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トネリコ(梣)は、半落葉高木で雌雄異株の植物です。5月~6月頃に見頃を迎え、白色の小さな花を沢山咲かせます。日本原産の植物で、街路樹や公園などに植えられています。トネリコには花言葉がいくつもあり、樹木の特徴から木材や漢方などにも用いられます。
今回は、トネリコの花言葉や特徴などについてご紹介していきます!
トネリコの花言葉は、「威厳」「偉大」「服従」「高潔」などがあります。その昔、トネリコの樹皮を煮詰めて墨を混ぜたて写経に使用していたことから、威厳という花言葉が付けられました。
また、偉大や服従、そして高潔などという花言葉は、トネリコは昔から北欧では神聖な木であり、魔力や海を従わせる偉大な力があると信じられていたことに由来します。
「トネリコ(梣)」という名前の由来には諸説あり、一説ではトネリコの樹皮に付くイボタロウムシが分泌する「イボタロウ(いぼた蝋)」という物質を、動きが鈍くなった敷居に塗ることで滑りが良くなることから「戸に塗る木」が転じてトネリコと呼ばれるようになりました。
トネリコの学名は「Fraxinus japonica」であり、「Fraxinus」とはローマ時代のトネリコの名前で「一段と高い」という意味があります。
英名では「Japanese Ash」と呼ばれ、元々はアイルランド語の「Ask」が語源であり、最初の人間という意味です。北欧神話によると、人類の最初の人間はトネリコの流木から作られたと伝えられています。
トネリコは、日本に自生する半落葉高木です。開花時期は5月~6月頃で、花弁のない白色の花を数多く咲かせます。雌雄異株の植物で、公園や街路樹などに多く植えられています。木の高さは約15mで、花が咲いた後は細長い3cm~4cm程度の果実が実ります。羽状複葉の葉が特徴で、全体の葉の長さは約25cm~30cmです。
耐寒性や耐暑性には優れていますが、冬の時期にマイナス5度以下になる場合は室内で管理するようにしましょう。半日陰でも育てることは出来ますが、ある程度日光に当てることで葉に艶が出てきます。
トネリコ属の品種は世界で約70種類あり、そのほとんどが北半球に生息しています。
トネリコ属の中でも珍しい常緑樹であり、木の高さは約10mです。開花時期は5月~7月頃で、枝先に房のような白い花が咲きます。日本をはじめ、中国やフィリピンなどが原産で、耐暑性に強い植物です。
ヨーロッパに生息し、北欧の神話などに登場するトネリコ属の品種です。木の高さは40m程度で、強度で曲げやすい性質を持っていることから家具やフローリングなどの木材として用いられます。
トネリコは木材として弾力性に優れていて、強靭で粘りがあることが特徴です。主に野球のバットやテニスのラケット、ステッキなどに使用されることが多いです。その他、トネリコは漢方として下痢や目の充血などに効果があり、生薬名は「秦皮(しんぴ)」です。また、鎮痛や消炎、尿酸排泄などの薬理作用もあることで知られています。
トネリコは鉢植えと地植えどちらでも育てることが出来ますが、高木のため地植えで育てると良いでしょう。高木の性質を活かして、生垣にするのもおすすめです!ご興味があれば、ぜひご自宅のお庭でトネリコを育ててみてはいかがでしょうか。
Lily