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胡蝶蘭(コチョウラン)は季節を選ばず年中流通していて、祝い事にもピッタリの高級感あふれる花です。縁起と花持ちが良く、長く楽しむことができるほか、白、赤、黄、ピンクなどのキレイな花色で大変人気があります。
今回は、そんな胡蝶蘭の花言葉の色別の意味や由来、葬儀・お悔やみシーンで贈る際の注意点などについて、ご紹介します。
胡蝶蘭の花言葉は「幸福が飛んでくる」「純粋な愛」です。
胡蝶蘭の花言葉はどれも縁起の良い意味で、開店や開業祝い、就任祝いなどの贈答花としてよく選ばれています。
その花の形からひらひらと舞う蝶をイメージし胡蝶蘭と名付けられましたが、蝶のように幸福が飛来するイメージから、このような花言葉がついたとされています。
胡蝶蘭に怖い意味や悪い意味はありません。しかしながら、胡蝶蘭の花言葉にそのようなネガティブな意味があると思われている方も多いようです。
その理由としては、胡蝶蘭の仲間である洋蘭のカトレアという花に「魔力」という少し怖い花言葉がつけられていることや、胡蝶蘭の花の迫力に怖いイメージを持つ人がいるからだと考えられます。
実際には怖い意味や悪い意味はないので、胡蝶蘭は安心してお祝いに贈れる花です。
胡蝶蘭全般の花言葉以外にも、胡蝶蘭には色別で異なる花言葉がつけられています。
白 | 「純潔」「清純」 |
ピンク | 「あなたを愛しています」 |
紫・青 | 「誠実」「尊敬」 |
黄・オレンジ | ー |
そのほか | 特になし |
黄・オレンジ | ー |
どれもポジティブな花言葉で贈答用にして問題ありませんが、花言葉の意味に注目して、後項でご紹介するシーンにあった贈り方を参考にしながら花色を選びましょう。
白の胡蝶蘭は「純潔」「清純」という意味の花言葉を持っています。
胡蝶蘭の中でも定番の白ですが、白無垢のイメージと重なり、結婚祝いにも定番となっています。
結婚祝いに贈る場合は、奇数本数を立てるか、8本末広の本数の胡蝶蘭を贈るといいです。
ピンクの胡蝶蘭は、「あなたを愛しています」という意味の花言葉を持っています。
女性への贈りものにもピッタリで、プロポーズやウェディング装飾にもよく選ばれています。
プライベートな関係の人への贈り物であれば、飾るスペースを考えて2本立てのものやコンパクトなミニ・マイクロ胡蝶蘭がおすすめです。
青の胡蝶蘭は「誠実」「尊敬」という意味の花言葉を持っています。
そのため、取引先への贈答花として一番適していると言われています。青色の胡蝶蘭は、近年品種改良された新しい品種ですので、特別感も加わるでしょう。
そのほか、ビジネスシーンには白の大輪胡蝶蘭や、白に赤リップの胡蝶蘭もおすすめです。
就任祝いなどの贈り物は、就任当日か1週間以内に届くように手配しましょう。また、本数は3本立てが一般的とされていますが、飾るスペースや他社の顔立ても考えながらサイズ・本数を決めましょう。
黄色い胡蝶蘭には色別の花言葉はありません。
しかしながら、黄色が金運アップにつながることから、商売繁盛を祈念して、黄色い胡蝶蘭を贈ると小粋で喜ばれることでしょう。そのほか青い胡蝶蘭もおすすめです。
開業・開店祝いの場合は奇数本数であれば何本でも大丈夫です。開業・開店日の午前中、もしくはオープン前日に届くように手配しましょう。
葬儀の供花としてふさわしいのは、トゲのない白一色のお花であることです。
胡蝶蘭は条件を満たしているので、「白い胡蝶蘭」は葬儀に贈っても問題ありません。一般的にも多く送られています。
ただ、過度なラッピングは控えるべきで、黒一色のリボンなど拝領したほうが良いでしょう。お花屋さんに相談すれば適したラッピングを案内してくれるはずです。「白い胡蝶蘭」なら贈れると覚えておきましょう。
胡蝶蘭を贈った・もらったことのあるGreenSnapユーザー約404人にとったアンケートから、実際に人気があった胡蝶蘭の花色をご紹介します。
