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身近な野菜のひとつであるトマトは、気温の高くなる5月ごろから黄色い花を咲かせます。トマトの花には、じつは花言葉がついています。
今回は、そんなトマトの花言葉の意味や由来のほか、開花時期などについてもご紹介しています。
トマトの花言葉は「完成美」「感謝」です。
「完成美」はトマトの果実は真ん丸で艶がありまるでルビーのようで、とても美しい形をしていることからつけられました。
「感謝」という花言葉は、トマトにはリコピンやビタミンC、カリウムなど体によい栄養成分が豊富に含まれており、さまざまな効果・効能が期待されることからつけられたとされています。
トマトの花言葉に怖い意味はありません。
「トマト」という名前は、「ふくらむ果実」を意味する「トマトゥル」という元々メキシコの先住民の言葉が由来しています。トマトュルは「ホオズキ」という意味で、メキシコではホオズキをよく料理に使用していたことから、形がよく似ているトマトが同じ名前で呼ばれるようになったとされています。
また、トマトの学名は「Lycopersicon esculentum mill(リコペルシコン エスカレンタム ミル)」です。これはギリシア語で「オオカミの桃」という意味で、トマトの見た目が桃に似ていることから名付けられました。実際の根拠は不明ですが、古来ではトマトを食べると、オオカミのように欲情が刺激されると考えられていたそうですよ。
このほか、トマトは国によって呼び方が異なります。イタリアでは「ポモドーロ(黄金のリンゴ)」、フランスでは「ポム・ダムール(愛のリンゴ)」、イギリスでは「ラブ・アップル(愛のリンゴ)」とも呼ばれています。
トマトは16世紀前後にメキシコのアステカ族によって栽培が始まったとされています。古くから存在する野菜のように感じますが、トマトは比較的新しい植物なのです。
その後、メキシコに上陸したエルナン・コルテスという人物がヨーロッパへトマトを持ち帰ったことで世界中に広がっていきます。
しかし、見慣れない赤い果実を、当時のヨーロッパの人々は、食べ物として好みませんでした。トマトは有毒植物であるベラドンナに似ていたため、毒があると勘違いをされ「毒リンゴ」とも呼ばれていました。このことから、当時は食用の野菜ではなく、鑑賞用の植物として育てられていました。
その後、イタリアの貧困層の人たちが、トマトを食用してみようと試みました。これがきっかけとなり、約200年ほどの開発を経て現在の美味しいトマトが完成しました。
トマトは、5〜7月に黄色い花を咲かせます。花びらは5枚で、星のような形をしており、花は下向きに咲く特徴があってあまり目立ちません。
トマトの花には、雄しべと雌しべがひとつの花のように見える特徴もあります。そのため、他の植物と比べて比較的受粉がしやすいことが特徴です。
トマトは実を食べる野菜なので、花を楽しむことは少ないかもしれません。しかし、元気な黄色い花を咲かせるので、ぜひ収穫まで楽しんでみてくださいね。
GreenSnap編集部