本でいう「彼岸花」の園芸品種を指しており、花言葉もその花に関連するものをご紹介しています。
リコリスの代表的な花色、赤色の花言葉には、「情熱」「陽気」「元気な心」といった花言葉があります。「情熱」に関しては花火や炎をイメージさせる真っ赤な花色に由来しています。
「陽気」は赤、白、黄色といった美しく鮮やかな花色が見られます。このことから「陽気」という花言葉がつけられました。また花の特徴でもある、長く伸びた雄しべと反り返るように開いた花びらは楽しく踊っているようにも見えます。この見た目からも「陽気」という言葉はピッタリですね。
「リコリス」はヒガンバナ科ヒガンバナ属(リコリス属)に属する球根植物の総称です。日本や東南アジアなどに広く分布している「ヒガンバナ」の園芸品種のことで、秋になると花を咲かせます。
一般的にヒガンバナは赤色が多いですが、リコリスは花色が豊富で、ピンクやオレンジ、黄色、白などのカラフルな種類がそろいます。
リコリスはヒガンバナ属に属しており、彼岸花とは日本でも秋になると田んぼや土手に咲きだす赤い花のことです。同じように「リコリス」と呼ばれキャンディーなどお菓子の材料になる植物もありますが、これはマメ科カンゾウ属の甘草の1種です。毒性のある「ヒガンバナ類」のリコリスとは別の種類の植物で、ここでは関係ありません。
リコリスは属名にもある「Lycoris」がそのまま用いられていますが、「Lycoris」の語源は、ギリシャ神話の海の精「リコリアス」から名づけられたといわれています。
リコリスの花は品種が多いため開花期間も早いもので7月から遅いもので10月頃に咲くものまで幅広くあります。花期は大体1週間程度です。夏から秋にかけて葉が枯れたあとに花茎を1本立ちさせて漏斗型の花を3~5輪咲かせます。
また花色が豊富なことや、花弁が細いタイプとユリに似た幅広いタイプがあります。花びらは全部で6枚で、内側の3枚、外側の3枚で構成されています。
花びらは斜めに出てあまり反り返っていません。また雄しべは6本あり、花びらと同じぐらいの長さをしており、その先には花粉がついています。そのほか雌しべは1本あり、雄しべよりも長くなっています。
「リコリス」の園芸品種として一般的には有名な原種が出回っていますが、中には改良交配種もあります。ここではよく出回っている品種をいくつかご紹介します。
日本原産のリコリスで私たち日本人には最もなじみのある品種です。9月中旬頃から開花し、40cmほどの茎に赤い花を咲かせます。
性質や特徴はヒガンバナによく似ており、花後に葉が出てきます。開花時期は9月上旬で、ヒガンバナとショウキランとの交雑種と考えられており、変種も多く花色(白、クリーム色、薄ピンク色など)があることや、花形、葉色の異なるタイプが見られます。
日本原産の品種で、7月中旬~下旬にかけて開花し、春に出葉するタイプです。花弁があまり反り返らず、斜め上を向いて咲くのが特徴です。
こちらの品種は花に光があたるとダイヤモンドのように光輝くことからこのような名前がつけられました。同じヒガンバナ科ですが、属名は「ネリネ属」で品種によってピンクや紫、オレンジ、白といった花を咲かせます。
開花時期は10月~12月ごろで、彼岸花とは違い、開花時期が1か月ほどと長く、花もちよいので切り花にも使われる花です。
中国原産の品種で、薄ピンク色の花弁にピンクと紫色が混ざったような色の筋が入っているのが特徴です。8月上旬~中旬にかけて開花します。首の長い球根なので、鉢植えの際は球根のてっぺん部分を地表面から少し出してから植え付けるとよいようです。
今回、リコリスについてご紹介しましたが、「リコリス」と「ヒガンバナ」は同じ仲間ですが違うものだということがお分かりいただけましたでしょうか?
花色が豊富で花びらのタイプもいくつかあります。ここでご紹介した中にも、さまざまな園芸品種があります。自分が興味を持った園芸品種があればぜひ育ててみましょう。
また、花色に合った花言葉も楽しんでみてくださいね。
GreenSnap編集部