GreenSnapユーザーに「プレゼントでもらってうれしい胡蝶蘭は何色ですか?」という質問にしたところ、『白』と答えた人がそれぞれ47.8%、『紫・青』と答えた人が22.4%、『ピンク』と答えた人が19.1%、『黄・オレンジ』と答えた人が6.4%でした。
ダントツの人気は『白い胡蝶蘭』。高級感があり、お祝いのシーンにもお悔やみのシーンにも贈り物として重宝するのが魅力ですね。
定番である『ピンクの胡蝶蘭』は、花言葉に深い愛情がこめられているため、意外と回答が少なかったと考えらます。
これらのアンケート結果を踏まえて、もし胡蝶蘭を贈る際に花色で迷った場合は、『白』を選んでおくのがおすすめといえるでしょう。
胡蝶蘭を贈ったことのあるGreenSnapユーザーにとったアンケートから、みんなが気にしたマナーについてご紹介します。
GreenSnapユーザーに「実際に胡蝶蘭を贈るときに気をつけたことはありますか?」という質問にしたところ、『大きさ』『色』と答えた人がそれぞれ23%、『仕立ての本数』と答えた人が16.5%、『タイミング』と答えた人が14.8%、『価格相場』と答えた人が7.3%でした。
ここでは、特に気にする人の多かった『大きさ』『色』『仕立ての本数』のマナーについて解説していきます。
胡蝶蘭の種類は、花の大きさによる以下3タイプに大別できます。
大輪は存在感があり、見た目も豪華になりますが、仕立て本数が多いとかなり飾るスペースを取るため、贈り相手によっては置き場所に困ってしまうという人もいるでしょう。
▼胡蝶蘭をもらったことのある人の約12%が「置き場所に困った経験がある」と回答
胡蝶蘭をもらったことのあるGreenSnapユーザーにとったアンケートでは、「育て方がわからない」「枯れたあとの処理方法がわからない」と答えた人がそれぞれ48.8%と最も多く、ついで「大きすぎて置き場所がない」と回答した人が11.9%でした。
育て方や処理方法はもらってから調べれば解決しますが、もらった花の大きさは変えられないので、胡蝶蘭の大きさについては慎重に考えて贈る必要がありそうですね。
そのため、大輪の胡蝶蘭は、開業・開店祝いや発表会などのビジネスシーンなどにおすすめです。
また、母の日や敬老の日、誕生日など、個人のお祝いなどには、自宅にも飾りやすい中輪・小輪の胡蝶蘭がおすすめです。
胡蝶蘭の花色については、お悔やみごとの贈り物にする場合のみ注意が必要です。
日本では「四十九日がすぎるまでは、供花は白のみ」というルールがあります。そのため、四十九日前に胡蝶蘭を贈る際は、必ず真っ白の胡蝶蘭を用意してください。
四十九日を過ぎた場合は、特に白でないといけないという決まりはありません。
その他のシーンについては、胡蝶蘭の花言葉にはネガティブな意味が特にないので、さほどマナーを気にする必要はありません。
胡蝶蘭は茎の本数によって3本立ち、5本立ちという名目で流通します。これは花がついた茎の本数が、一鉢に何本入っているかを表しています。
基本的には割れない数字である奇数本が好ましいとされていますが、結婚式や結婚祝いには、ペアを意味する2本立ちや、末広を意味する8本だちもよく選ばれています。
もっともスタンダードなのは3本立ちですが、より豪華な5本立ちは、生涯に一度のお祝いや他の贈り手より目立ちたい場合に選ぶことが多いようです。
この記事では、胡蝶蘭の花言葉をご紹介しました。花の色が違っても、悪い意味がない胡蝶蘭は、冠婚葬祭を始め、広くギフトに贈ることができます。見た目の高級感と、花言葉がお祝いのプレゼントにピッタリですよ。
最近ではお手頃価格で、テーブルの上に置くこともできる、ミニサイズの胡蝶蘭も人気があります。香りや花粉がほとんどないことや、一年を通して流通している点も人気のポイント。花持ちよく育てやすい胡蝶蘭を、是非大切な人の御祝い事に送ってみてはいかがでしょうか。
また、もし胡蝶蘭をもらった場合は、まずはラッピングを外しましょう。そのままつけておくと過湿で弱ってしまうので注意してくださいね。
河村賢治
GreenSnap編集部