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落花生の名前の由来をご存じでしょうか?夏になると黄色い花を咲かせ、花が落ちた後子房の下の部分が地中に潜り、実をつけることからこのような名前になりました。殻を剥くといくつか豆が並んで入っていることから「仲良し」という花言葉が付けられています。
花言葉のほか、落花生の別名や栄養効能などについてもご紹介します。
学名にある”Arachi(アラキス)”には「花梗(花柄)がない」、” hypogae(ヒポゲア)には「地中に実ができる」の意味があります。
日本には江戸時代元禄期に中国から伝来したことから「南京豆(なんきんまめ)」、「唐人豆(とうじんまめ)」、「異人豆(いじんまめ)」などの名前がついたといわれています。
また、関東や東北、北海道地方で使われる名称もあります。
現在は千葉県、茨城県など関東地方で生産量が多いことから「関東豆(かんとうまめ)」という呼び名があります。東北から北海道地方でよく使われる名称です。これらの地方では節分でピーナッツを播く習慣があります。
茨城や愛知では「地豆(じまめ)」、沖縄方言で「ジーマーミー」と呼ばれています。”地面にできる豆”という意味です。その他、食べるときりがないことから「後引き豆」という異称もあります。
そして英語でよく使う”peanut(ピーナッツ・ピーナツ)”はpea(豆)+nut(木の実)で”木の実のような豆”という意味になっています。イギリスでは”groundnut(グラウンドナト)”が使われ、意味は同じく”地面にできる豆”の意味です。その他英語では「地中に生じる根・塊茎で食用となる意味から”earth-nut(アースナト)”という呼び方もあります。
落花生は漢名です。名前の由来は花が落ちたあと、子房の下の部分が伸び地中に潜り、潜った先に実がなることからこの名前になりました。イモ類のように根っこがふくらんで実がなるというのではなく、地上から地下に伸びた茎の一部に実がなるのです。
また「落花生」と「ピーナッツ」は同じものですが、日本では主に皮のついたものを「落花生」と呼び、皮を剥いて塩などで味付けしたものを「ピーナッツ」と呼ぶことが多いようです。
落花生の花は6月下旬以降に咲きます。黄色い花で見た目はスイトピーに似ています。これを「蝶形花」と呼びます。落花生の花は夏の早朝に咲き、昼頃にはしぼみ自家受精します。
落花生には、タンパク質や脂質のほか、ナイアシンやビタミンE、ビタミンB1、カリウム、マグネシウム、リンなど多くの栄養素が含まれています。中でもタンパク質は豊富で、トリプトファンやアスパラギン酸、グリシンなど多種類のアミノ酸が含まれています。
落花生に含まれる栄養素落花生(ピーナッツ)には栄養価の高い食品で美容効果や体内コレステロールを減らしたり体に良い効能がたくさん含まれています。生活習慣病を予防するなど高い効能が期待できます。
ピーナッツを食べることで、糖尿病のリスクを減らす効果が期待できます。健康な人が患う糖尿病だけでなく、2型糖尿病の方の1日血糖維持にも効果があります。血糖値上昇を抑えるだけでなく、血糖値維持効果、血糖値を下げるインスリン分泌に重要なマグネシウム供給源としても優秀な食品なのです。
また、ピーナッツに多く含まれているナイアシン(ビタミンB3)は二日酔いの原因となるアセトアルデヒドを分解する働きがあります。ピーナッツに含まれるアスパラギン酸は、有害なアンモニアを排出し、利尿作用もあります。肝臓への負担を軽減し、悪酔いしないためにもお酒のおつまみにピーナッツを食べることは理にかなっているのです。
ピーナッツに多く含まれるビタミンEには強い抗酸化作用があり、体内の細胞を丈夫にするとともに、老化やガン、心筋梗塞や脳卒中予防に効果的です。その他、血行を良くし、冷え性や血行不良による肩こりの改善も期待できますし、「レシチン」による記憶力アップ効果や認知症予防にも効果があるといわれています。
お米にも品種があるようにピーナッツにも多くの品種があります。落花生も種類や品種が違うと大きさや味が違ってきます。
現在千葉県では、焙煎落花生向けの品種として「千葉半立(ちばはんだち)」、「中生豊(なかてゆたか)」、「Qなっつ(きゅーなっつ)」のほか、「ゆで落花生向けの品種」、「郷の香(さとのか)」、「おおまさり」など主にこの5種類のピーナッツが育てられています。
落花生の苗は園芸店やホームセンターなどで購入して育てることができます。プランターでも育てることができますので、水はけのよい土と日当たりを確保して育ててみましょう。収穫後は1か月ほど乾燥させてから塩ゆでして食べるとおいしいですよ。
GreenSnap編集部