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カラーの花に似ているテンナンショウ。食用として楽しむこともできますが、中には毒性をもっているものもあるので注意が必要です。
今回は、テンナンショウの花言葉や種類、特徴を紹介していきます。
テンナンショウの属名の由来は、同じサトイモ科の「Arum(アラム属)」にギリシャ語の「arima(血のような赤色)」がくっつき、葉に赤い斑点があることから由来しています。
テンナンショウは漢字で「天南星」と書きます。中国が”宋”であった時代に書かれた「開宝本草」という書物に、初めて天南星が登場します。
なぜ天南星と名付けられたのかというと、そこには南星とは形が竜骨座のカノープス(南極老人星)のような形状から名付けたという記述が残っています。
また、テンナンショウは、ほかに多くの別名を持っています。ヤマゴンニャク、ヘビノシャクシ、クチナワビシャク、ヘビノハシバコ、ヘビノアンドン、ヘビコンニャク、ヘビノマクラ、ヘビノコシカケなど、ヘビにまつわる別名が多くつけられています。
見た目が縦に長く、ヘビの姿に似ているために、このような呼称が多く生まれました。
ただし、テンナンショウは、ぱっと見ると花の形をしていますが、それは仏炎苞という花ではないものです。どちらかといえば、テンナンショウは花姿よりも仏炎苞が観賞の対象となります。大きな花軸の周囲に、肉穂花序(にくすいかじょ)という花が密集し、大型の苞で包まれています。
この肉穂花序が本来の花ですが、それを包む仏炎苞が花と勘違いされやすいです。サトイモ科の種類は仏炎苞が多く、観葉植物でも人気のあるアンスリウムなどが仏炎苞を持つ植物になります。
ウラシマソウ、ムサシアブミ、ユキモチソウといったものがテンナンショウ属の仲間になります。
ウラシマソウは苞の中から伸びた先端部が細くて、糸状に伸びています。その姿が浦島太郎の釣り姿に似ているために、ウラシマソウと名付けられました。
またユキモチソウはモチのようなぷっくりした先端をしており、触りたくなるような見た目をしています。繁殖の難しさから、現在は絶滅の恐れがあるレッドデータプランツに記載されています。
雌雄が変化する性転換植物の特徴があるため、去年雌花だったものが今年は雄花になることもあります。
球茎は漢方薬としても利用があるため、他国では重宝される植物なんですよ。
GreenSnap編集部